バベルという映画をご存じでしょうか。2006年に公開されたアメリカの映画ですが、日本人では役所広司と菊地凛子が出ています。
そして菊地凛子は米映画批評会議賞新人女優賞を受賞しました。
またこの映画はアカデミー賞に7部門でノミネートされ、カンヌ国際映画祭では監督賞を受賞しました。
しかも、ブラッド・ピットまで出ているのです。
…とまぁ、こう書くとすごい面白そうな映画に見えますが、個人的には過去に、この映画の良さが全然わからず酷評した記憶があります。
ですが、わからない物をそのままにしておく事がどうしても出来ませんでした。
なので何度も観ました。
ストーリーを把握してから挑んだ2度目もダメ。間を開けて3度目の挑戦でもダメ。数年の間を開けた4度目もダメ。
もうこの映画を理解することなんて出来ないんじゃないかと思いながらも、びっくりするほどのレビューの数を無視することが出来ず5度目の挑戦が今回。
良いと言っている人、悪いと言っている人、双方の意見を頭に入れて観てみました。
そしてついに。
ということで、映画『バベル』のレビューをしていくことにしましょう。
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映画『バベル』 – あらすじ
公開日:2006年10月27日
ジャンル:ヒューマンドラマ映画
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
主演:ブラッド・ピット, ケイト・ブランシェット, ガエル・ガルシア・ベルナル
ジャッカル退治の為に手に入れたライフルを父親に渡されたモロッコの遊牧民の二人の兄弟。射撃の腕を競うために遊び半分で通りかかった遠くのバスを狙う。その弾がバスに乗っていた旅行者のアメリカ人夫婦の妻の方に当たってしまい負傷。詳しい状況を把握しないまま国はこの事件をテロ行為とみなし事件は大きく取り上げられる。そしてライフルの入手先がとある日本人から手に入れたものだとわかって…。
映画名作レビュー戦記シネマネオン!-バベルの巻-
前回までのシネマネオンは…
館見放題
とある映画館でポスター貼りのアルバイトをしていた館見 放題。「未だにエヴァンゲリオンとかわからない事だらけ」と言いながら映画ランキングと興行収入を参考におすすめポスターを入れ替えていたが、その作業中、謎の組織ノーモアーズに襲われ記憶と顔を盗まれてしまう。何も思い出せない館見。彼は自分を取り戻すため、引き込まれるように映画館に入り『バベル』を観ようとしたのだが…
映画『バベル』 -内容紹介-
ち、畜生!なんだったんだ。あの赤い顔の男は…。何かを思い出せそうだったのに、映画館から追い出されてしまった。『バベル』とは一体どんな映画なんだ…。
一言で言えば、“言葉や心が通じない事による悲劇を描いた映画”だな。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の2006年の作品さ。
呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン。レビューロボ、シネマネオンだ!
まぁまぁ、落ち着きなさい。君は、ブラッド・ピット主演の映画『バベル』が観たかったんだろう?
そうだ。『バベル』を観れば何かを思い出せそうな気がするんだけど。
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アジャラカモクレン、バベル、テケレッツのパー
うわああーー!『バベル』の映像が頭のなかに広がっていくぅぅぅぅうう!!
