探偵はBARにいるという映画をご存じでしょうか。2011年に公開された大泉洋と松田龍平主演の邦画です。
観客動員数的にもヒットし、日本アカデミー賞には7部門にノミネートされました。続編も作られています。
実はこの映画は、人気ドラマ『相棒』の主要スタッフが多く参加して作られていまして、大泉洋と松田龍平のナイスなキャストチョイスも納得ですが、度肝を抜かれたのは別の俳優さん。
それは誰なのか。
そこらへんも含めて、映画『探偵はBARにいる』のレビューをしていくことにしましょう。
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映画『探偵はBARにいる』 – あらすじ
公開日:2011年9月10日
ジャンル:ヒューマンドラマ映画
監督:橋本一
主演:大泉洋, 松田龍平, 小雪
コンドウキョウコと名乗る女性から10万振り込んだと依頼の電話。簡単過ぎる依頼に怪しみながらも引き受ける探偵。しかしその依頼を遂行した直後、町で急に拉致され謎のグループに雪に埋められてしまう。怒った探偵は助手とともに謎を解明する事に決めたのだが、すでにコンドウキョウコは死んでいる事を知る…
映画名作レビュー戦記シネマネオン!-探偵はBARにいるの巻-
前回までのシネマネオンは…
館見放題
とある映画館でポスター貼りのアルバイトをしていた館見 放題。「究極魔法、映画の好みは人それぞれ!」と言いながら映画ランキングと興行収入を参考におすすめポスターを入れ替えていたが、その作業中、謎の組織ノーモアーズに襲われ記憶と顔を盗まれてしまう。何も思い出せない館見。彼は自分を取り戻すため、引き込まれるように映画館に入り『探偵はBARにいる』を観ようとしたのだが…
映画『探偵はBARにいる』 -内容紹介-
ち、畜生!なんだったんだ。あの赤い顔の男は…。何かを思い出せそうだったのに、映画館から追い出されてしまった。『探偵はBARにいる』とは一体どんな映画なんだ…。
一言で言えば、“ハードボイルドを斜め上から撮ったような映画”だな。橋本一監督の2011年の作品さ。
呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン。レビューロボ、シネマネオンだ!
まぁまぁ、落ち着きなさい。君は、大泉洋と松田龍平主演の映画『探偵はBARにいる』が観たかったんだろう?
そうだ。『探偵はBARにいる』を観れば何かを思い出せそうな気がするんだけど。
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うわああーー!『探偵はBARにいる』の映像が頭のなかに広がっていくぅぅぅぅうう!!
映画『探偵はBARにいる』 -解説-
ハードボイルドな要素はたっぷり含んでいるけど、なんか笑っちゃう。それが『探偵はBARにいる』だ。
ハードボイルドって冷酷非情な感じじゃないの?笑っちゃうの?
ハードボイルドはそもそも、ゆで卵などが固くゆでられた状態の事を言うんだ。それから転じて、感傷や恐怖に流されない、強靭な精神と身体を持ち、妥協しない人間の事を言うようになったんだね。
文学の世界だと、暴力的な描写とか反道徳的な内容を批判を加えずに淡々と描く文体の事を言うんだけど、それとは違うの?
多分、それが元になってはいるんだけど、ミステリーの世界で今まではシャーロック・ホームズのような思想型がメインだったのに対して、とにかく行動して回る探偵が流行った事があって、それをハードボイルドな探偵と言うようになったんだ。
あー、それが転じて、とにかく考えるよりも先に体が動いちゃう系の探偵でさえあれば、情熱的だろうがハードボイルドって感じに捉えられるようになったわけか。
そう。それで今回の主役は大泉洋で、そういうハードボイルドな探偵を演じているんだけど、なんか笑っちゃう。
.
あの人、北海道の怪物だからな。北海道出身の漫才師のタカアンドトシも「北海道には大泉洋がいたから、北海道で売れるのは諦めた」って言ってたもん。
小道具とか結構凝ってていいなぁって思う所、沢山あるんだけどね。でもハードボイルド過ぎず、肩こりせずに観られる映画かな。良いように捉えると。
タバコはピース。所々に出てくるウィスキー。ジャズ音楽。なぜか食べたくなる
北海道開拓おかき。そしてオメガの時計。ハードボイルドっぽいけど、かっちりはしない。
北海道開拓おかきの異質感がすげぇな。他のものは渋いチョイスなのに。
主人公を大泉洋、助手を松田龍平にした所もそうだよね。
これが逆の配役だったらハードボイルドでも通っちゃうけど、主人公が大泉洋って所がニクい。渋かっこよく決めるんだけど、なんか笑っちゃうっていうね。
そういうギャップがいいんじゃないの?前回レビューした映画『
マジェスティック』で、コメディー俳優のイメージが強いジム・キャリーがシリアスに演じてギャップ萌えとか、言ってた気がするんだけど。
確かにそうなんだ。…そうなんだけど、うーん。原作から想像される主人公像とは違うような。
この作品、ススキノ探偵シリーズって東直己のハードボイルド小説が原作なんだよな。
うん。『探偵はバーにいる』から始まるススキノ探偵シリーズ。でも今回の映画の原作はシリーズ2作品目である『
バーにかかってきた電話』ね。
このシリーズの主人公って、ハードボイルドに憧れを持つモテないキャラって感じがするけど。最後まで読んだら、なんか不思議とカッコよく見えちゃうみたいな。それって大泉洋にピッタリじゃない?
