ビッグ・ウェンズデーという映画をご存じでしょうか。1978年と少し古めのアメリカ映画ですが、サーフィン映画の不朽の名作として有名です。
サーフィン映画ってそもそもジャンルとして存在してるの?って思われるかもしれませんが、ドキュメンタリー映画の『エンドレスサマー』が1964年に公開しているので、結構古い時期から撮られているジャンルなんですね。
最近じゃ『Life 天国で君に逢えたら』という大沢たかお主演のサーフィン映画が2007年にありましたし、サメに襲われて片腕を失いながらもサーファーを目指した『ソウル・サーファー』も2011年に公開されました。
サーフィンって何か熱いものこみあげてくるジャンルなんですね。
今回のビッグ・ウェンズデーはそんなサーフィンとベトナム戦争を取り扱った映画。ベトナム戦争の徴兵令状が届いた若者が夢見ていた世界最大の波。
それがビッグ・ウェンズデー。
…ということで、映画『ビッグ・ウェンズデー』のレビューをしていくことにしましょう。
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ビッグ・ウェンズデーについて
公開日:1978年05月26日
ジャンル:ヒューマンドラマ映画, スポーツ映画
監督:ジョン・ミリアス
出演:ジャン=マイケル・ヴィンセント, ウィリアム・カット, ゲイリー・ビジー
ジョン・ミリアス監督のビッグ・ウェンズデーを観ました。1978年の映画ということですが、今ならCGで表現しちゃうんだろうなぁって所も実写でやっているぐらいで全く古さを感じません。
…というか、何でもCGに頼ってしまう映画が多い中でki;ことだと思いました。
冒頭にも言いましたが、この映画はサーフィン映画です。サーフィンをやっている男達の生活を時間を追って観ていくという映画で、一種の青春映画だと思います。
ただ、バカなことをやっているだけの映画ではなく、途中の大人になっていく過程や、徴兵令などのシリアスな場面も描いており、非常に濃い映画だと思いました。
しかし、これは僕の勝手な個人的意見ですが、ストーリー重視が好みの人にはあまり受け入れられない映画かもしれません。
なんというか、明確な目標がある映画ではないからです。
たとえば、前に観た『世界最速のインディアン』という映画は「おじいちゃんが世界最速のスピードを目指してニュージーランドを飛び出しアメリカの大会に出る」という目標のわかりやすい筋書きがありました。
そういう筋書きがあったほうがレールの上を歩くように、映画を観ている人にとっては観やすいものです。
一方この映画は特にゴールのようなものはありません。
最初からサーフィンのスターみたいな人が主人公で何を目指しているわけでもないし、毎日楽しくサーフィンが出来てればいいだけで、そのサーフィンを取り上げる悪の組織みたいなのも現れません。
言ってみれば、より人間臭い、現実味のある映画でしょう。
まじまじと明確なメッセージが書かれているわけではないけれど、この映画を観たら何かが伝わってきた。
そんな感じの映画です。
映画『ビッグ・ウェンズデー』 – まとめ
まぁ、ストーリーがなんだの言いましたが、僕はこの映画を観て、サーフィンがむちゃくちゃやりたくなりました。
やったことないんだけれどもね。…そんな感じでいいんじゃないかな。この映画の受け取り方は。
好きな人はかなり大絶賛しているみたいです。スタンドバイミーとかそういうのが若干、苦手な映画の僕としては「なるほど、こういう映画が好きな人はいるかもしれないな」って思いました。
なので、スタンドバイミーなどの青春の一ページ的な映画が好きな人は観てみてもいいかもしれません。
あぁ、サーフィンやってみたい。そして裸でハンバーガーを食らいたい。そんな気分になりました。
ちなみに、主役をやったジャン・マイケル・ヴィンセントはこの映画が最大のヒット作だったらしいのですが、前に観た『バッファロー’66』にも出ているとのことだったので確認してみたら、ボーリング場のおっさんを演じてました。
かなり声がしゃがれていたのでビックリしました。やっぱりこの映画の頃がかっこよかったなぁ。
この映画ではアルコール中毒みたいな役を演じてましたが、実際にもバッファロー’66に出演後の2000年にジャン・マイケル・ヴィンセントは飲酒問題で捕まったらしいです。あぁ。なんたる偶然か。
はい。そんな感じの映画『ビッグ・ウェンズデー』でした。
ではでは。
ビッグ・ウェンズデー - 感想・評価
公開日:1978年05月26日
ジャンル:ヒューマンドラマ映画, スポーツ映画
監督:ジョン・ミリアス
出演:ジャン=マイケル・ヴィンセント, ウィリアム・カット, ゲイリー・ビジー