- 公開:2009/06/13
- 監督:真利子哲也, 遠山智子, 野原位, 西野真伊
- 出演者:堺雅人, 寺島しのぶ, 柄本佑, 板尾創路
- 製作国:日本
- 上映時間:2時間2分
ラッシュライフをご存じでしょうか?伊坂幸太郎の原作を映画化した作品はいろいろとありますが、2009年の映画『ラッシュライフ』に関しては少し特殊です。
監督は東京芸術大学の映像研究科生たちです。大切なのは映像研究科生「たち」です。
と言いますのも、小説『ラッシュライフ』は伊坂幸太郎が注目されることになった記念の作品で、複数の登場人物がラストに向かうにつれて見事に絡み合っていく群像劇だったのですが、まさかこの映画はその群像劇毎に監督を変えたのです。
船頭多くして船山に上るということわざがありますが、まさにそれ。もちろん、複数の監督で成功している映画もありますが、今回はことわざの通りです。
正直に言いましょう。
原作を読んだのはもう8年ぐらい前で、伊坂幸太郎を発見してから比較的最初の方に読んだ作品だったので結構印象が強い作品だったはずなのですが、それすら吹っ飛ぶぐらいクソな映画でした。
伊坂幸太郎の作品は比較的好きだし、大好きな堺雅人も出ているので観てみることにした映画『ラッシュライフ』がこんなレビューになってしまうとは…。
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映画『ラッシュライフ』 – ストーリー
公開日:2009年06月13日
ジャンル:ヒューマンドラマ映画
監督:真利子哲也, 遠山智子, 野原位, 西野真伊
出演:堺雅人, 寺島しのぶ, 柄本佑, 板尾創路
ネタバレ注意『ラッシュライフ』のあらすじまとめ
様々な種類の人間が交錯し、収束していくいわゆるグランドホテル形式。高橋という男を神と崇める若者、泥棒を生業としている男、女性画家、お互いの妻と旦那を殺そうとしている愛人関係の二人、職を失った男。
これらの登場人物が個々にピックアップされ、ストーリーは展開していく。その物語のどこかしらで他のだれかとつながり、最終的には話が上手くまとまる。
…はずなのだが、この映画では全くまとまっていない。
『ラッシュライフ』のおすすめポイント
問題点は東京芸術大学の映像研究科生たち、複数で監督をしたこと
各それぞれのエピソードを別々の人間が監督を務めたらしい。はっきり言ってバカじゃないの?かと。伊坂幸太郎の原作、さしずめこの作品に関しては別々の話がひとつに上手くまとまる所がキモなのに、世にも奇妙な物語じゃないんだから、別々な監督がやっちゃダメだろ。
統一感ゼロ。
特に、最初の高橋という男を神と崇拝する若者のストーリーを撮った人は落第点すらあげられない。意味もないグロのリアル感に、ドキュメントタッチの手振れ撮影。
演技も上手く撮れていないし、切迫したシーンなのに緊張感伝わらないし。観ていてかなり苦痛だった。
思いついたから撮りました。とりあえず、こういうの撮りたいんです。付き合ってくださいレベル。これはキツイ。
逆に、堺雅人が登場するシーンの部分はよかった。あのストーリーを撮った監督が一貫して撮ってくれていたら、もう少しましなものになっていたと思う。
うーん。学生が撮るのは別に問題ないとは思うんだが、作品に合った体制で撮って欲しかった。原作読んだにも関わらず、この映画観たらラッシュライフとはいったいなんだったのかが全くわからなかった。
映画『ラッシュライフ』 – まとめ
この映画観るぐらいなら、ぜひ原作を読んでください。堺雅人ファンの方、堺雅人が出ているシーンだけ観ましょう。というか、もう別々の物語なのだ、世にも奇妙な物語だと思って観たほうが面白いです。一つの作品として2時間も観なければならないのはすごく苦痛です。話の意味が分かりませんから。4つの奇妙な物語で。
頑張っていただいた俳優さんには非常に申し訳ないですが、これは撮影する側が完全に悪い。
あーぁ。でした。
とりあえず、伊坂幸太郎の他の作品でも観てリフレッシュします。
ではでは。
…原作ラッシュライフとはもっと素晴らしい作品なので、嫌いにならないでくださいませ。
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ラッシュライフ - 感想・評価
公開日:2009年06月13日
ジャンル:ヒューマンドラマ映画
監督:真利子哲也, 遠山智子, 野原位, 西野真伊
出演:堺雅人, 寺島しのぶ, 柄本佑, 板尾創路
ラッシュライフ
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ストーリー - 15%
15%
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キャラクター - 35%
35%
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演出 - 5%
5%
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映像 - 10%
10%
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音楽 - 60%
60%
映画レビューまとめ
完全にヤバい。コレは俳優さんに申し訳ない。原作読んだ側からの感想です。