バッファロー'66_ヴィンセント・ギャロ
バッファロー'66 - 映画情報
  • 公開:1998/06/26
  • 監督:ヴィンセント・ギャロ
  • 出演者:ヴィンセント・ギャロ, クリスティーナ・リッチ, アンジェリカ・ヒューストン
  • 製作国:アメリカ合衆国
  • 上映時間:1時間50分
MOVIE REVIEWS

バッファロー’66という映画をご存じでしょうか。1998年に公開されたアメリカ映画なのですが、オカルト的な人気を誇る映画なのです。

主演、監督、脚本、音楽、美術、すべてヴィンセント・ギャロ

日本では画集が売られたりして、芸術家として名前が知られるのが早かったヴィンセント・ギャロですが、ラルクアンシエルのミュージックビデオを手がけるなど多才な人物です。

しかも、このヴィンセント・ギャロは日本の下着メーカー、グンゼが大好きで、来日した時には3万5000円分の白ブリーフやらを購入していったらしい。

そんな興味しかわかないヴィンセント・ギャロの魅力をたっぷり拝める、映画『バッファロー’66』のレビューをしていくことにしましょう。

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10秒でわかる『バッファロー’66』のストーリーのまとめ

バッファロー’66
4.1

公開日:1998年06月26日
ジャンル:コメディ映画, ヒューマンドラマ映画, 恋愛映画
監督:ヴィンセント・ギャロ
主演:ヴィンセント・ギャロ, クリスティーナ・リッチ, アンジェリカ・ヒューストン

賭けアメフトで負け多額の借金の埋め合わせで他人の罪を被ったビリーは5年の刑期を終えた。実家に電話をかけたが刑務所にいた事は話せず、いもしない妻を連れて帰ると嘘をついてしまう。その場にいた少女レイラを拉致し、妻のフリをさせたビリーは八百長の疑いがあったフットボール選手に復讐する事だけしか考えられなくなっていたが…。

