ボーン・アイデンティティー - 映画情報
- 公開:2002/06/14
- 監督:ダグ・リーマン
- 出演者:フランカ・ポテンテ, マット・デイモン, クリス・クーパー
- 製作国:アメリカ合衆国
- 上映時間:1時間59分
MOVIE REVIEWS
ボーン・アイデンティティーという映画をご存じでしょうか?2002年公開のマット・デイモン主演のサイエンス・アクション映画なのですが、なんとこの映画、シリーズ物で5本あるのです。
しかもシリーズ第1作目である『ボーン・アイデンティティー』は公開当時、あの『ハリー・ポッターと秘密の部屋』を押さえ、週末興行成績1位を獲得していたらしい。
そんな事はつゆ知らず、Amazonプライムビデオの無料期間を終えてしまうからという理由で観始めたこの映画ですが、なんと3作品目までがクッソ評価が高い。
さらには2003年度の全米ビデオレンタルでレンタル数1位獲得!これはなんとしても期間終了前に観なければと、映画『ボーン・アイデンティティー』の再生ボタンを押してみたのですが…
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映画『ボーン・アイデンティティー』 – ストーリー
公開日:2002年06月14日
ジャンル:アクション映画, ミステリー映画, スリラー映画
監督:ダグ・リーマン
出演:フランカ・ポテンテ, マット・デイモン, クリス・クーパー
漁船が一人の男を救助する。彼の背中は銃で撃たれており、なんと記憶も失っていた。手がかりとなるのはお尻に埋め込まれていたスイスの銀行口座を示すカプセルのみ。男は自分が何者かを調べるためにスイスへ向かうがそこにあったのはジェイソン・ボーンというパリ在住のパスポートと多数の偽造パスポート。そして大量の札束と拳銃。ますます自分の正体が怪しくなった彼はたまたま居合わせたマリーという女性とともにパリに向かうのだが、行く先々で生命を狙われる事になる…。
もし、あなたにお好み焼き屋で『ボーン・アイデンティティー』ってどんな映画?あらすじは?と聞かれたなら…
この映画は一言で言えば、ほどよいサスペンスを含んだアクション映画なんだ。
主役は『
オーシャンズ・イレブン』などで超有名なマット・デイモン。彼が出る映画、ことごとく僕の中の名作になってる気がする。
さて、ほどよいサスペンスというのはどういう意味かと言えば、この映画、始まりは船の上です。
漁船でおっちゃんたちがトランプゲームをしている所から始まる。と、いうのもこの船がいる地中海、マルセイユは絶賛嵐中。雷ゴウゴウ雨ザーザーで仕事が出来ないのです。
そんな中、一人の乗組員が船に溜まった水などを捨てる為にかっぱを着て船上に出ると、何やら海でプカプカ浮いているものがある。
ん?死体か?他の乗組員たちを呼び、協力して引き上げる。まぁ、海の上じゃ死体を引き上げるのは結構あることらしい。
…が、死体と思われたその人間はかすかに動いたのだね。そこで船医が彼を治療することになった。着ていたウェットスーツをハサミでカットし、体を診ると、背中には銃弾が。そしてお尻には何やらカプセルが。
なんだこれ?ボタンを押すと赤いレーザーで銀行の口座名が浮かび上がってきた。船医は再び彼の方に目を向けると、彼はそこにいない。あれ?と思ううちに背後から襲われ、首を絞められる。俺に何をした!?
え?え?え?待て!待て!お前さんは海に浮いていたんじゃ。それを助けただけだよ。そう説明すると彼は落ち着き首から手を離したが、どうやら彼には自分が誰だか、何をしていたのか。なぜ海に浮かんでいたのか記憶が無いらしい。
彼はそのまま漁船の乗組員とともに船で2週間過ごし、一緒に陸にあがった。その2週間で記憶が戻るかと思ったが変化はなし。手がかりはお尻から出てきたカプセルのみ。乗組員は彼に少しのお金を渡し、これでスイスに行けるはずだよと見送った。親切なおっちゃんら。
んで、とりあえず名前も目的もわからないマット・デイモンは口座番号を頼りにスイスの銀行に向かう。が、その途中、警察二人に職務質問をされたんだ。身分証明書を出せと言われたけれど、持ってないし、名前もわからないマット・デイモンは素直にそのことを言ったけど、信じてくれない。
怪しんだ警官は乱暴に警棒を突きつけてきた。その瞬間、マット・デイモンの体は勝手に動き、二人の警官を叩きのめしてしまった。自分に起きた事が理解出来ないけれど、とりあえずその場を逃げ出すマット・デイモン。
スイスの銀行に付き、口座名を告げ指紋認証などにも通過すると箱が出てきた。そこに入っていたのはパリ在住のジェイソン・ボーンという名前が記されたアメリカ合衆国のパスポート。そうか。自分の名前はジェイソン・ボーンなのか。
…と思えば、さらに出て来る色々な名前の偽造パスポート。色々な国の大量の札束。そして拳銃。え?え?自分は何の仕事をしていたのか?
