最終絶叫計画という映画をご存じでしょうか?キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ監督という方がおりまして、実はコメディアンなんですよね。
しかもこの監督、10人兄弟でして、家族の活躍すさまじくコメディアンやら映画監督やら、脚本家やら様々な場所で活躍している家族たちなのです。
そんなキーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ監督が『Scary Movie』という作品を2000年に世に放ちました。
それが邦題になって『最終絶叫計画』というものになるのですが『Scary Movie』を日本語に訳せば『怖い映画』です。
ただ、怖い映画を苦手なあなた、この映画を一度騙されたと思ってご覧ください。
怖くないです。こりゃー反則です。
ブラックで下ネタ満載のセンスに腹抱えて笑いました。おそらくこの映画、嫌いな人はものすんごく嫌いだし、人を選ぶと思うけど、たまにはこういう映画もありだと思うのです。
という事で映画『最終絶叫計画』のレビューをしていきたいと思います。
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映画『最終絶叫計画』 – ストーリー
公開日:2000年07月07日
ジャンル:コメディ映画
監督:キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ
出演:アンナ・ファリス, ジョン・エイブラハムズ, マーロン・ウェイアンズ
ネタバレ注意『最終絶叫計画』のあらすじまとめ
ハロウィンの日。ハイテンションで車の中でイチャイチャするハイスクール生であるシンディ、ボビー、レイ、ブレンダ、バフィ、グレッグの6人。酒を飲み、音楽もガンガンにドライブで大盛り上がり。運転手のボビーは助手席に座っている彼女のシンディにエロいことを強要する。
シンディはいまだそういうことをしたことがないので、焦らしながらも断ったが後ろの席でイチャついていたグレッグに押され、顔を股にうずめる。
気持ちよくなったボビーはハンドルを放し、悦に浸っている。すると車に何かがぶつかった。車を降りてみると一人の男性が転がっている。
人を轢いてしまった6人。シンディは警察に連絡すべきだと言ったがグレッグに黙らされその死体を海に捨てることにした。
そのちょうど一年後のハロウィンの日。マスクを被った殺人鬼にハイスクールの美少女ドリューが殺された。6人は事件を思い出し、もしかしたら海に捨てた死体が復讐をしにきたのかもしれないと話題に出してみたが、まさかそんなことがあるわけがないと笑い飛ばす。
しかし、授業中、シンディが窓の外を見つめると、そこにはマスクを被った殺人鬼が立っていた。一度目をそらし、再び窓の外を見るともうそこにはマスクの殺人鬼はおらず、代わりに一枚のメモが机の上に。
「去年のハロウィンにお前がしたことを私は知っている」
グレッグのもとにも嫌がらせのような写真が届き、その写真には「私は知っている」と添えられていた。
警察に通報しようと提案するシンディ。グレッグは再び、彼女をボコボコにし、黙らせた。
一方、学校ではミスコンが行われ、グレッグの彼女のバフィが参加していた。彼女の晴れ姿を見て興奮しているグレッグの後ろにはマスクをつけた殺人鬼が。舞台の上でそれを見ていたバフィが叫んでも会場は彼女のパフォーマンスだと思って振り向かない。その間にグレッグはナイフで首を切り裂かれ殺されてしまった。
バフィはその叫びが功を奏し優勝した。グレッグが消えたことについては彼のイタズラだと言うことで話がついた。
シンディだけが殺人鬼のことで本気で悩んでいる。そんな彼女のもとに電話がかかってきた。
「お前の家の中にいる。お前を殺す」
部屋を探すとマスクをつけた殺人鬼がナイフを持って襲い掛かってきた。わめき叫ぶシンディ。必死で抵抗し、警察に連絡するシンディ。パトカーの音に気がつき逃げさった殺人鬼。
パトカーを見ようと窓を見ると彼氏のボビーが窓から入ってきた。突然のことにびっくりしたシンディだったが、彼だとわかると抱きついた。その拍子に手袋とナイフが床に落ちる。