映画『バベル』 -解説-
バベルの塔っていう神話?があるよね。
旧約聖書に書かれている話なんだけど、天まで届くバベルの塔を建設しようとして、神がそのことを怒り、元はひとつであった人類の言葉をバラバラにしたっていう。
人間の業の深さを語るのによく使われる話だな。
まぁ、それを体現しようとしている映画なんだろうけど、はじめにはっきり言ってしまうと、んんんんん????っていう映画なんだよね…。
ブラピとさ、役所広司が出るって聞けばさ、どこかで絡むと思うじゃん。
それが全く絡まないんだよね。全然、別舞台で全く異なるストーリーに出てくるだけ。三つのストーリーが時間軸バラバラに進むだけ。
へー。でもドラマとかでもそういうの聞くじゃん。「○○さんと同じドラマに出てたんですけど、現場でお会いした事ないんですよー」みたいな。
きっとさ、この映画あらすじとかネタバレ聞いたってそれほど面白さは変わらないと思うから(つまらなさは変わらないという意味で)、説明しちゃうけど、舞台はモロッコとメキシコと日本なの。
つまらなさは変わらない…。なんちゅーひどい扱い。
モロッコで遊牧民が羊を飼っていて、その羊を狙うジャッカルを退治する為に仲間からライフルを買うんだよね。
父はそのライフルを息子二人に渡して、ジャッカルを狩るんだぞって告げるわけ。
子供でも働かざる者食うべからずってわけだね。
でもさ、子供に取っちゃライフルなんておもちゃも同然で、撃ちたくなるじゃん。
しかもその息子二人はさ、弟は要領が良くてずる賢い。兄はマジメだけどちょっとどんくさい。
絵に描いたような兄弟だな。でも兄の方が優しいんだよな。兄を馬鹿にしてた弟が兄の優しさに感動するってやつ。
残念だが、今回はそういう展開にはならない。ライフルを手に入れても、どっちが上手く撃てるか競争みたいなのを始めるんだよ。
話だと三キロ先まで狙える銃らしいけど、全然当たらないじゃないか。って言ってどんくさい兄が遠くの岩を撃ったりして。
やっぱりライフルも子供にとっては危険なものに思えないんだな。
それを見て腕が悪いんだって言ってライフルを奪って遠くの岩を見事撃ち抜く要領の良い弟。
そんなのたまたま当たっただけだろとか言って、とろい兄は、煽るわけ。
んで、ライフルを奪ってたまたま遠くを通った自動車を撃つ。ハズレ。
ライフルが危険なものという意識が完全に吹っ飛んでる行為だな。
だから下手くそなだけだって。と、要領良い弟。じゃあ!あのバス撃ってみろよ!ととろい兄。
当たったら何くれる?とバスに向かって撃ち込む要領良い弟。銃声はしたがバスは変わらず走っている。やっぱりハズレたじゃないか!ととろい兄。
しかし、10秒程するとバスは停まり、何やら騒がしい叫び声が聞こえる。旅行者の一人がテロリストに撃たれた!騒然とするバス付近。
それを見て怖くなった二人はライフルを持って逃げ出し、ライフルをどこかに隠す。
本当に人間というのは学ぶまで善悪というのがわからないのだな。善悪が後学により身につくものだというのがわかるなぁ。人間は生まれながらにして悪人なのだ。
舞台は変わり、二人のアメリカ人夫婦の話。
二人の関係は微妙で、旅行に訪れたモロッコでも喧嘩をしていた。
そして観光バスで移動中、突然妻が首から血を流す。何が起こったわからない夫。バスを停めてくれ!この夫がブラピね。
バスは近くの村に寄る。病院は近くにはなく、救急車を要請したが、国交関係がどうだとか、大使館がどうだとか、テロがどうだとかでなかなかこない。
緊急事態に弱いのは、どこの国のお役所も一緒か。
そうしている間にもバスに残された他の観光客達、ドイツ人とか色々な国の人達は自分たちも殺されるかもしれない。ここになぜ滞在しなければならないのだと、二人を置いて去っていってしまう。
自分の身が一番かわいいのはどこの国の人間も一緒か…。
舞台は変わり、アメリカ。二人の子供のベビーシッターをしているメキシコ人のおばさん。
不法就労者なのだけれど、もう10何年もアメリカで働いている。
みんな生きるために必死なのさ。ルールなんてものは常に強いやつが考えたものなのさ。
そんなおばさんの実の息子が結婚をするというので、休みをもらっていたはずなのだが、二人の子供の父親から連絡が入り、どうしても帰れなくなったからその日にも子供の面倒を見てくれと言い捨てられ電話を切られる。
あれ?その父親というのはもしかしてブラッド・ピットでは?妻が撃たれたから帰れない的な。
代わりに見てくれる親戚なども見つからず、おばさんは仕方なく二人の子供を連れてメキシコへ。
メキシコって野蛮な所だって聞いたよーなんてちっちゃい子供に言われたりしつつも、無事結婚式場に着く。
自分の祖国が悪く言われるのは厳しいですな。子供って純粋っていうか、残酷な事を平気で言うからな。
息子の結婚式をお祝いし、二人の子供を連れて帰る所だったが、検問に引っかかる。
もしや不法就労者というのがバレてしまうのか!?