監督の橋本一は「大泉さんじゃなきゃこの映画を撮る意味が無い」ってインタビューで答えてた。
北海道が舞台だったら、大泉洋効果は絶大だもんな。実際あれだろ。北海道の映画館では首都圏よりも集客数が上だったんだろ?
実際、私も大泉洋目的で観たって所もデカいからなぁ。でも、なんかこの映画はもうちょっと何かが足りない気がするんだ。
ま、雰囲気を楽しむ感じだと思うからあんまりストーリーは期待しない方がいいかもしれないなぁ。
って、それなら映画うんぬんよりも原作が悪いって言ってるような感じするけど。
あれなんだけどね。一応ジャンル的には犯罪ミステリーではあるんだけどね。
あ”ー!!もう!はっきりしないなー!とりあえずあらすじを教えてくれ。
ざっくりあらすじを話すと、いつも縛られたくないという理由からケータイを持たない探偵がいるBARにひとつの電話がかかってくる。
ちょっと村上春樹的じゃないか。ケータイを持つと自由を拘束されている気がするっていうの。
依頼人の名前はコンドウキョウコ。彼女はすでに10万を振込んだという。
振り込み先はしっかり公表されている探偵事務所なんだね。
依頼は簡単。弁護士の南という男の所へ行き「カトウは去年の2月5日にどこにいたか」を聞くというだけのもの。
1時間で10万。怪しみながらも彼女の声に惚れた探偵は引受け、南に会いに行った。
まー、お金が振り込まれちゃっているからね。行かざるを得ないよね。それにしても声に惚れたって(笑)
依頼の通り、南にカトウの事を聞くと南は顔色を変える。
まー、依頼はどこにいたか聞く「だけ」だもんね。
これで10万なら得したなと小躍りするも束の間、スタンガンで気絶させられ、気がつけば人も通らない雪原に手を縛られた状態でいた。
うおぉ!やっぱりかー。完全に美人局と同じ手法!目の前に美味しいものがあったら怪しくても食いついちゃうのが人間だ。
そして探偵はヤクザと思われる人たちに雪の中に埋められてしまう。
え?埋められたって事は主人公は死んじゃうの?よみがえりもの?
なんでやねん!なんで埋められてて助かるの!?
わざと縄が解けるように縛られていた意味を考え「この件には関わるな」という警告だとわかった。
あー、そういうカラクリかー。ヤクザと思われる人たち、こわー。
しかし、頭に来た探偵はこの件の謎を解く決意をする。
考えるよりも行動してしまう、まさにハードボイルド探偵!
南を見張り、自分を埋めたヤクザとの関係を暴いていく探偵。
お。物語が動き出しましたな。なかなかおもしろそうだけど。
すると2年前に起きた放火事件とつながりがある事を知る。放火事件で死んでしまった被害者の名前がコンドウキョウコ。
電話してきたコンドウキョウコという名前の女性はすでに死んでいたわけだ。
おー。ミステリーっぽい展開になってきたじゃないか。
クラブで出会ったママのサオリという女性の旦那、実業家の霧島も1年前に不幸な事件に巻き込まれ殺されていた。
霧島はコンドウキョウコの父親だという事が判明。
あー、そうやってつながるのか。クラブには偶然行ったのかな?