ボビーが犯人かもしれない。部屋を飛び出し、玄関を開けるとそこにはマスクを持ったドゥーフィが立っていた。ドゥーフィは臨時保安官でありバフィの兄。ちょっぴり知恵遅れでマスクは地面で拾ったらしい。
ボビーが被疑者として拘束された。シンディは警察で事情聴取を終え、バフィと共に家に帰った。すると電話がかかってくる。
「ハズレだ。犯人を間違えたな」
ボビーは釈放され、シンディの提案でみんなで集まっていたほうが安全かもしれないと、シンディの家でパーティーをすることにした。が、しかし、そのパーティーが開催される前にバフィは殺され、そのほかの仲間たちも次々と殺されていた。
そんなことも知らずにパーティーでベロベロに酔っ払うシンディ。遅れてきたボビーを捕まえ、一緒にベッドルームへ。ついに二人は性交渉をした。
洋服を着替えている間に、シンディは今日はなぜ遅れてきたの?とボビーに尋ねる。それに答えようとするとき、マスクの殺人鬼が突然部屋に入ってきて、ボビーを刺した。
逃げ惑うシンディ。腹を刺されたボビーも後を追って、シンディと一緒に逃げる。そんな彼らのもとへ仲間がやってくる。この家に殺人鬼がいる。そういった途端、ボビーはその仲間のほうを振り向き、拳銃で彼の胸を撃ち抜いた。
ボビーが犯人だったのか…。
ボビーはシンディに犯行に及んだ理由を告げる。戸惑うシンディ。しかし、そんなボビーの後ろにはマスクの殺人鬼が立っているのであった。
いったい誰がマスクの殺人鬼なのか…。
こんな感じのあらすじです。
『最終絶叫計画』のおすすめポイント
正直、何でもありのむちゃくちゃな設定です。チンチンも出てくるし、人が平気で殺され、それを笑い、首を切り落とした挙句、切り落とした首がしゃべったりします。
チンチンで耳を刺されたり、人が車にはねられるシーンや、おばあちゃんがピアノに轢かれるシーン、ニュースリポーターが周りで騒いでいる野次馬をピストルで撃って殺すシーン、映画館でマナーを守らない人間を殺人鬼からナイフを奪って周りにいた人々が寄ってたかって刺しまくるシーンなどなど、アメリカ人的な感覚なんでしょうか、日本人にはちょっと受け入れづらそうなブラッグコメディ満載です。
そういうのに抵抗がない人なら結構面白いのではないかな。
それと、いろいろな映画のパロディみたいです。ただ、僕は有名どころの映画を見ていないのでどれがパロディなのかわかりませんでした。…が、それでも面白かったので、映画好きでパロディがわかる人にはたまらない内容なのではないでしょうか。
とりあえず、パロディされている映画をあげておきます。
『スクリーム』『スクリーム2』『ラストサマー』『マトリックス』『13日の金曜日』『アメリカン・パイ』『シックス・センス』『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』『ユージュアル・サスペクツ』『ファイナル・デスティネーション』『ベイウォッチ』『エルム街の悪夢』『タイタニック』『アミスタッド』『マトリックス』『ビートルジュース』です。
映画『最終絶叫計画』 – まとめ
人が殺されるのに、ぜんぜん怖くないホラー映画を作るのはこういう感じな映画でした。ところどころ、緩急があって、爆笑することもしばしば。
まぁ、たまに嫌悪感を抱くシーンもなかったわけではないですが、全米ではオープニング3日間で興行収入4,250万ドルを記録し初登場No.1に輝いたというのもわからなくもありませんでした。
何はともあれ、パロディ元を知ってみたくなった映画です。
とりあえず、スクリームが主なパロディ元みたいなので、次はスクリーム観てみようかな。
ではでは、そんな感じで『最終絶叫計画』でした。
…スクリームのマスクで笑えるシーンが僕は大好きでした。
最終絶叫計画 - 感想・評価
公開日:2000年07月07日
ジャンル:コメディ映画
監督:キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ
出演:アンナ・ファリス, ジョン・エイブラハムズ, マーロン・ウェイアンズ