車を運転していたおばさんの甥っ子は酒を飲んでいたし、語調の強い警察官にイライラし、無理やり逃走してしまう。
甥っ子に言って車を停めようとしたけど、話を聞いてくれない。甥っ子は荒原のど真ん中で、三人をおろし、警察をまいたら必ずまた迎えに来るからと車で去ってしまった。
映画に必ず必要なキャラだね。なぜそこまで頭がまわらないんだっていうぐらいアホな行動とるやつがいるから、映画は話を先に進める事が出来る。
周りは砂漠のように熱く、何もない砂地。一夜を明かしても甥っ子は戻ってこない。
メキシコは熱帯気候だからな…。そんな所に置き去りにするとか。
暑さにやられ、助けを叫んでも誰もいない。二人の子供を日陰に避難させ、助けを呼んでくるからとおばさんは歩く。
こういう時はどういう行動をとるのが正解なのか、未だにわからない。
途中で見つけた車。警察の車で、おばさんは誘拐容疑で逮捕される。そして不法就労者であることもバレ、十数年働いていたベビーシッター先にも見放される。
息子の結婚式という幸せの絶頂からの落下が激しい…。おばさんちょっと可愛そう。
この二人の子供の親っていうのがブラピ。ブラピ夫婦はさっきの銃撃事件のせいで帰宅できず、メキシコのおばさんは息子の結婚式に二人を連れていかなければならなくなったってわけ。
さっきは反応してくれなかったけど、やっぱりそうだったか。…ってあれ?全然、役所広司出てこなくない?
いや、移るっていいつつこの順に放送されているわけではなく、映画では同時進行的な並行して進んでいくんだけど、話しやすいように舞台別に話しちゃってる。
あ、そうなんだ。話を聞いている限りでは、すごくわかりやすいストーリーだと思うんだけど。
日本の主人公は、耳の聞こえない高校生。
菊地凛子だな。彼女の母親は自殺しちゃってそれから父と娘で二人暮らししているんだけど、その苦しさをうまくわかちあえない関係。まぁ、この父親ってのが役所広司だ。
年齢も年齢だし、難しい年頃なわけだね。菊地凛子は孤独を感じていて、街に出たり、悪い友達とつるんだりするけど、結局、耳が聞こえない事によって、疎外感を感じちゃってる。
母親も自殺し、自分の耳も聞こえない…。そりゃー、センシティブな時期の高校生は疎外感も感じますよ。
そんな時に家に警察官が二人やってくる。
な、なに?今度は父親がどうとか!?もう辞めたげてー!
警察は母親が自殺した時に定期的に来てたから、またもや母親の自殺が本当に自殺だったのか聞きに来たのかと思って、彼女は対応するんだ。
実は警察が来た理由はそうではなく、役所広司が昔ハンティングをしていた頃、丁寧なガイドをしてくれたという理由でモロッコの住人にライフルをあげた事があった。そのライフルがテロに使われたという事で話を聞きに来たのだった。
なんですと!?そこで最初の話に繋がってくるのか!
