レザボア・ドッグスをご存知ですか?この映画のタイトルを聞いた事がないとしても、「クエンティン・タランティーノの監督デビュー作だよ」と言えば、なんとなく「へー」という声が漏れてきそうな気がします。
「クエンティン・タランティーノ監督のデビュー作」ではなく「監督デビュー作」と書いたように、クエンティン・タランティーノはこの映画の前に実は2本の映画に関与しています。
処女脚本の『トゥルー・ロマンス』と、原案『ナチュラル・ボーン・キラーズ』です。その2つで映画監督になりそこねたクエンティン・タランティーノは、今度こそ!と2本の映画で得たお金を使って低予算でも撮っちまうぞ!とひねり出した映画が『レザボア・ドッグス』なのです。
まぁ、そういう都合上、大掛かりなセットなどは使わずに撮れる作品でなくてはならず、非常にシンプルな構造を持つ『レザボア・ドッグス』でしたが、マニアに大ウケしました。
おそらく、「このタイトル言っておけば映画通っぽく聞こえる映画」ベスト10には入ってくるでしょう。
「ユージュアル・サスペクツとスカーフェイス、あとはレザボア・ドッグスがおすすめだね」みたいな。
ということで映画『レザボア・ドッグス』についてレビューしていきたいと思います。
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映画『レザボア・ドッグス』について
公開日:1992年01月18日
ジャンル:犯罪映画, ヒューマンドラマ映画, スリラー映画
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ハーヴェイ・カイテル, ティム・ロス, マイケル・マドセン
「無駄な所が多い気もするけれど、飽きもせずに観れたB級映画の『レザボア・ドッグス』。クエンティン・タランティーノの監督デビュー作。サブカルチャー好きにはたまらん感じなんだろな」
というのが率直な感想です。
堺雅人週間を終え、久しぶりに洋画を観たいなと思ったので、TSUTAYAでおすすめの棚に置いてあった『レザボア・ドッグス』をチョイス。
2chでクエンティン・タランティーノの作品の評価も高かったので気になっていました。初めてのクエンティン・タンティーノ映画です。
映画『レザボア・ドッグス』 – あらすじ
強盗をする為に集められたお互いを知らない6人。いざ宝石強盗をしようと言う時になぜか事前に情報が警察にバレていて、死傷者を出しながらアジトに逃げ帰る。そこで一体だれが裏切り者か?といういざこざを繰り広げていく映画。
この映画のオープニングはどこかのカフェでマドンナの「ライク・ア・ヴァージン」という曲の解釈について語っているシーンから始まる。ここだけが異質で後は、計画が失敗した後のアジトでの話。個々それぞれの過去を振り返っていく感じで物語の途中ぐらいで裏切り者は誰かわかる。
視聴者はそれをわかったうえで、裏切り者の事を信じてかばう人の切実さやそれをお互いを疑いあう彼らの会話を楽しむような感じだ。
ここんところずっと邦画ばかりみて、なおかつ内田けんじ監督の計算高い演出を観てきたせいか、若干、余計なシーンばっかりな気がした。
途中でアッと驚くどんでん返しもない。ただ、その無駄が多いような映画こそが雰囲気を楽しめる映画の要素かもしれない。サブカル映画ってこんな感じなんだろうね。
映画『レザボア・ドッグス』 – まとめ
この映画の見所はどこ?って聞かれればあれだな。裏切り者をシロだと信じて、自分の友人でこの計画のボスでもある人間をピストルで撃ちながらも、信じていた裏切り者に事実を打ち明けられた時の俳優さんの演技だな。
絶望的な。とても絶望的な。
その顔で映画が終わる。うん。
雰囲気は最高。
ただ、何か物足りない。そういう映画の感想でした。はい。でも、不思議と飽きずに観られたので、他のクエンティン・タランティーノ作品も観てみたいと思います。
ではでは、そんな感じで『レザボア・ドッグス』でした。
レザボア・ドッグス - 感想・評価
公開日:1992年01月18日
ジャンル:犯罪映画, ヒューマンドラマ映画, スリラー映画
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ハーヴェイ・カイテル, ティム・ロス, マイケル・マドセン