- 公開:1993/02/26
- 監督:ジョエル・シュマッカー
- 出演者:マイケル・ダグラス, ロバート・デュヴァル, バーバラ・ハーシー
- 製作国:アメリカ合衆国
- 上映時間:1時間58分
フォーリング・ダウンという映画をご存じでしょうか?1993年、マイケル・ダグラス主演の犯罪映画です。
突然ですがここで質問。あなたは一体どんな時に映画を観たいと思いますか?暇な時?デートの時?はたまた落ち込んだ時?
映画を観たいと思う気分は様々でしょうが、この映画は「イライラした時!!」に観たいと思える映画なのです。
生きていると何もかも上手くいかない時があるでしょう。むしゃくしゃしてたまらない時もあるでしょう。そんな時は騙されたと思って、この映画『フォーリング・ダウン』を観てみてください。
何もかもがスキッとして、爽やかな気分になれること間違いなし。…ということでレビューをしていくことにしましょう。
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映画『フォーリング・ダウン』 – ストーリー
公開日:1993年02月26日
ジャンル:アクション映画, 犯罪映画, ヒューマンドラマ映画
監督:ジョエル・シュマッカー
出演:マイケル・ダグラス, ロバート・デュヴァル, バーバラ・ハーシー
ネタバレ注意『フォーリング・ダウン』のあらすじまとめ
D=フェンスが乗っている車は全く動きそうもない。工事のせいで道は渋滞し、車内はエアコンが壊れ、オマケにハエがぶんぶんとうるさい。業を煮やしたD=フェンスは突然車を降り、家に帰ると言い捨て、車を置いて歩いていってしまった。
彼は別れた妻と子供のいる家へ電話をかけた。別れた妻は電話に出たが、D=フェンスは何も話せない。そのうち電話は切られてしまった。もう一度電話をかけようと思ったが、手持ちには小銭が見当たらない。
そこで韓国人が経営するショップに入り、小銭に崩してくれとお願いすると、「断る。何か買って崩せ」といわれたので迷った末、コーラを一本購入することにした。
しかし、コーラの値段は85セント。1ドル払っても電話に必要な50セントは手に入らない。あまりに高いと感じたD=フェンスは店主に文句を言うが、店主はいちゃもんをつけてくる相手に野球のバットで応対しようとした。
その姿にキレたD=フェンスはバットを奪い、店中を荒らして去っていった。しっかりと値引きしたコーラの代金50セントを置いて。
すたすたと歩いているとD=フェンスは靴に穴が開いているのに気がつく。そこで、座って靴を脱ぎ、靴の中に新聞紙をつめていると、二人のヤンキーがいちゃもんをつけてきた。
「お前は縄張りに入った。通行料を渡せ。そのかばんを渡せ」とナイフを突きつけられたD=フェンスは、急にキレだし、持っていたバットでヤンキーをボコボコにした。
逃げ出したヤンキーが落としていったナイフを拾い、それをポケットに入れ、再びD=フェンスは歩き出す。
D=フェンスはコーラを買って崩した50セントを使い、家に電話をかける。どうやら娘の誕生日らしい。娘の誕生日を祝いに行きたいと言っているが、別れた妻はかたくなに断り続ける。
その電話をかけている間、さっきボコボコにされたヤンキーが仲間を連れ復讐をしに来た。
車に乗ったまま銃を乱射するヤンキー達。その銃弾は通行人を巻き込み大惨事になったが、運よくD=フェンスには一発もあたらなかった。さらにはそのヤンキーの乗った車は事故を起こし、ヤンキー達は瀕死の状態に。
D=フェンスはその車にゆっくりと近づき、彼らの持っている銃を奪い、ヤンキーに一発打ち込んだ。大量に転がっていた銃をバッグにしまい、D=フェンスはその場を立ち去った。
バスに乗ろうとしたが、バスは満員。
イヤになったD=フェンスはバスに乗ることをやめハンバーガーショップに入った。そこで朝食メニューを食べようかと思ったが断られた。朝食タイムは3分過ぎている。たった3分。
融通の利かないショップ店員に切れたD=フェンスは銃を取り出し、店内にぶっ放した。D=フェンスはハンバーガーの料金を払い、その場を立ち去った。
その後、ちょっとした娘へのプレゼントを買い、公衆電話を銃でぶっ壊したり、靴を買いに入ったお店の店主を殺したりしているうちに警察が動き出すようになる。
それでもD=フェンスは家に向かいゆっくりと歩いていく。D=フェンスの破壊衝動は止まらない。自分はただ娘の誕生日祝いをする為に家に帰りたいだけだ。誰も邪魔しなければケガ人は出ない。
なのに…。
・・・あらすじはこんな感じです。
『フォーリング・ダウン』の名言
長い旅に出て気が付くと、出発点へ戻るより既に目的地の方が近いんだ。
国は誰のことでも騙すんだよ。
『フォーリング・ダウン』のおすすめポイント
・マイケル・ダグラスは悪者の主人公が本当によく似合う。
・極端なところもあるけれど、D=フェンスの言い分がもっともなところが多くて、見ているこっちもスカッとする。
悪者の主人公をやらせたら、マイケル・ダグラスはピカイチ。
マイケル・ダグラスといえば、過去に『ウォール街』という映画でも悪役をしながらもファンを魅了した俳優ですが、今回の作品でも悪役なのになぜか憎めず、最後には応援すらしてしまうかっこよさを醸し出しています。
娘の誕生日を祝いたい。それだけの為に家に向かっている。しかし、別れた妻はそれをかたくなに拒み、それだけではなく、次々と不運なことがD=フェンスに起きてしまう。
人生何をやっても上手くいかない時っていうのは誰しも経験したことがあると思いますが、まさにD=フェンスは作品の中の一日がそれ。車は意味のない工事の渋滞によって前に進まず、エアコンは壊れ、ハエはうるさい。電話代を崩してもらおうとよったお店では、断られ、ぼったくられる始末。
靴には穴が開き、ヤンキーには絡まれ、公園ではお金をせがまれ、ハンバーガー屋では3分過ぎただけで朝食メニューを断られ、ぺちゃんこのハンバーガーを提供される。
電話をかければ後ろで待っている人に文句を言われ、靴を買いにいけばナチスに酔狂している店主にからまれる。とにかく何かをするたびに上手くいかない。
ただ、娘の誕生日を祝いたいだけなのに。そんな哀愁すら漂ってくる悪者をやらせると本当にマイケル・ダグラスはかっこいい。悪役のはずなんだけど、共感すら沸いてきてしまう。
最初から最後まで面白い映画、そんな映画を久しぶりに観た気がします。
本当にマイケル・ダグラスかっこいいっす。
映画『フォーリング・ダウン』 – まとめ
ストレスが溜まりにたまって、それが爆発してしまう。もちろん、現実世界でそんなことをされたら迷惑でしかありませんが、映画の中だからこそそれを観てすっきり出来る。
日ごろ溜まっているストレスやうっぷんを発散させてくれる映画として、非常にいい映画だと思います。
本当に面白い映画でした。この監督の映画、他にも観てみようかな。
二時間近い作品ですが、オススメできる映画だと思います。
ではでは、『フォーリング・ダウン』でした。
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フォーリング・ダウン - 感想・評価
公開日:1993年02月26日
ジャンル:アクション映画, 犯罪映画, ヒューマンドラマ映画
監督:ジョエル・シュマッカー
出演:マイケル・ダグラス, ロバート・デュヴァル, バーバラ・ハーシー