南極料理人をご存知ですか?この映画は北海道生まれの西村淳さんという海上保安官として南極地域観測隊に参加した経験を本にした『面白南極料理人』と『面白南極料理人 笑う食卓』を原作とした2009年の邦画です。
監督は最近ちらほら見聞きする『横道世之介』で有名な沖田修一監督。この監督の作品は『キツツキと雨』も観たことがあります。
さて、本作『南極料理人』は特にヤマもないけれど観終わった後ほっこりしました。『キツツキと雨』もそうでしたが、エンドロールの時にゆっくりと今見た映画を噛み締めたくなるような雰囲気を持つ映画です。
ではでは映画『南極料理人』のレビューをしていくとしましょう。
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映画『南極料理人』 – あらすじ
クヒオ大佐に続き堺雅人が出演する映画を観よう週間です。
この映画は、最強の単身赴任先として南極で仕事をする人達の話で、主役の堺雅人はそこで料理担当を担っている西村さんという役をやっています。
冒頭にも書きましたが、西村淳さんは原作の著者で、料理人であり、講演を行ったりする北海道出身のタレントさんです。その方を堺雅人が演じています。
南極だからといって、人が遭難して仲間が死んでそれを乗り越えて生き延びるという話では全くありません。毎日観測などをしたりする仕事で、基地でたんたんと暮らしていきます。
一緒に生活している人は、それぞれが勝手な事を言って生活していますが、ご飯を食べる時は同じ食卓で西村さんが作ったものを食べます。
ただそれだけの映画ですが、飽きずに観れてしまいました。
映画『南極料理人』について
決してドラマチックではないけれど、なんとも言い得ない雰囲気を持っている映画です。盛り上がりに欠けると言えば悪く聞こえますが、超絶大ストーリーのような非現実的な映画よりも何かひしひしと伝わってくるものがあります。
リアル感。そう。リアル感が重要なんでしょう。この映画は。
徐々に溜まっていく南極へ閉じ込められているストレスなどが人々のぶつかりを生んで、ちょこっとした事件などもおきますが、本当にありえそうな内容です。
さらにもうひとつこの映画のいいところと言えば、伏線が結構見事です。ちょこっと話した事が後あとで、ここでこうなるか!というささやかな幸せが一杯詰まっています。
それと、堺雅人の演技も素晴らしいんですが、なんとも言えない素晴らしさなのが生瀬さんの演技です。
この二人はドラマ、リーガルハイで共演しているところを観た事がありましたが、その時の生瀬さんも好きなんですが、こっちのかなり渋い味のある感じの生瀬さんの演技は特筆に値します。
それと娘役の小野花梨という子のふてぶしさと電話の時の対応のギャップが印象深かったな。
映画『南極料理人』まとめ
ま、映画に何を求めるかですけどね、映画館で大迫力なCGや演出を楽しむのもイイですが、これは多分、家でゆっくりコタツなんかでミカンを食べながら観るホームムービー向きかもしれないですな。
観た後に何か上手く表現できないけれど、いい映画だったよな?って思える映画でした。僕はクヒオ大佐よりこっちの方が好きです。
はい。
そんな感じです。
ではでは。『南極料理人』でした。