もうね、エンディングロールではポカーンだったよ。これが監督賞なんだそうだよ。
あー、2006年カンヌ国際映画祭の監督賞を受賞しているんだよな。
最後はどうやって一本になるんだろうかとワクワクしてたのに。
途中までは色々と繋がりを持っていて面白そうだったよ。
広げた風呂敷を回収するのが早すぎて何も楽しくない。話のプロローグだけ見せられて、話がこれからどうやって展開していくんだろう…って楽しみにしてたところにエンディングロールが流れる感じ。
確かに、いざこれからって所で話が終わったな。
すべての話がちょっとだけ関わっているってだけで、三つのストーリーが密接に関わっているわけでもない。
まぁ、言われてみればそうかもな。三つっていうか四つだけどな。少年とブラピとおばさんと役所広司で。
まぁ、もちろん、役所広司が旅行でモロッコに行かず、ハンティングなんて趣味をせず、友好の印でライフルなんて渡さなければ、ブラピの妻が銃で撃たれることもなく無事帰宅でき、子供を連れて行かずにすんだメキシコ人のおばちゃんが逮捕される事もなかったわけで、桶屋が儲かる方式ではあるんだけど、グランドホテル形式の映画ってそういう事じゃないでしょう。
別名、群像劇ね。まぁ、複数の視点で描かれていたら、誰もがグランドホテル形式だと思うかもね。
グランドホテル形式はちゃんとひとつひとつが魅力的で、ひとつひとつに意味があって、ひとつひとつが集まって魅力が倍増する!ってのが魅力だと思う。
この映画は基本的にひとつで完結して、中途半端に絡んでいるだけ。
あ、でもバベルってもしかしてそういう事なんじゃない?神が民をバラバラにしたって話なわけだから。映画の構図もバラバラにするっていうメタファー的な。
確かに君が言うようにバベルというタイトルが意味深につけられているのは、バベルの塔関連ということで、言葉が通じなかったり、心が通じなかったり、いろいろなものが通じないという映画を撮りたかったのかもしれない。
でも、まず視聴者にこの映画が通じてないよ!ひどい映画を観たと久しぶりに感じたよ!
久しぶりに、感情を隠そうとしない主観的な映画レビューだなぁ…。
何度観てもこの映画の良さがわからない。でもレビューは恐ろしい程付いているし、高評価の人も多い。自分が理解出来ないからってダメな映画だと決めつけてはいけないだろ?
うん。それは絶対にそうだと思う。黒澤明監督の『
羅生門』って、それを観た永田雅一社長は「こんな映画、訳分からん」と憤慨して、途中で席を立っちゃうし、関わった人を左遷したりクビにしたりしたけど、日本映画として初めてヴェネツィア国際映画祭金獅子賞とアカデミー賞名誉賞を受賞してるもん。
あー、あったねそんな事。永田雅一はひらりと手のひら返して、手柄を自分の物にしたやつね。映画会社の社長であり、プロ野球パ・リーグの初代総裁だぜ。図太く生きねば金持ちはやってらんないよ。
うん。黒澤明はグランプリ、永田雅一はシランプリだそうだよ。
その例のように、わからないからって駄作なわけではない。だから私はもう一度、色々な人の意見を聞いて、読んで、改めて新しい視点で観てみる事にしたのだよ。
そしてわかったこと。これは映画だと思っちゃうからいけないのだ。
…ん?でも、『バベル』はどこからどう見ても映画ですやん。
一度、すべての固定観念を捨てて、『バベル』とは人間の汚さを紹介するスライドショーか何かなのだと思い込む事にしてみよう。
もし神様連盟というのがあり、人間の醜さ汚さを紹介するスライドショーなどがあったなら、きっとこんな感じになるのはなかろうか。
この映画の一番の議論点は説明不足であるという事だと思う。
時系列の注釈もなく、広げた風呂敷も広げっぱなしで何も答えてくれない。
まぁ、たしかに時系列がバラバラで字幕で書かれてもいなかったら、想像で補うしかないからね。全部見て、あー、こういう順番だったのかーって気がつくみたいな。
