華麗なるギャツビーという映画をご存じでしょうか?2013年の恋愛映画なのですが、原作はF・スコット・フィッツジェラルドが1925年に発表した『グレート・ギャツビー』という小説です。
この小説はアメリカ文学を代表する作品で、英語で書かれた20世紀最高の小説ランキングでは2位にランクインしており、村上春樹も「人生で巡り会った最も大切な小説」として、翻訳しています。
村上春樹好きな僕は、こりゃー読まなくちゃいけないなと小説を手に取ってみたのですが、いかんせん内容が理解できない。
そこでレオナルド・ディカプリオ主演のこの映画を観れば、小説もはかどるのではないかと観てみることにしたのです。
やっぱり、映像ってすごいですね。読んでいて点としてしか理解出来なかったものがすべて線でつながった感じがします。
という事で映画『華麗なるギャツビー』のレビューをしていくことにしましょう。
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映画『華麗なるギャツビー』 – ストーリー
公開日:2013年05月10日
ジャンル:ヒューマンドラマ映画, 恋愛映画
監督:バズ・ラーマン
出演:レオナルド・ディカプリオ, キャリー・マリガン, ジョエル・エドガートン
ネタバレ注意『華麗なるギャツビー』のあらすじまとめ
僕がまだ若くて傷つきやすかった頃、父がこんな忠告をくれた。
“常に人のいい面を見なさい”
おかげで僕は寛容な人間になった。
そう語る、この物語のストーリーテラー、ニック・キャラウェイ。
彼がいとこのデイジー、そしてその夫でありニックの大学時代の友達のトム・ブキャナンの家に呼ばれた所からこの物語は始まる。
ニックは証券会社の会社員として働いていたが、ウェストエッグに住んでいた。
海を挟んだイーストエッグにトムは豪邸を建てていて、その豪邸にニックは呼ばれた。
そこには美しいデイジーと、その友人でゴルファーでもあるジョーダン・ベイカーがいた。ひと目でニックはベイカーに魅了されたが、その気はない。目の保養にはなる。
そのベイカーがニックの家の隣に住んでいるギャツビーの名前を出した時、デイジーの目の色が変わった。
トムは特に隠すような性格もなく、自分の愛人であるマートル・ウィルソンとニックを引き合わせた。マートルにはジョージ・ウィルソンというガソリンスタンドで働いている浮かない旦那がいたがトムとマートルは彼に隠れて何度も密会をしていた。
そんなトムの嫌な面を見たニックだったが、ある日、隣の家の第豪邸に住むギャツビーからパーティーの招待状が届く。
隣の家に住むギャツビーにはいまだに会ったことがなかったが、ギャツビーの豪邸では、毎日大人数で盛大なパーティーが開かれていた。そこの客は誰一人として招待状を持たず、自由に参加し、毎晩バカ騒ぎをしている連中ばかり。
そんなパーティーに正式に招待されたニックだったが、そのパーティー上でギャツビーに出会う。
ギャツビーにはいろいろと噂が立っており、人を殺しただのなんだのと暗い噂ばかりだったが、実際に見たギャツビーはそのような人物ではなく、彼の笑顔に、ニックは魅了されていた。
そのパーティー上でトムの家で出逢ったベイカーに出逢ったが、ギャツビーとベイカーは密談し内緒の話をしていた。
その話を聞いたニックは、昔、デイジーとギャツビーが恋仲であったことを知る。
そこでギャツビーはニックにお願いをし、ニックの家にデイジーを呼んでお茶会を開いて欲しいとのことだった。
ニックは言う通りにセッティングをし、見事再び出会えたギャツビーとデイジーは昔の熱を思い出し、再び燃え上がる恋心を走らせる。
ギャツビーは戦時中にデイジーに出会い、部隊に借り出されてデイジーと別れてしまったが、戦争が終わってからもデイジーの元には帰らなかった。
その間にデイジーは待つことが出来ず、トムと結婚をしてしまったのだが、ギャツビーは過去をやり直し、トムからデイジーを奪う気でいた。
やがて、デイジーとギャツビーの仲はトムにばれてしまい、トムはギャツビーの身元を探り始めるのだが、ギャツビーも引いてはいない。
正式にトムからデイジーを引き離そうと、みんながいる前でトムのことなど愛したことはなかったとデイジーに言わせようとした。
しかし、デイジーには決心が付かず、ギャツビーとトムの口げんかに終わり、混乱したデイジーはその場を飛び出していってしまう。
後を追ったギャツビーだったが、その車での帰り道、トムの愛人であるマートルをひき殺してしまう。
ニックは家に戻ると、暗がりで隠れているギャツビーからことの詳細を聞いた。
あの時、運転していたのはデイジーだったんだ。
もうこの場所にはいられない。デイジーと一緒に逃げる。ギャツビーはデイジーからの電話を待っていたが…。
この事故は単なる事故で終わらず、更なる悲劇を生んでしまうことになる…。
『華麗なるギャツビー』の名言
皆クズばかりだ。君だけが価値がある。
『華麗なるギャツビー』のおすすめポイント
・長い映画だが、よく出来た構成。
・豪華な役にうってつけなディカプリオの配役。
ここまでわかりやすいとは…
小説で読んでいる最中なんですが、全9章のうち、8章まで読んだのに、内容が頭に入ってきません。それは僕の読解力がないのが問題なのかもしれませんが、ここまで読書に苦しんだ作品は初めてと言ってもいいぐらい、内容が面白くない。
…というのも、風景描写が多すぎてストーリーがまったく追えていないのです。
しかし、やっぱり映像化というものはすごい。
本で読んでいたら点でしか理解していなかった内容が、ここまでくっきりとイメージさせてくれるとは。
原作の雰囲気そのままで、完全に映像化できていると思います。
とか言っても、内容を把握できていない僕が言っても何の説得力もないと思いますが、映画だけで評価しても、充分面白い映画でした。
おまけ特典でもうひとつのエンディングとか、未公開シーンを見ることが出来ますが、やっぱりそれを排除することですっきりした構成で見やすくなっていると感じることが出来ます。
あぁ。こういう話だったのか。こういう光景を描写していたのかと文章では理解出来ていなかった部分がしっくりと映像化されていました。それを観たうえで原作を改めて読むと、また素晴らしい作品なのだと感じることが出来るかもしれません。
映画『華麗なるギャツビー』 – まとめ
普通に原作を知らなくても充分に楽しめる作品だとは思いますが、原作を先に読んでおくと、いろいろとさらに楽しめる作品だと思いました。
何度も映像化されている作品なので、ほかの映画作品も見てみたいと思います。
ただ、若干違和感を覚えたのは、ギャツビー家のパーティーの音楽があまりに現代的な音楽だったので、あれ?時代考証は?って感じはしましたが、まぁ、現代風アレンジなんでしょう。
それと、まったく別の話にはなりますが、ニック役の人が最近観たばかりのスパイダーマンのトビー・マグワイアだったのがちょっぴりうれしかったです。いい演技でした。
また、原作では絶世の美女役としてのデイジーでしたが、この映画のデイジー役のキャリー・マリガンもむちゃくちゃ可愛かったです。声が金色の声ではない感じですが。それは文章上がなしえる至極の表現なんでしょう。
ではでは、『華麗なるギャツビー』でした。良かったら、原作ともども見てみてくださいませ。
華麗なるギャッツビー - 感想・評価
公開日:2013年05月10日
ジャンル:ヒューマンドラマ映画, 恋愛映画
監督:バズ・ラーマン
出演:レオナルド・ディカプリオ, キャリー・マリガン, ジョエル・エドガートン