かなりよく出来た群像劇系の恋愛映画の『ラブ・アクチュアリー』。心すっきりする。終始ニヤニヤして観てしまった。
ども。野口です。前回の「ブラックホーク・ダウン」、前々回の「フルメタル・ジャケット」と戦争映画が続いたのと、最近はちょっと重たすぎるテーマな映画が多かった気がするので、今回はちょっと心休めに柔らかい恋愛映画『ラブ・アクチュアリー』を。
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映画『ラブ・アクチュアリー』 – あらすじ
公開日:2003年11月14日
ジャンル:コメディ映画, ヒューマンドラマ映画, 恋愛映画
監督:リチャード・カーティス
出演:ヒュー・グラント, マルティン・マカッチョン, リーアム・ニーソン
この映画は特にこの人!という主役を限定せず、豪華キャストでそれぞれがそれぞれの恋愛をし、並行して話が進んでいく群像劇になっています。グランド・ホテル形式とも言うらしい。
前回の「フルメタル・ジャケット」のレビューで、登場人物多くで誰が誰だかわからなくなるみたいなことを言った気がするけれど、こっちもその形式上負けず劣らず登場人物が多い。
ただ、こちらの方は9つの恋愛が並行してごちゃごちゃしそうにも関わらず、すべてにおいてジャンル分けがうまくされているのでわかりやすい。この人誰だっけ?という状態に陥ったりはしません。
ラブロマンスは多種多様
イギリス、ロンドンでのクリスマス前の19人による9つのラブストーリーは本当に多種多様。
イギリス首相の恋愛をはじめとして、若い妻を亡くした旦那と義理の息子が一緒に手を取り合って息子の片思いを応援する話、ボディダブル(スタントマンみたいなもの)でセックスシーンを演じる二人の恋愛、社内恋愛、不倫、親友の奥さんへの恋心、モテないイギリス男がアメリカならばモテるはずとリュックにコンドーム満載で向かう話や、ロックミュージシャンの愛や小説家の恋愛の話など。
すべて別の話かと思いきや、どこかですれ違ったり誰かと誰かが知り合いだったりしている。もうそれは上手く出来た推理小説を読んでいるよう。
この映画を観て、やっぱり僕は群像劇形式が好きなんだなと思った。伊坂幸太郎の「ラッシュライフ」とか、アニメで言えばバッカーノ!みたいな群像劇大好きだもんな。
こういう群像劇はたくさんのストーリーの中から自分の好みのストーリーが必ずなにかしら見つかるのがいいんですよね。僕は今回の映画で言えば、ボディダブルで知り合った二人の恋愛と、親友の奥さんに恋してしまう話が好きでした。
それと若い妻を亡くした旦那が義理の息子の片思いを応援する話のラストではなんかわからないけどちょっと涙出ました。
まとめ方がうまい映画
実はこの映画、9つすべての恋愛がうまくいくわけではありません。でも観終わった後はすべてがうまくいったみたいな錯覚に陥ります。それぐらいまとめ方がうまい。よい映画。
面白かったな。
こういう映画をもっともっと沢山観ていきたい。僕には難しい映画よりもこういう映画の方が好みのようです。
はい。それではそんな感じで。
ではでは。
あ、そーいえば、「ノッティングヒルの恋人」で主役を演じたヒュー・グランドがイギリス首相をやっていて、「英国王のスピーチ」でイギリス国王をやったコリン・ファースが出ている。イギリス首相とイギリス国王。もちろん、「英国王のスピーチ」はラブ・アクチュアリーよりも後の作品ですけど、なんか不思議な感覚でした。
それと、ちょい役、ジニーを演じたジャニュアリー・ジョーンズがクッソかわいいかったです。Mr.ビーンの人も出てるよ。
ラブ・アクチュアリー - 感想・評価
公開日:2003年11月14日
ジャンル:コメディ映画, ヒューマンドラマ映画, 恋愛映画
監督:リチャード・カーティス
出演:ヒュー・グラント, マルティン・マカッチョン, リーアム・ニーソン