電話をかけてくる女性は一体誰なのか。カトウとは誰なのか?自分を埋めたヤクザは一体…。
まぁ、あらすじはこんな感じ。若干わかりづらいストーリー。
そうかな?聞いた限りではわかりやすくて面白そうだけども。
4回ぐらい観ないと関係性が理解出来ないと思う。
誰が誰なのかって関係性がわかっていないと確かにミステリーはわからなくなることが多い。
実際、1回目より4回目ぐらいの方がこの映画は楽しかったよ。
ミステリーとしての魅力は、…ん?って事になっちゃうけど。何が悪いんだろうなぁ。とにかく物語に没入出来ない何かがあるんだよね。テンポの悪さとか。場面のつなぎ方とか。
ミステリーって普通、先がどうなるの?知りたい知りたい!ってストーリーにのめり込んでいくものだけど、そこがこの映画にはちょっとかけているのかもしれない。
それはあれじゃないかな。関係性を把握してないからじゃないかな。
ひとつ気になったのは、カメラワークがさ、すげー要らないことばっかりするんだよね。それが気になって話に入っていけないってのもある。
突然の通ぶった意見…。ほら、カメラワークって、その作品の個性だったりするからさ、そこは大目に見ようよ。そうじゃなきゃ、世の中のほとんどの映画がつまらなくなっちゃうよ。
だってさ、もし、ススキノを走っていく疾走感みたいなのを出したいのであれば、カメラを縦に撮るだけじゃなく、一周ぐるっと回すとかそういうのしてほしかったんだよ、私は。
…いや。もしかするとそれも狙っているのかもしれないけどね。常に外していく感じ。
ハードボイルドのように見えてそうじゃない。カメラワークに凝っているように見えてそうじゃない。豪華なキャストなのにそう見えない。そんな感じを狙っているのかも。
ま、とりあえず、この映画が君にあまりハマらなかったのが良くわかったよ。
もうひとつ、やっぱりこのストーリーはサオリとコンドウキョウコが同一人物ではあるけど、それが探偵にはわからないっていうのがミソだと思うんだ。
批判まだ続くんかい!ってか、それネタバレじゃないの!?
小説の中だと文字だけだから可能なんだけど、音声が入っちゃう映画だと、どうしても小雪の声が特徴的すぎて観ているこっちが別人には思えないってのが難しい所だよなぁ…。
ミステリーの映像化ってトリックに壁がある事ってたまーにあるよ。文章だから出来るみたいな。それをなんとかするのが監督の仕事でしょう?『
アヒルと鴨のコインロッカー』のトリックなんてまさにそれ。
だから最後に探偵が、すべてが線で繋がった…的なシーンで種明かしをしていく場面でも、それほど驚きもなく、うーん。という感じになってしまった。
あー、そういうだとしたら確かに原作うんぬんって言うより、見せかたの問題だったかもね。
まぁちょっと批判気味に話してきたけど、だからこの映画の見どころはストーリーじゃないんだ。ストーリーを楽しみたいのなら絶対に原作を勧める。
この映画の素晴らしさは大泉洋と北海道のタッグで、北海道が好きになる所。
結局、そこに行き着くかー。さすが北海道の怪物。大泉洋の魅力ってすごいよね。
さらに高嶋政伸の意外過ぎる度肝を抜かれた演技!
高嶋政伸は、関根勤のモノマネを想像してしまう僕としてはえ?え?え?というキャラだった。
ドラマHOTELのやつな。「申し訳ございません」のやつ。腰が低いイメージあるよな。
最初見た時、あまりにイメージが違いすぎて誰だかわからなかったよ。
後はススキノという街とカルメン・マキの歌う「時計をとめて」が非常にマッチしていた所。
日本のロックバンド先駆者の
ジャックスが1968年に発表した曲だな。渋い所をチョイスするなぁー。
カルメン・マキのバージョンもなかなか渋くていいぞ。
などなど、キャスト陣などが好きなら楽しいと思う。過度な期待はしないでください。でも北海道は好きになってもらいたいです。…という監督のメッセージだと受け取った。
多分、今観たら、言うほど悪くないじゃん!ってなりそうだ。
原作舞台を利用した二次創作ぐらいな気持ちで観た方がいいのかも。
やっぱり批判的な意見になっちゃうね。とりあえずさ、好きな俳優が出るテレビドラマを観るぐらいな感覚でとらえたらいいんじゃないかな。見どころあるシーンとか沢山あるし。何より大泉洋と松田龍平の掛け合いが面白い。
そうだよ。その二人が出ている時点で、僕的には観たいって思うよ。好きだから。
愛車を愛している松田龍平と、その車の上に立ってしまう大泉洋。その大泉洋に雪玉を作って当てる松田龍平。何にも動じない大泉洋。…みたいな朗らかな二人の関係とか観ていて幸せになる。
結局の所、Amazonレビューでは中々の高評価。Yahoo映画では中々の低評価。色々な視点で捉えるレビューを読めて私は面白かったよ。
アジャラカモクレン、レビューラビュー、テケレッツのパー
映画『探偵はBARにいる』の批評を終えて
究極魔法、映画の好みは人それぞれ!…ん?あれ?ここは?あ、ポスターの前か。
あー、今回は『探偵はBARにいる』推しなんだな。このポスター貼って、次の試写会の会場に行く前に、ささっと限定10枚のハムカツを食べに行かなくちゃ!あー。腹が減ってきたなぁ。急がなくっちゃ!!
