REC/レックという映画をご存じでしょうか?あまり触れる機会のないスペインの映画でして、R-15指定のホラー映画です。
最近じゃあまり珍しくなくなりましたが、ハンディカムで主観的に撮った手法でPOV方式というのだそうです。近いところで言えば『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』でしょうか。
まぁ、ドキュメンタリー風のフィクション、モキュメンタリーですね。
日常の世界と想像の世界の境目を薄くしてくれるこの手法は非常にホラーと相性が良いんでしょうね。
という事で映画『REC/レック』のレビューをしていきたいと思いますが、あらかじめ言っておきますと怖いと笑いの世界の境目も薄い映画でした…。
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映画『REC/レック』 – ストーリー
公開日:2007年11月23日
ジャンル:ホラー映画, ミステリー映画, スリラー映画
監督:ジャウマ・バラゲロ, パコ・プラサ
出演:マヌエラ・ベラスコ, フェラン・テラッサ, ホルヘ・ヤマン・セラーノ
ネタバレ注意『REC/レック』のあらすじまとめ
女性レポーターのアンヘラとカメラマンのパブロは「眠らぬ街」という番組の密着取材で消防署に来ていた。彼らの取材は実に退屈なものでサイレンが鳴らないかしらなどと冗談を言っていたアンヘラ。
待機中の消防隊員はバスケットをしたり、食事をしたり仮眠をしたり。その姿を撮るだけで面白い特ダネはない。そこへあるアパートで老女の救出という出動要請が出たというのでアンヘラたちも同行させてもらうことになった。
消防署の仕事は火事で出動することは少なく、70%ぐらいは人命救助や水道管の破裂などのトラブルによるものらしい。
アパートに着くと住民達ががやがやと騒いでいた。2階に住む老女の悲鳴を聞いて通報したのだそうだ。老女は他の住人とほとんど関わりがないらしい。扉を破り中に突入すると血だらけの老女が立っていた。
救急車を呼ぶよう命令し、老女の話を聞こうとすると突然老女が発狂し、近くにいた警備員の首に噛み付き肉を引きちぎった。混乱する一同。
なんとか警備員を老女から引き剥がし、外へ運び出そうとすると外からサイレンが流れ、なぜかアパートは封鎖される。外に出られずさらに混乱する住民。保険当局が安全のため建物を封鎖したと外から指示があるが怪我の治療をしなければ警備員は死んでしまう。
混乱のさなか突然上から血だらけの人が落ちてくる。消防隊員の一名が首を食いちぎられ降ってきたのだ。事情を説明しても外へは出してもらえない。
中で出来る限りの治療をするしかなく、首をちぎられた警備員などの治療に当たっていると、その怪我人が突然動き出し、治療をしていた人に噛み付いた。徐々に感染者が増えていくアパート内。
消防隊は全滅し、最後に残ったのはアンヘラとパブロのみ。彼女らは管理人の部屋から鍵を探し出し、地下の下水道から逃げ出そうとするが感染者達がさまよっていて下には逃げられない。階段を上ってくる感染者。
彼女らは必死で逃げ、目に入った部屋に入り鍵をかける。そこは奇妙な写真や資料がちりばめられた気色が悪い部屋だった。そこにある資料を読んでみるとどうやら今回の事件と関連がありそうな記録。
“取り付かれた少女の記録”
同じような内容が書かれた記録を読み、さらに探すとテープレコーダーが見つかった。再生してみるとひとりの男の独白が始まる。
“早く抹殺すべきだった…”
そう語る彼の言葉を聴きながら、アンヘラたちは必死で逃げ道を探す…。
『REC/レック』のおすすめポイント
とりあえずパニックしとけば怖いんじゃね?っていう映画
この映画にはほとんどストーリーのようなものはありません。レポーターがアパートに行ってアパート全部がゾンビ化するっていうだけの話です。
なので、ストーリーでぐいぐい引っ張られるような楽しさはこの映画には全くないです。でも、ホラー映画ってそういう感じなんじゃないの?大事なのは怖がらせる演出でしょ?っていう感じなわけですが、この映画の怖がらせかたは追いかけられる恐怖ではなく、突然大きな音を出す、ビックリ系の怖がらせかたばかり。
ゾンビ化した人もそれほど怖くないし、それほど追っかけられるシーンもない。急に空から人が降ってきたり振り返ったらそこにゾンビがいる!っていう怖さなのでホラーが苦手な人でもたぶん見ることが出来ると思います。
ただ、僕が観た中で一番のマイナス点はとにかくレポーターがパニックになりすぎてうるさい事。ずっとぎゃーぎゃー騒いでいるだけでなーんも共感出来るところがないんですよね。ゾンビ、ギャー、ゾンビ、ギャー!の繰り返しです。
もう少し主人公に何か見ている人が自分を重ねられるような特徴をつけてあったら、観やすかったかなぁと思いました。
あと、これは好みの問題かもしれないですが、ハンディカムで撮っているよ!っていう主張が激しすぎて映像が何を映しているのかわからない部分が多いです。観ていて酔いそうになりました。
映画『REC/レック』 – まとめ
スペインで大ヒットしたというこのホラー映画、僕には全くダメでした。もう最後の方はホラー映画なのに笑っちゃうぐらい退屈なものでした。
はい。ただ、続編があるみたいなので、今回残った秘密は明かされるのかな?それが気になるので続編も見てみようかとは思います。
ではでは、『REC/レック』でした。
※2014年12月01日追記。
『REC/レック2』を観ました。ただ、記事を新しく書くほどの内容ではなかった為、ここに書きます。『REC/レック2』の方が今作よりも面白かったといえば面白かったんですが、それでもやはり微妙の域を脱していません。
続編が4まであるみたいなんですが、『REC/レック2』で視聴を辞めることにします。
REC/レック - 感想・評価
公開日:2007年11月23日
ジャンル:ホラー映画, ミステリー映画, スリラー映画
監督:ジャウマ・バラゲロ, パコ・プラサ
出演:マヌエラ・ベラスコ, フェラン・テラッサ, ホルヘ・ヤマン・セラーノ