そう!つまりは、それを説明不足だと捉えればこの映画は中途半端で監督のメッセージが伝わってこないという事になるし、それを想像によって補完する作品だと捉えれば多種多様に捉えられるメッセージ性の強い作品というようになる。
時系列なんて必要ない。スライドショーを観て、一枚一枚のシーンから何かを感じ取る事がこの映画を楽しむ為に必要な事なのだ。
たしかにひとつひとつの物語は個性的だからな。繋がっていない事が不満なだけであって。
この映画はフィクションです。という説明がない為に、こんな日本人いない。聴覚障害者をバカにしている。子供があんな感じで銃をぶっ放したりしない。などなど、現実と重ならない点を指摘されている。
なんでも論破したい人ってのが映画ファン層の中には少なからずいるもんなんだよ。
多分、これはこんな事を映像化して伝えようとする監督などの汚さ、醜さを受け取れという事なんだと理解するようにした。
この映画に出てくる人のその殆どがクソ人間だ。観ていてイライラするし、共感出来ない。
だからと言って駄作と決めつけちゃいけない。反面教師というものがあるのだから。
クソだらけで人間の汚い部分ばかりを見せつけられる。これが『バベル』なのだ。人間の業の深さを扱った映画なのだと思う。
うーむ。なんかわかったようでわからないような。そこに監督も含まれるって事?
…そうとも言えるしそうでもないかもしれない。頑張って理解しようと頑張ってみたけど、ここまでが限界。ただ、5回目の鑑賞、ちょっとは面白さを感じたかな。
まぁ、5回も観るに耐えられる映画なんだから、何かしらの魅力があるんだよ。わからないっていうのも一つの映画の魅力だと思う。未だにエヴァンゲリオンとかわからない事だらけだしさ。
アジャラカモクレン、レビューラビュー、テケレッツのパー
映画『バベル』の批評を終えて
未だにエヴァンゲリオンとかわからない事だらけ!!…ん?あれ?ここは?あ、ポスターの前か。
あー、今回は『バベル』推しなんだな。このポスター貼って、次の試写会の会場に行く前に、ささっと限定20杯の燻製ラーメン食べに行かなくちゃ!あー。腹が減ってきたなぁ。急がなくっちゃ!!
それにしても、この「映画名作レビュー戦記シネマネオン!」とかいう知らない映画の前売り券を支配人にもらったけど、どうしよう…。一緒に見に行ってくれる人なんていないしなぁ?。
映画『バベル』の名言・心をざわつかせた言葉
「口論はしたくない」「そう…。する気になったら教えて」
「どうしたの?悪いことしてないのになぜ隠れるの?」「悪いことをしたと思われてしまったのよ」「ウソだ。悪い人なんでしょ」「いいえ。私は悪い人間じゃない。愚かなことをしただけ」
この話は何度も警察にしてる。もう勘弁してくれよ。
動画視聴で『バベル』を実況・解説!
- 0:04:00頃
ヤギってこんなふうに背負って持ち運ぶもんなんだなぁ…。
- 0:04:39頃
姉が弟に着替えを覗かれて一瞬ニヤっとする感じ。ほんの一瞬のシーンだけど、ちゃんと映してあるんだな。後にこのシーンの意味が出てくるけど。
- 0:06:20頃
覗き指摘されてヤギに八つ当たり…。ヤギ、不条理。
- 0:08:50頃
クソ兄弟の意地の張り合いがまさかこんな事になるとは…。
- 0:10:30頃
歯は磨いたの?と聞かれてイーっとする子供かわいいな。
- 0:16:05頃
ブラッド・ピットが片手でコーラの缶開けてる。片手でやるとなんでもカッコよく見えるって誰かが言っていたのを思い出した。
- 0:18:50頃
喧嘩しているのに、妻が手を握ってきて、手を離した動作…。葛藤しているのだなぁ。
- 0:19:40頃
やっと前のシーンとつながってきた。
- 0:23:50頃
ふ、藤井隆が一瞬踊ってた!!
