- 公開:2011/04/29
- 監督:成島出
- 出演者:永作博美, 井上真央, 小池栄子
- 製作国:日本
- 上映時間:2時間27分
八日目の蝉という映画をご存じでしょうか。2011年に公開された日本の映画で日本アカデミー賞ではなんと10冠を達成したとんでもない映画です。
2007年に発表された角田光代の原作は中央公論文芸賞を受賞しています。
まぁ、そして何より永作博美が出ているのです。日本の女優さんで一番好きなのが永作博美な僕としては見ないわけにはいきません。
永作博美が出ている映画は『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』とか『人のセックスを笑うな』とか結構強烈なタイトルが多かったのだけれど、今回は『八日目の蝉』。
セミなのです。
しかも八日目の。セミは一週間で死ぬという有名な話があるけれど、その逸話を一日乗り越えたセミ。
…どんな話なんじゃろうか。
そんな事を考えながら、とりあえず見てみることにしたのですが、タイトルからは考えられないぐらい泣きました…。
ということで、映画『八日目の蝉』のレビューをしていくことにしましょう。
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映画『八日目の蝉』について
結構話題になっていた八日目の蝉を観ました。永作博美が大好きで観ようと思ったのだが、どうやらこの映画、ドラマ化の方が先でドラマの主役は壇れいだったみたいです。
永作博美が大好きなので、この八日目の蝉のイメージは永作博美の方が強いのですが、 ATP賞テレビグランプリ2010で一位を取ったほどドラマは良い出来だったみたいです。
まぁ、でも映画しか観ていないので映画の方の感想を。
あ、ちなみに監督の名前は成島出と書かれていたのだが、これで「なるしまいずる」と読むらしい。『フライ,ダディ,フライ』の監督で、ずっと「なるしまでる」だと思っていました。
失礼。
映画『八日目の蝉』 – あらすじ
むちゃくちゃ泣きました。
なんか、犯罪を奨励しているわけではありませんが、誘拐犯である永作博美にかなり同情してしまいました。こんなに子供の事を大切にしているのに、逮捕されてしまうなんて…と。まぁ誘拐はいけないことなのはわかっているのですが。
ということであらすじを説明しましょう。
永作博美演じる希和子は、結婚している男の人と不倫をして子供が出来るんですね。
しかし「今は産めない」と言われ、子供をおろさないといけなくなります。
そしてそれが原因で子供が産めない体になってしまうんです。
一方、結婚している方の奥さんに子供が産まれます。
希和子はその赤ちゃんを見ているうちに衝動的に誘拐してしまうんですね。自分が好きな人の子供ですからね。
赤ちゃんは当然、そんな事知ることもなく、誘拐犯の希和子をお母さんだと思って育ちました。
そしてお母さんと思っていた人が逮捕され、元の家庭に戻ってきたのですが、本当の母親と父親を見ても他人としか思えないんです。
そんな子供は大学生になり、自分の父親と同じような不倫をしている人を好きになり妊娠してしまう。自分は希和子と同じようには思われたくないと子供を産むことを決意するのですが…。
というストーリーです。
映画『八日目の蝉』 – 感想
誘拐犯役の永作博美の話とその誘拐された子供役の井上真央の話が並行して進んでいきます。映画としてはすごく見やすい映画です。
そして、この映画の見どころと言えば、永作博美の歳を感じさせない犯罪的なかわいさと、小池栄子の演技力です。
前から思っていたんですけど、小池栄子の出ている作品って何かとハズレがない。どんな役でもこなせるんだなぁ。
つまり、この二人の演技が本当に素晴らしいので、とにかく泣けたのです。
まぁ、井上真央も好きなんですが。この映画では特に永作博美と小池栄子が良かったです。
永作博美、本当にいいよなぁ。何なんだろう。この人。この人の泣き顔、なんか涙を誘われる。
「ママはもういらない、なんにもいらない。 薫が全部、持って行って」
…号泣。
このセリフで涙が枯れた。
原作も機会があれば読んでみようと思いました。
ではでは『八日目の蝉』のレビューでした。
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