とりあえず、拳銃なんていう物騒なものは捨て、その他のものを持ってきたバッグに詰め込み外に出る。パスポートに書いてあったパリの自宅と思われる所に向かおう。
何やら警察がこっちを見ている。2人の警察官を叩きのめしてしまった事で手配されていたのだ。
ジェイソン・ボーンはアメリカ領事館に逃げ込んだが、そこでも自分を捕まえようとするやつらに追われる。またもや勝手に体が動く。およそ人間業と思われないような行動をとり、なんとかその場から逃げ出す。
そこでジェイソン・ボーンは、ひとりの女性を見つける。彼女はさっきアメリカ領事館で見かけた女性だ。大金を渡すから一緒に車に乗せてくれと頼むと、渋々承諾。彼女と一緒にパリに向かう。
っていうのがまぁ、この映画の導入部分というか大まかなあらすじ。その道中、彼らは正体不明の奴らに命を狙われるっていう感じ。
ほどよいサスペンスってのは、言ってみればほぼ全部がわからないのだね。主人公が何者なのか、なぜ命を狙われるのか。
でもとりあえず主人公は最強なわけ。次々に出てくる敵に勝手に体が反応して、逃げ回る。車を運転すればカーチェイスが始まり、なぜか無茶苦茶運転が上手い。
戦闘が始まれば常に相手より一枚上手な感じ。なぜ自分は…。その謎を解き明かしていくっていうのが本筋なのかな。そして自分の正体がわかるにつれ、敵の正体もわかり…って感じ。
とにかくカメラワークがよくってさ、アクションもすごいしカーチェイスもすごい。建物の壁を体一つで降りていくっていうのもハラハラものだったし、CGばっかりの今の映画からは失われた良さってのがびっしり詰まっている。
あ、この映画2002年の映画なのね。なかなか良い出来のアクション映画だよね。
まぁ、ネタバレしない方がいいからあらすじは深く話せないけど、ストーリー的にはそれほどすげー!!って感じではないんだけどさ、アクションがよく出来てるし、ほどよいサスペンス要素があるから飽きずに最後まで見られたね。
どっちかっていうと、あれだね。映画っていうよりも海外ドラマに近いね。ギュッと凝縮された24 -TWENTYFOUR- みたいな。
あのドラマ、先が気になるけど、全部観るのに1日かかるんだよなぁ。それがボーン・アイデンティティーなら2時間でファーストシーズンが終わります!的なね。
だからサクッと楽しむ娯楽映画としては最適だと思う。これ見たからと言って、人生の何かを得られるわけでもないし、感動の涙を流したりもしないけど、休日にこの映画のシリーズを観れたら、あー!楽しかった!いい休日を過ごしたなって思えると思う。
そーだな。『
96時間』みたいな映画が好きなら、この映画が好きかもしれない。
あっちは最強の父親が娘を取り返すという明確な目的があったからサスペンス要素はほぼなかったけど、アクションも良かったし、とにかく主人公が最強ってのは共通してる。あっちもシリーズ物だし。テンポがいい映画でどちらもさくっと観れるのがいいよね。
レビュー数200以上ついてるし、続編もさ、ほとんど高評価だったから、帰ったら僕は続きの『
ボーン・スプレマシー』を観ることにするよ。
…そんな事を『ボーン・アイデンティティー』についてお餅ブタ玉でも食べながらお好み焼き屋で話すと思います。
『ボーン・アイデンティティー』の名言
どこへでも君を送り届ける。そして僕は君の前から消える。
僕は何者なんだ?自分が何者か知りたくない。もう何も知りたくない。
『ボーン・アイデンティティー』のおすすめポイント
・映画というよりも海外ドラマを観ているような続きが気になる作品。格闘アクション、カーチェイス、サスペンス。すべてが程よくキレの良い映画。ストーリーは特にひねりもなく凡庸なものだけれど、テンポがいいので最後までサクッと観られる。
・ストーリー重視の人にとっては中身のないつまらない映画に思えてしまうかもしれないけど、ストーリーが普通でもこれだけの高評価を得ているのはその他がしっかりしているという事。ドラクエよりもストIIとかが好きな人向け。
映画『ボーン・アイデンティティー』 – まとめ
海外ドラマ大好きな僕としては、結構ツボに入った映画でした。マット・デイモンがいい味出しているよね。うん。マット・デイモンだからこの映画はいいんだと思う。続きが気になるわー。早く観ないと無料期間が終わってしまう!
ま、前回観た、『シンドラーのシンドラーのリスト』が重かった内容だったので、たまにはこういうサクッと何も考えずに観れる映画もいいでしょう。
あと引く映画も魅力的だけど、あと引かない映画もそれはそれで必要なんだよね。まぁ総じてレビューの点が低くなってしまうのは申し訳ないのですが。
でも点が低いからと言って観る価値がないというわけでは決してない。そして点はあくまでも決めた項目による配点なので、点では評価されていない項目も沢山あります。この映画は多分、それがデカいと思う。
気楽さとか、娯楽性とか、爽快性みたいな項目を設けていたら90ぐらいつけてると思うし。
なので、この作品はレビュー全体から感じ取れる印象で判断してくださいませ。
ではでは『ボーン・アイデンティティー』でした。さ、続きを観よう!
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ボーン・アイデンティティー - 感想・評価
公開日:2002年06月14日
ジャンル:アクション映画, ミステリー映画, スリラー映画
監督:ダグ・リーマン
出演:フランカ・ポテンテ, マット・デイモン, クリス・クーパー
ボーン・アイデンティティー
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ストーリー - 55%
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キャラクター - 75%
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演出 - 90%
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映像 - 85%
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音楽 - 50%
71%
映画レビューまとめ
非常にテンポの良いアクション映画。映画というよりか、ドラマを観ているような気軽さ。カメラワークが良く、ビルの壁を降りるシーンなんてかなりハラハラもの。