幸せのちからという映画をご存じでしょうか。ガブリエレ・ムッチーノ監督が2006年に公開したアメリカ映画ですが、実在する男性クリス・ガードナーの半生をウィル・スミスが演じて話題になりました。
このクリス・ガードナーという男性は事業に失敗し、ホームレスになっちゃうんですね。しかし、最終的には成功を掴むというまさにサクセスストーリーのような人生を歩みます。
ちなみに息子がいるのですが、その息子役をウィル・スミスの息子のジェイデン・スミスが演じます。
親子愛がぎっしり詰まった映画で、ウィル・スミスの涙顔は圧巻です。
そんな映画『幸せのちから』のレビューをしていくことにしましょう。
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映画『幸せのちから』 – あらすじ
公開日:2006年12月15日
ジャンル:伝記映画, ヒューマンドラマ映画
監督:ガブリエレ・ムッチーノ
出演:ウィル・スミス, タンディ・ニュートン, ジェイデン・スミス
主人公はレントゲンよりも鮮明に見えるという骨密度を測定する新型医療器械を大量に購入し、画期的な機械だと医療機関を回ってはみたものの、医療関係者から言わせれば「レントゲンよりちょっとよく見えるだけの高価な贅沢品」として全く売れなかった。
そんな商売に失敗し、妻のパートのお金でなんとか生活している夫。夫婦中もうまくいかない。税金も滞納している日々。残ったものは大量の骨密度測定器だけ。
そんな時にカッコいいスポーツカーに乗った男をみて、主人公は質問する。
「あなたに質問が2つ。職業 それと秘訣は?」
「株さ」
「株の仲買人?やはり大学出?」
「関係ないよ。数字と人に強ければ」
その言葉を聞き、株に興味を持ち始める主人公。
そしてたまたま見つけた証券会社の育成プログラムに応募し、担当者に取り入って研修員にはなれた。しかしその研修員も20名いる中で本採用されるのは1人だけ。
研修員6ヶ月の間は無給。もし選ばれなかったら6ヶ月が無駄になってしまう。悩む主人公。
そんなとき、妻もいよいよ愛想を尽かし息子を連れて出ていってしまう。
息子は何とか連れ帰ったものの、大家には家を追い出され、息子と一緒に安モーテルに移り住むことになる。6ヶ月。商売に失敗した骨密度測定器を6個売れば何とかなる…。その考えを元に研修員になることを決意。
そして4ヶ月、骨密度測定器も売れて順調に生活を続けていた。
しかし急に滞納していた税金を差し押さえられ無一文になってしまう。住んでいたモーテルも追い出されてしまい、息子と一緒に公衆トイレにトイレットペーパーを敷いて寝たり、教会で寝泊まりさせてもらったりとホームレス生活を強いられた。
そんな中でもめげずにやっていけたのは、父親を知らずに育った自分のような境遇を息子には味あわせたくないという親子愛と「幸せ」への追及だった。
そして6ヶ月後…
最後の10分の為の前フリ
話の流れとしては、ホームレスがアメリカン・ドリームを掴み億万長者になるっていう話で、大逆転のストーリーもあるわけではないし、どちらかというと最後の10分ぐらいまでずっと上手くいかない不運な男を描いている作品なので中には退屈な作品だと思われる人もいるかもしれない。
ただ、逆に考えれば最後の10分、主人公が20人の中から1人選ばれた時のウィル・スミスの泣き顔を引き立てる為の大きな前置きだと考えると納得も出来た。
人によっては、成功するまでの過程がもっと見たかったとか、成功した後の経過が見たかったとかいろいろな意見があって、この映画はそれほど評価は高くないようなのだけど。
ただ、僕としては最後のウィル・スミスの泣き顔がこの映画の一番の見どころであって、それを引き立てる為にはこの映画の作り方しかないなと思った。
まぁ、ニートだとか、無職の人、一度この映画観てみて。なんか勇気もらえるよ。
そして、この映画の中でウィル・スミス、とにかく走る走る。車にひかれてもなお、走る走る。
幸せを追及するってのがこの映画のモチーフなんだろうけど、追究するってのを走るで表現しているんだろうなぁ。とにかくがむしゃらに走る。それが今を脱出することにつながるのです。
そんな感じの感想でした。
あ、ちなみにこの映画のラストシーンでウィル・スミスと子どもが手を繋ぎながら歩くシーンがあるんですけど、その時に一人の人とすれ違ってウィルスミスが振り返るってところがあるんですね。
そのすれ違った男が、この映画の元となったクリス・ガードナー本人です。
ではでは『幸せのちから』のレビューでした。
幸せのちから - 感想・評価
公開日:2006年12月15日
ジャンル:伝記映画, ヒューマンドラマ映画
監督:ガブリエレ・ムッチーノ
出演:ウィル・スミス, タンディ・ニュートン, ジェイデン・スミス