世界にひとつのプレイブックという映画をご存じでしょうか?2012年の映画ですが、ジェニファー・ローレンスがアカデミー主演女優賞を受賞した作品として有名です。
またアカデミー監督賞、作品賞にノミネートされた『ザ・ファイター』の監督、デヴィッド・O・ラッセルが監督を務めています。
まぁ、そんなことをつゆ知らず、完全にジャケ買いで観てみたんですけどね。女優さんがやたらと魅力的だなぁと思っていたらアカデミー主演女優賞を受賞していたのだと後で知ったわけです。
…という事で映画『世界にひとつのプレイブック』のレビューをしていくことにしましょう。
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映画『世界にひとつのプレイブック』 – ストーリー
公開日:2012年09月08日
ジャンル:コメディ映画, ヒューマンドラマ映画, 恋愛映画
監督:デヴィッド・O・ラッセル
出演:ブラッドリー・クーパー, ジェニファー・ローレンス, ロバート・デ・ニーロ
ネタバレ注意『世界にひとつのプレイブック』のあらすじまとめ
パットは元教師だったが妻ニッキの浮気現場を目撃してしまい、相手を半殺しにしてしまった。そのせいで裁判所からは接近禁止命令が出され、仕事はクビ、精神病院に入院することになった。8ヶ月の入院生活後、退院したが、いまだに精神状態は不安定。
自分では大丈夫だと思っているのだが、度ある事にかんしゃくを起こし、周りを不安にさせてしまう事もしばしば。しかし、本人は自分を高めていれば元の生活に戻れるはずと読書やランニングに励む。
ある日、親友のロニーとその妻のヴェロニカに食事に誘われる。
その食事会で、ヴェロニカの妹であるティファニーに出逢った。彼女は夫のトミーを亡くし、それから性依存症になってしまい職を失った。ティファニーはパット同様、感情の起伏が激しく、食事会は言い争いで終わった。
夫の死から立ち直ろうとしているティファニー。妻の不倫ですべてを失ったパットに対し、同じような心の傷を持つものとして近づこうとする。しかし、友達になろうと近づいてくるティファニーに対してパットは普通じゃないと突き放す。
そのことをセラピーの先生に相談すると、ティファニーとニッキは知り合いなのだから、ティファニーを助けることはニッキに寛大さをアピールすることじゃないのかね?とニッキとの関係を改善する方法としてティファニーと仲良くなることを勧められる。
それを聞いたパットはそれまで突っぱねていたティファニーとの関係を解消し、夕食に誘った。するとティファニーからニッキに手紙を渡そうか?と持ちかけられる。その後なんやかんやあったが、手紙を渡す条件として、自分と一緒にダンス大会に参加してほしいと進言があった。
初めは嫌がるパットだったが、ダンス大会に出れば、ニッキにパットは変わったと思ってもらえるとティファニーからのアドバイスで積極的にダンスに力を入れるようになった。ダンスの練習を重ねるうちに、徐々にパットは落ち着きを取り戻していく。
癇癪も起こさなくなり、家で深夜にほえることもなくなった。しかし、その反面、家にいることも少なくなりそのことに対してパットの父親は不満を漏らすようになる。
パットの父親は職を失ってから、賭け事にはまり、地元のアメフトチーム、イーグルスと野球チーム、フィリーズに賭け続け賭博で生活をしていた。そんな父にはジンクスがあり、息子が試合を見ている時は勝てるというもの。
そして、ついに全財産をイーグルスに賭けてしまったため、その大事な試合を見に行ってくれないかとお願いされた。しかし、その日はティファニーと大事なダンスの練習をする予定が。
父親の願いで断れず、ティファニーとの約束を破り試合場に向かうパット。彼はそこで勝敗に興奮したファンたちと乱闘騒ぎを起こしてしまう。結果、イーグルスは負け。