- 0:27:25頃
あー!Amazonプライムビデオだとモザイクかかっとる!Blu-ray版だとそうじゃなかった。映画でもあるもんなんだな。修正って。
- 0:29:50頃
あれ?手食文化は知ってたけど、両手使うんだな…。左手は使っちゃいけないんだと思ってた。…イスラムではないのか。
- 0:35:40頃
鳥がクルクル回されて首をもがれるシーン。これ、なにも知らない子供が見たら相当トラウマだろうな…。
- 0:40:30頃
早く村を出ようという旅行者と、車が必要だから行くなというブラッド・ピットと、撃たれている人を見てニヤニヤする子供…。マジでなんなの。畜生。本当に畜生だ。
- 0:52:30頃
え…。モロッコの警察ってこんな感じなの…?完全に悪じゃん。話も聞かず、一方的に。でもあれか。テロリストかもしれないという意識だから仕方がないのか。…いや、仕方がないで済ませていいのか?これはひどい。
- 0:54:30頃
警察の質問に平然と嘘がつけるクソ兄弟の弟。それにたじろぐ兄。もう!
- 1:01:00頃
こんなに幸せ満載のムードが流れてたのに、なぜ銃を発射する…。これが文化の違いというやつなのだろう…。こわー。そしてその銃の音にビビっている子供の顔がリアル過ぎた。
- 1:03:00頃
自分のことしか考えない登場人物ばかりのこの映画の中で完全なる善人の登場、村のばーちゃん。言葉がわからずとも文化が違っていようとも相手を思いやり、行動出来る姿に心温まる。
- 1:09:40頃
電車の中で騒ぐ若者をすげー迷惑そうに見ている菊地凛子の隣に座っているおばちゃんの顔がリアル過ぎる。…これ、演技だよね。
- 1:11:00頃
Earth, Wind & FireのSeptemberをここまでアンハッピーな使い方をしている映画を初めて観た。Septemberさえ使っておけばなんかいい感じにまとまるっていうハッピーの代表的な曲だと思っていたのに。
- 1:13:00頃
菊地凛子の顔の変化よ…。クラブのライトで点滅しつつ、笑顔から真顔に変わっていく感じがズキッとくる。孤独…。
- 1:18:40頃
モロッコ警察が案内役として車に妻の方を乗せる時に、字幕で「乗れ!」って書いてあるけど、この警察官、言葉でも「のれ!」って言ってる。言ってるようにしか聞こえない。そしてそのちょっと前の「騙したらただじゃおかん」の“タリクサンクタフタフ”という音が妙に耳に残る。空耳で取り上げやすそうな言語なのかな。モロッコの人が喋る言葉は。
- 1:20:00頃
アフメッド!!!クソ兄弟の兄のような人、いるよな…。そして映えるユセフの勇敢さと愚かさ…。兄を撃たれたら自分の命を顧みず、警察官に発砲する弟。このシーンは何度観ても好きだ。あんなに喧嘩してたのにね。
- 1:24:00頃
この映画、なんでこんなに、「あぁ?、こんな人間確かにいるわー」の連続なんだろう。サンティアゴが検問に引っかかった時の態度がすごく知り合いに似ていて嫌になる。そして登場する警察官は全部嫌味な感じで撮ってるよね…。あーぁ、サンティアゴ逃げちゃった(笑)
- 1:31:30頃
この映画の中でこのシーンが一番残酷だと思った。通訳と子供について語るシーン。3人目の子供が死んでしまい旅行に来ているブラッド・ピット。子供は5人いると話す通訳。ブラッド・ピットが2人の子供の写真を見せると、二人だけ?もっと作るべきだと笑顔で写真を返す。悪意はない。悪意のないナイフで心を切りつけられてしまうと、怒ることも反論することも出来ない。ブラッド・ピットは奥さんを見つめる表情だけでそんな感情を表現していた。…心が痛い。
- 1:39:00頃
役所広司の写真が合成感ハンパない。そしてこの後の菊地凛子のヌードがどうにも…。PTSDに苦しむろう者の女子高生が本当にこういう行動を取るかどうかは別として、人間の愚かさばかりを取り扱った作品にこのシーンは必要なのか…。うーん。難しいね。賛否両論なのもうなずけるわぁ。
- 1:42:00頃
ふたたび、アフメッド!!む、酷い…。お父ちゃんのよだれもさることながら、ユセフがこんなもの!という感じで銃を地面に叩きつけて壊す所が真に迫っている。…もっと、もっと早くその行動をしていればアフメッド…。アフメーーーッド!