それにしても、この「映画名作レビュー戦記シネマネオン!」とかいう知らない映画の前売り券を支配人にもらったけど、どうしよう…。一緒に見に行ってくれる人なんていないしなぁ?。
映画『探偵はBARにいる』の名言・心をざわつかせた言葉
高田くん、教えてあげるよ。このゲームの奥深さを。表と裏。白と黒。簡単に裏返る。人間と同じだ。
「ジンギスカンはラムとマトンどっちが好きだ?」「あ?」「ラムとマトンだよ」「その質問の意味は?」「意味なんかない。お前の人生と同じだ」「学もねえサルのくせに洒落たこと抜かしてんじゃねーよ」「無言だと不安になると思って気を使ってんだよ」「そういうタクシーの運転手が一番迷惑なんだよ」
感情に流されれば寿命を縮める。俺が貫いてきた主義だが、主義に凝り固まればソビエトも地図から消える。
息子の命ネタにして手に入れたテレビは迫力満点か。親孝行な息子だよな。
俺たちは生まれる環境も、自分の体も脳みそさえ選べず、いきなり生まれさせられ人生の責任を押しつけられる。それで楽しくやれる奴はいいが、ついていけない人間はどうすればいい?
まー、今回はあれだ。手引け。一人っきりの友達、なくしたくねーや。
俺のせいで田口の親父死なせてしまった。何の罪もねー女房まで。あとは死んだ霧島敏夫に、俺も惚れたんだな。一緒に飲んだら多分最高に楽しいやつだった気がするよ。このままじゃあまりにも可哀想だろ。
俺は、探偵は、依頼人守らなくちゃいけないんだよ。お前守らなくちゃいけないんだよ!
動画視聴で『探偵はBARにいる』を実況・解説!
映画『探偵はBARにいる』のような映画・似てる作品・おすすめ
公開日:2008年5月24日
ジャンル:コメディ映画, ミステリー映画
監督:内田けんじ
主演:大泉洋, 佐々木蔵之介, 堺雅人
2008年の映画『アフタースクール』か!
大泉洋が好きで、なおかつミステリー要素が好きで…っていうのなら、やっぱりアフタースクールが最高の出来です。
映画レビューまとめ
ども。シネマネオンの中の人、野口明人です。
大泉洋のギャップ萌え。渋い大泉洋。なぜか笑っちゃうけど、かっこいい大泉洋。演技上手いよなぁ…。そして松田龍平は終始かっこいい。本当にかっこいい。二人の違うかっこよさを堪能できる映画。
大泉洋が大好きだ。
だからこの映画を観ました。内容はと言えばビックリするようなどんでん返しもなく、期待通りな内容。
…ただ、この映画は好きです。単純に面白かった。大泉洋と松田龍平が出ているというだけで満足です。
ミステリーでもない。ハードボイルドでもない。そのちょうど中間のような非常に見やすい内容。じゃあそれは一体何というジャンルなの?とツッコむのはご法度で。
それを考えると大泉洋というキャストはぴったり当てはまっていると思う。もしこれが松田龍平のお父さんの松田優作だったなら、またまるっきり変わった雰囲気の映画になっていただろうと思います。
中途半端に半端ない。そういう映画だと思いました。
ではでは、そんな感じで『探偵はBARにいる』でした。
P.S.
世間的な評価で言えば、第24回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞を受賞して、第35回日本アカデミー賞では7部門にノミネートしたこの映画。
しかも、映画観客動員ランキングでは初登場1位だったんです。
レビューの中にも書きましたが北海道が舞台だってこともあるのか、それとも大泉洋人気なのか北海道エリアでは都心エリアよりも動員数が多かったそうですよ。
大泉洋人気だったらいいな。僕は彼が大好きです。
劇中に出てくる缶に入ったピースがオシャレなんだよなぁ~。オブジェとして買ってしまおうかな。
あと、オセロがボードゲームの中で一番好きな僕は、もう少しうまいこと演出してほしかったかなぁ…というちょっとした寂しさが残りました。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!
野口明人
あ、最後に『探偵はBARにいる』のレビュー点数です↓
探偵はBARにいる - 感想・評価
公開日:2011年9月10日
ジャンル:ヒューマンドラマ映画
監督:橋本一
主演:大泉洋, 松田龍平, 小雪
探偵はBARにいる
-
ストーリー - 23%
-
キャラクター - 78%
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演出 - 63%
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映像 - 44%
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音楽 - 67%
55%
映画レビューまとめ
映画としては正直微妙な所があったけど、大泉洋と松田龍平の良さ、雰囲気のかっこよさを堪能出来た作品だと思う。