パットの乱闘によって一家の財産を失ってしまったと憤慨する父の声。そこにさらに憤慨したティファニーが入ってくる。なぜ約束を守らなかったのか。
しかし、そのティファニーに向かって「お前に出会ったから息子の運気が下がったのだ」と父親はほえた。その言葉に対し、パットと会った日はすべてイーグルスやフィリーズが勝ち続けていることを証明し、父親を説き伏せた。
そして、財産を失った父親への解決策として、もう一度財産すべてを賭けて賭けをしなさいと提案する。イーグルスが勝つこととダンス大会で5点以上取ること。その二つを同時に満たすことが条件。
それを聞いたパットはダンスには出ないと言い出した。そこで、親とティファニーはニッキが見に来るといえばパットは参加するだろうと口裏を合わせることにした。
パットはしぶしぶ承諾し、ダンス大会に出ることになったのだがその会場にはまさかのニッキが…。
『世界にひとつのプレイブック』の名言
過去を含めて自分が好きよ
『世界にひとつのプレイブック』のおすすめポイント
・猟奇的な彼女のような、Shall we ダンス?のような雰囲気の映画。
・アカデミー主演女優賞を受賞したティファニー役の女優さんの演技に注目。
・音楽が良い。
なんだかんだで温かい、良い映画だと思った。
感想が難しい映画な気がします。ストーリーはわりかし平凡で、あっと驚く部分は多くありません。でも、精神病患者である、パットに対する家族や周りの温かさにはなんだかほっこりしました。
ティファニーもめちゃくちゃな感じではありますが、それでも温かさを感じる良い役でした。
ロバート・デ・ニーロも駄目な親父の役がぴったりハマっていて意外でした。こういう役も出来るんですね。
観終わった後はなんともいえない感じの感想でしたが、何度も見直しているうちに、心温まるいい映画なんだろうなって感じがしてきました。登場人物のみんながみんな温かくていい雰囲気を作り出している映画といえばいいんでしょうかね。うん。
後はやっぱり、アカデミー賞を受賞した女優さんの魅力でしょうか。なんか目を惹きつけられる魅力を持っています。
これは僕の勝手なイメージなんですが、その女優さん、ジェニファー・ローレンスっていうらしいんですが、その女優さんがなんとなく僕の好きな声優の戸松遥に似ている気がしまして、一度、戸松と思ってしまうと戸松遥にしか見えてこなくなりました。
はい。雰囲気戸松。
完全に思い込みの力によるものですけどね。この戸松遥が絶妙な魅力を持っていて、映画を引っ張っていきます。
今まで魅力的なヒロインといえば、『エリザベスタウン』のヒロインって言うのを紹介したことがあるんですが、あの映画には勝てないものの、それなりな域まで達している魅力を持っているヒロインだと思います。
・・・うん。
しかし、それにしても、これまた原題はSilver Linings Playbookで、どこをどう訳しても「世界にひとつの」という訳は出てこない感じがしますが、日本の映画のタイトルを考える人はいったい誰なんでしょうね。
映画『世界にひとつのプレイブック』 – まとめ
ストーリーがあまりにも平凡だったため、評価に迷った映画でしたが、登場人物の魅力的な部分で評価をちょこっと上げておきました。まぁ、でも特別こういう人が見たほうがいいっていうオススメの人は出てきません。
こういうときに観たほうがいいっていうのも出てきません。
とりあえずはアカデミー賞という話題にあがった作品なので、そういうところから入っていこうという方が見たらいいかと思います。
うーん。評価に本当に迷った作品です。面白かったんですけどね。
ではでは、『世界にひとつのプレイブック』でした。
世界にひとつのプレイブック - 感想・評価
公開日:2012年09月08日
ジャンル:コメディ映画, ヒューマンドラマ映画, 恋愛映画
監督:デヴィッド・O・ラッセル
出演:ブラッドリー・クーパー, ジェニファー・ローレンス, ロバート・デ・ニーロ