- 1:54:30頃
ここからブラッド・ピットが取る行動がどうにも納得いかない…。なぜ鍋をチョイスしたのだ。それどころじゃなかったにしても、なぜ鍋を。せっかく手厚い対応をしてくれた通訳に役立たず!と罵ったり、食事に使う物を尿瓶として選んだり…。妻の命がかかっているにしても、貧富の差の傲慢を感じてしまってどうにもこのキャラクター性が好きになれない。バベルの登場人物で一番不愉快だと言ってもいいと思う。ブラッド・ピットだけど。でもだからすごいんだけど。演じているわけだから。
- 2:00:00頃
ここからはじまるベビーシッターいびりが観ていられない…。不法就労者だったのが悪いのだが、頭でわかっていても対応が冷たすぎる…。息子の結婚式の後にこんな事になるとは。
- 2:04:00頃
お金を受け取らなかった通訳。信念を感じた。この村の人はばーちゃんも含め、温かい。それに引き換え、自由の国アメリカは、一体どこに懐の深さがあるのか…。なんて事を考えてしまう映画だよ、こんちくしょー。
映画『バベル』のような映画・似てる作品・おすすめ
公開日:2003年9月12日
ジャンル:ヒューマンドラマ映画, 恋愛映画
監督:ソフィア・コッポラ
主演:ビル・マーレイ, スカーレット・ヨハンソン
2003年の映画『ロスト・イン・トランスレーション』か!これまた難儀なものを…。
雰囲気的に似てる気がする。日本を舞台にしたものだし。まぁ、数多くレビューされていて、賛否両論という点でも似ています。相互理解の難しさがテーマの映画です。日本のイメージがおかしいのはご愛嬌。
映画レビューまとめ
ども。シネマネオンの中の人、野口明人です。
ブラピが好きなら観ても構わないですが、これ観るならファイトクラブを10回観たほうがマシだと思いました。
でもあれですよね。映画って好みの問題だと思うので、僕に合わなかっただけで、この映画が駄作だと決めつけるのはよくない。
こういう作品の良いところを見つけられる観察眼を手に入れたいです。もっともっと、沢山の映画を観て、磨きたいと思います。
もし、この映画の良いところはここだよと教えてくださる心広い方は、コメントください。時間を開けて5回観ましたが、本当にわからない。
もう多分しばらくの間はチャレンジしません。
酷評したの、許してね。
レビューの数はおっそろしく多いし、絶賛している人もいるので、きっと僕が悪いんだよね。面白さを理解出来ない僕が。受賞しているわけだし…。はぁ…。
音楽だけは、やけに耳に残ります。
ではでは、そんな感じで『バベル』でした。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!
野口明人
あ、最後に『バベル』のレビュー点数です↓
バベル - 感想・評価
公開日:2006年10月27日
ジャンル:ヒューマンドラマ映画
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
主演:ブラッド・ピット, ケイト・ブランシェット, ガエル・ガルシア・ベルナル
バベル
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ストーリー - 17%
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キャラクター - 43%
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演出 - 23%
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映像 - 76%
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音楽 - 87%
49%
映画レビューまとめ
僕にはその良さがわからない程、演出が凝った映画だった。タイトルとの意味も見いだせない。映画は難しい。
User Review
50%
(7 votes)