『ロスト・イン・トランスレーション』外国から見た日本って

ロスト・イン・トランスレーションという映画をご存じでしょうか?ソフィア・コッポラ監督の2003年に発表した作品で、アカデミー脚本賞を受賞しています。

何よりも特筆すべきは、舞台が東京だということ。どうやらソフィア・コッポラ監督が若いころに日本に滞在していて、その半自伝的作品なのだそうです。

飛躍的少ない予算、27日という短めの期間での撮影にも関わらず多くの映画賞を受賞したこの作品で、ソフィア・コッポラ監督は時の人になりました。

ではどんな映画なのか。その辺も含めて映画『ロスト・イン・トランスレーション』をレビューをしていくことにしましょう…。

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映画『ロスト・イン・トランスレーション』 – ストーリー

ロスト・イン・トランスレーション
4.1

公開日:2003年09月12日
ジャンル:コメディ映画, ヒューマンドラマ映画
監督:ソフィア・コッポラ
出演:ビル・マーレイ, スカーレット・ヨハンソン, ジョバンニ・リビシ

東京に来て孤独を感じつつあった、二人の外国人の男女が、お互いに惹かれあう映画。

ネタバレ注意『ロスト・イン・トランスレーション』のあらすじまとめ

東京に仕事でやってきた年配のハリウッド俳優、ボブ・ハリス。テレビCMや取材などの仕事をこなすが言葉が通じず孤独を感じ、夜も眠れない毎日が続いていた。

また一方で同じホテルに滞在し、夫の写真の仕事についてきたシャーロットは結婚したてだったが、夫の仕事が忙しく、ホテルに放置されっぱなしでコレもまた孤独を感じ夜も眠れずにいた。

ある夜、ボブは仕事の疲れを癒すべく、ホテルのバーで一人お酒を飲んでいると、夫や友達とお酒を飲みに来ていたシャーロットはボブに気が付き、ウェイターにお酒を一杯渡してもらう。

二人はそれ以降、何度かバーで会うようになり、仲良くなっていく。

シャーロットは夫がほかの女優などに興味を持っているのではないかと疑問を抱き自分達の未来に不安を抱く。

ボブはボブで長年の疲れから自分の生活に疑問を抱くようになり、自分の必要性に対して不安を抱くようになっていた。

その二人の心の傷を癒すべく、二人は徐々に仲良くなっていく。

シャーロットは日本の友達と会うときに、ボブを誘い、ボブはだいぶ若作りをしてシャーロットの部屋を訪ねるが、そのときの服装がいかにもおかしく、笑いあい、二人の間に友情が生まれ始める。

二人はその場を抜け出し、東京で文化の違いはあるもののいろいろな経験をする。

ボブは日本を飛び立つ前々日、ホテルのバーでボーカルをしていた女性に誘われ、一夜を共にする。

酔っていた彼はそれを思い出せず朝起きるとちょうどその時、シャーロットが部屋に来てしまい、おすし屋さんに一緒に行かないかと誘われるが断ってしまう。

それ以来ちょっと変な空気が流れた二人だったが、一緒にしゃぶしゃぶに行き、ホテルに帰るとホテルの火災報知機がなり、お互いを発見すると再び安心し、二人は和解する。

ボブが日本を飛び立つ日が来た。シャーロットに別れを告げようと電話をするが彼女は出ない。しかし、ホテルのロビーで偶然見かけ、ボブは別れを告げたが、シャーロットは悲しそうな顔で、エレベーターに乗り込んだ。

ボブが車で空港へ向かう途中、ボブはシャーロットの後姿を見つけ、車を止めさせる。そしてその後姿を追いかけ、シャーロットを捕まえる。感極まった二人は東京のど真ん中で抱き合い、キスをする。

『ロスト・イン・トランスレーション』の名言

なぜ日本人はLとRが苦手なの?あれはふざけているんだ。

『ロスト・イン・トランスレーション』のおすすめポイント

・どことなく流れる閉塞感の中で、相互理解の難しさを感じられる映画。

物語性がなくてつまらない映画か?

アカデミー脚本賞を取った作品なので、物語性を期待していたのですが、どちらかというとそこに重きは置かれていません。設定がちょっと変わっていて、日本を楽しめない二人の旅慕情映画です。

まぁ、海外旅行に行ったときに言葉が通じない封鎖された空間でたまたま同じ国の人に出会って、安心感を覚え、恋に発展するみたいなそんな感じの設定です。

ただ、設定勝ちなだけで、そこから面白い発展をするわけでもないし、ちょっと日本を馬鹿にしているシーンが多かったため、時々腹が立ちそうになります。日本人として。

完全に海外の人から見た日本を撮った作品で、それを楽しめるかどうかだと思いますね。

相互理解の難しさがテーマなんですけど、分かり合えないからストーリー的にも発展していかない。ストーリーは気にするな、雰囲気を楽しめ!って感じの映画なのかもしれません。

映画『ロスト・イン・トランスレーション』 – まとめ

ぶっちゃけ人に勧められるかどうかで言うと難しい映画だと思います。話題性はありますけどね。アカデミー脚本賞取ってますし、日本が舞台ですし、サントリー出てきますし。

ただロスト・イン・トランスレーションというタイトルを伝えると、どんな内容かわかりにくいと思いますので「ロスト・イン・コミュニケーション」な映画だよと話をした方がわかってもらえるかもしれません。

まぁ、一番身近な家族でさえも相互理解をすることは難しいわけですし、異国の地で言葉も通じない中でお互いを理解しあっていくところに面白みがあるのかもしれませんね。

ただひとつ言えるのは、この映画で描かれている日本は、日本であって日本じゃありません。外国人から見た完全な日本です。

日本人が「中国人って語尾にアルってつけるんでしょ?アメリカ人ってハンバーガーばっかり食べているんでしょ?」って思うように、やっぱり日常的に人と人、国と国はロスト・イン・トランスレーションなのかもしれません。

今回はあまりにも曖昧な「かもしれません」という感想ばかりが出てきてしまう映画のレビューでした。中身がなくて本当にすいません。これしか書けませんでした。

ではでは、『ロスト・イン・トランスレーション』でした。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。


ロスト・イン・トランスレーション - 感想・評価

ロスト・イン・トランスレーション
4.1

公開日:2003年09月12日
ジャンル:コメディ映画, ヒューマンドラマ映画
監督:ソフィア・コッポラ
出演:ビル・マーレイ, スカーレット・ヨハンソン, ジョバンニ・リビシ

ロスト・イン・トランスレーション
  • ストーリー - 25%
    25%
  • キャラクター - 25%
    25%
  • 演出 - 30%
    30%
  • 映像 - 50%
    50%
  • 音楽 - 50%
    50%
36%

映画レビューまとめ

外国から見た日本が楽しめる映画。

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