活きるという映画をご存じでしょうか。1994年公開の中国映画なのですが、一部で非常に評判が高い映画なのです。
監督は『初恋のきた道』で有名な張芸謀(チャン・イーモウ)監督。
主演は三枚目の大スター、葛優(グォ・ヨウ)です。
…と言っても、あまり中国映画を見てこなかったので、僕は知らなかったのですが、この作品が代表作で、スキンヘッド俳優として有名なのだそうです。
ちなみに冒頭からぶっちゃけちゃいますが…。
この映画2時間近くあるんですが、正直な所、開始から1時間50分経ってみても、いったい何の映画なのかわかりませんでした。
色々なことが起こりすぎて、テーマがなんなのかがわからなかったのです。
ただ、最後まで観て初めて、あぁ、タイトル「活きる」がテーマなんだなとわかりました。
人生ってこんな感じだよなと。
今日より明日はきっといい日になる。どんなに辛い、苦しいことがあっても、生きてさえいれば幸せなことはやってくるのだ。
そんなメッセージが伝わってきた気がします。
ということで、映画『活きる』のレビューをしていくことにしましょう。
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『活きる』のあらすじについて
主人公はなんの特徴も持たない一般市民。でも、不幸なことが起こりまくるんです。
賭け事やって全財産持っていかれたり、その事実を知って親父はキレたんですが、その時に負荷がかかったらしく死んでしまいました。
心を入れ替えて、新しく生まれた子供と家族と生きていこうと決心した時には、軍隊に召集がかかってしまったり、戦争から生きて帰ってきて、これからいい人生になるかと思いきや、子供が車にひかれてしまったり…。
その他もろもろ、いい光が見えてきたという時に暗闇が訪れる話です。それでも、この主人公の家族は頑張って活きていきます。
どんなに苦しいことがあっても、明日はいい日になるのだと希望を持ってさえいれば、強く生きていけるのです。それを教えてくれる映画でした。
最後のシーンで、孫が飼っているいるヒヨコを自分の生活を支えてくれていた影絵道具が入っていた木箱に入れるという場面があるんですが、なんとなくジーンときました。
あぁ、先の2時間はここのシーンの為だけに存在したのだなと、そんな風に思えるぐらい印象が強い場面でした。
まとめ
正直、開始40分ぐらいは、この映画失敗したかな…って思っていたんですが、映画ってやっぱり最後の最後まで観て観ないとわからないもんですね。
かなり中国の歴史的背景が映し出されているので、予備知識みたいなのがなければポカーンなシーンもあると思いますが、まぁ、観て損はしない映画だと思いますよ。
機会があれば観てみてくださいませ。
ではでは。『活きる』のレビューでした。