- 公開:2007/09/01
- 監督:早川渉
- 出演者:堺雅人, 小野真弓, 水戸ひねき
- 製作国:日本
- 上映時間:1時間38分
壁男という映画をご存じでしょうか?原作は諸星大二郎という漫画家の1995年~1996年の作品で、COMICアレ!という雑誌に全03話で載っていたものを実写化した映画です。
諸星大二郎という漫画家は「諸星さんの絵だけは描けない」と手塚治虫に言わせた程、独特なタッチを持つ漫画家で、『壁男』は不気味な雰囲気を漂わせている漫画でした。
単行本の『夢の木の下で』に収録されているので、まずはそっちを先に読んでおくと内容がわかりやすいかと思いますが、正直なところ映画はポカーン的な内容です。
ですが、主演が堺雅人ですし、僕ら世代ではアコムのお姉さんでおなじみの小野真弓がヒロインをやっている映画だという事で、映画『壁男』のレビューをしていくことにしましょう。
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映画『壁男』 – あらすじ
ネタバレ注意『壁男』のあらすじまとめ
フリーカメラマンの仁科はテレビ局でレポーターをしている響子と付き合っている。彼は不思議な夢を見る。
響子のもとに一枚のはがきが届き、そこには壁男の噂について書かれていた。住所は書かれているが、差出人の名前はない。そのはがきをまじまじ見ている響子の後ろの壁から腕が伸びてきて、響子に襲い掛かる。
そこで夢は覚める。その夢のことを響子に話した仁科だったが、響子はまるっきり同じような状況を体験することになる。もちろん、壁から腕が伸びてくるなんてことはなかったのだが、壁男の噂について書かれているはがきが響子のもとに届いたのだ。
偶然の一致に驚いた響子。響子を心配する仁科だったが、響子は面白そうだと番組で壁男について取り上げることにした。まずははがきに書かれていた住所に行ってみることに。
そこは廃墟と化したアーケード街だった。その壁には人の内臓のようにも見える土が隆起しており、壁男の噂がよりリアリティーを増すように番組では取り扱った。
そのひとつの番組から世間では壁男のブームが始まり、番組には壁男に関するはがきがたくさん届くようになる。
一方、仁科は自分の仕事であるカメラで新しい個展を開く準備をしていた。
そもそも仁科と響子が出逢ったのは、仁科の一つ前の個展「in – out」に響子が取材をしにきたのがきっかけだ。人間の内側と外側を扱った「in – out」、その個展の続きのテーマを探していた仁科は内側でも外側でもないその境界線、「壁」に興味を持ち始める。
さまざまな場所で壁の写真を撮る仁科。彼は次第に壁から、壁男に興味を持ち始めることになる。
おかしな魅力にどんどんはまっていく仁科。響子はその変化について心配していたが、仁科がいよいよ個展のために撮り溜めしておいた壁の写真を切り刻み、個展を辞めると言い出したときに響子は仁科を怒鳴りつけた。
しかし、仁科は動揺もせず響子にこう答える。
「今は壁男の言葉に耳を傾けなければならない。写真なんて撮っている場合じゃない」
どんどん豹変していく仁科。
果たしてどうなってしまうのか。
『壁男』の名言
体の内側と外側の境界にあるものは皮膚。じゃあ、心の内側と外側の間にあるものって何?
壁男はこんなのじゃない
結局、何が言いたいのか良くわからない映画でした。それは僕が読解力がないのかもしれないですが、結局、壁男とはなんだったのか…。漫画の方はもう少しわかりやすかった。
Amazonの評価のところで、簡単な謎解きって書いてあったんですが、まったくなぞが解けません。
堺雅人の豹変振りがすごくて、やっぱり演技が上手だなっていう謎解きは出来たんですが、壁男とはなんだったのか。
意味深な表現がたくさんあったんですが、どこがどこにつながっていくのかがよくわかりません。
なので、正直な話、どうやってこの映画をオススメしたらいいのかがわかりません。なんか、気持ちわるい読後感のような後味が残る映画でした。
漫画の方がわかりやすくて、面白いです。
映画『壁男』 – まとめ
壁男は結構いろいろな影響を与えていて、三田村信行の『おとうさんがいっぱい』という児童書の中にも『かべは知っていた』という似たような作品が出てきます。
そちらの方は小説なのですが、壁で生活するという、ある意味「壁に憑りつかれた人間」の話です。
雰囲気って非常に大切で、そちらもいい感じに壁が不気味な存在として輝いています。
でも、この映画に関して言えば、ちょっとその部分が弱いんですよね。都市伝説がなんちゃらって感じで。
「不気味」
この感じが薄いんです。なんでしょうね、現実なのか空想なのか、もっとファンタジーに描いた方が良かった気がします。
ということで、よければ原作の漫画の方をご覧になった後で、こんな映画があるよって感じで、映画『壁男』の方は観た方が楽しめる気がします。
ではではそんな感じで、ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!
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壁男 - 感想・評価
壁男
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ストーリー - 45%
45%
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キャラクター - 60%
60%
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演出 - 40%
40%
-
映像 - 50%
50%
-
音楽 - 40%
40%
映画レビューまとめ
あまりにもよくわからなかったので、面白さが伝わってきませんでした。