もし、あなたに居酒屋で『バッファロー’66』ってどんな映画?あらすじは?と聞かれたなら…

野口明人
野口明人
この映画は一言で言えば、サブカル大好き映画なんだ。どんな映画が好き?って聞かれた時にこの映画の名前を出しておけば、なんかわかってるじゃん!って思われそうな映画なんだよね。逆に言えば、映画をあんまり知らないやつがこの映画の名前だけ出してわかった気にさせてしまうニワカ生産機の映画でもあるんだけど…。
野口明人
野口明人
まぁ、でも実際に結構なクセがあってね、独特な雰囲気を持った映画だから、好き嫌いは分かれそうだけど、すごく好きな人にとってはたまらなく好きな映画だと思うんだ。僕がこの映画を知ったのも姉がDVDを持ってたっていう理由で、姉ちゃんがすげーこの映画好きなんだよね。
野口明人
野口明人
あぁ、こういう映画、姉ちゃん好きそうだわ。って思ったね。アングラな匂いのする感じが。映像の撮り方もキャストもストーリーも。何から何まで癖がある。1998年の映画なんだけどさ、フィルム感っていうの。すげー荒い感じで撮ってたり、ちょっとダサい構図だったり、急に入ってくるダンスシーンとか。最初観た時は一体なんの映画なのかわからないかもしれない。
野口明人
野口明人
でもね、繰り返し観てみると段々ハマってきてね、クセになってくる。ストーリーも実は言うほど難しい話ではなく、どうしようもない僕に天使が降りてきた的な。いや、槇原敬之じゃなくて。あるじゃん。そういう系の物語。
野口明人
野口明人
なんの生きがいもなかったけど、彼女に出会ったから僕は変われたんです的な。簡単に言えばこの映画はそういう感じなんだ。
野口明人
野口明人
まぁ、大雑把にあらすじ話すけど、出所後のシーンから始まるんだよね。主人公のビリーは5年の刑期を終えて出所する。この5年というのも多額の借金を背負ってしまった為に他人の罪を被ったっていう経緯があるんだけどね。
野口明人
野口明人
出所した日は雪も降っていてね、誰も迎えにこない。行き先もなく困っているビリーはトイレに行きたくなる。刑務所にトイレ貸してって言っても一回出所したやつは中には入れないよって断られてね。その後も行く先々でトイレを借りようとしても断られてね。
野口明人
野口明人
どうにでもなれと入った場所はダンス教室。そこでトイレに入れたんだけど、隣の人が気になって尿意が引っ込んでしまった。イライラしつつ、その場にいた少女に小銭を借りて親に電話をする。
野口明人
野口明人
このビリーの親ってのがクッソ野郎でさ、全然息子に興味持ってないやつなの。母親はアメフト狂。父親は元歌手だけどケチで腹減るとすぐに怒鳴るヒステリー持ち。それでもビリーは親に心配かけたくないから、刑務所に入ってた事は言わず、口からでまかせで政府の元で働いていただの、婚約者がいるだの話しちゃう。
野口明人
野口明人
電話を切ってから、小銭を貸してくれた少女レイラを拉致して、車を運転させる。それで、事情を話して妻のフリをしてもらう事にする。レイラも最初のうちは抵抗していたけど、ビリーの家で両親がいかにビリーに興味を持っていないか、ビリーが口は乱暴だけど、実は繊細で優しい人間なのだとわかってくると徐々に愛情を寄せるようになる。
野口明人
野口明人
その後、ボーリングに行ったりレストランに行ったりして時間を潰すんだけど、実はビリーには目的があってね、自分を借金まみれにした原因のアメフト選手に復讐するっていうね。そのアメフト選手は、八百長疑惑があったんだけど、そのせいで引退して今はストリップバーを経営しているらしいんだ。
野口明人
野口明人
出所後はその野郎の店に会いに行ってぶち殺してやるっていうのがビリーの唯一の生きる目的だったの。ぶち殺した後は、もう一度刑務所に入るのなんてゴメンだから自殺してやるっていうね。
野口明人
野口明人
そのことしか頭になかったんだけど、レイラと出会って、考え方が変わるっていうのがまぁ、この映画の流れだな。詳しく話せばもっとごちゃごちゃしているんだけど、まぁこんな感じ。
野口明人
野口明人
この映画の見所は主人公の気持ちの移り変わりだと思う。特に最後の7分間。なんか心がすっきりする映画なんだよね。あー、いい映画観たわぁと思える内容だと思う。もし、ここで俺が死んでも父親と母親は何も変わらないんだろうなぁーとか考えたり、ドーナッツ屋でハートの形のクッキーをお客さんにも買ってあげたり、電話で友人にさっきのは忘れろとか、明らかにこう、何かが変わったっていうのが目に見えてわかるシーンがたっぷり。
野口明人
野口明人
ちょっと前まで、トイレで泣いてた主人公がハイになっちゃう感じがね、あぁ、本当にレイラに出会えてよかったね。ってほほえましくなる。レイラが天使なんだよね。マジで。アダムスファミリーの女の子の役やっていた人なんだけどさ。画像検索してみ。
野口明人
野口明人
この映画の中で、レイラはすげー化粧濃くて、アイラインとかギラギラでケバいぐらいなんだけどさ、超天使に見えるんだよ。拉致されているのにも関わらず、こんなに優しい女の子っているのか?っていうぐらい。マジ天使。
野口明人
野口明人
うん。主人公役の人、ヴィンセント・ギャロっていうのが監督でさ、脚本とか全部書いてるから、バッファロー’66はヴィンセント・ギャロのイメージが強いけど、僕はレイラ役のクリスティーナ・リッチが輝いた作品だと思うね。もうね、彼女無しじゃこの映画は成り立たない。
野口明人
野口明人
そーだなぁ。ロバート・デ・ニーロの『タクシードライバー』みたいな暗い雰囲気の映画が好きなら、この映画が好きかもしれないなぁ。どちらも独特な雰囲気を持ったクセの強い映画だよね。
野口明人
野口明人
あとはまぁやっぱりヴィンセント・ギャロがかっこいいんだよね。僕は窪塚洋介とか好きだからさ、あーゆー独特な雰囲気を持っている俳優さんはたまらんね。浅野忠信とか好きならヴィンセント・ギャロ好きになると思うなぁ。
野口明人
野口明人
そんなかっこいい男と天使な女の子がクセの強い作風で映画に出てるわけだよ。そりゃーもうハマるよね。ダークな雰囲気漂わせてさ。こういう映画好きっていう自分に酔っちゃうよね。オカルト的なファンがいる理由わかるわー。
野口明人
野口明人
ま、興味が湧いたらAmazonのレビューみたり、Wikipediaで調べたりしてみてよ。レビュー読むだけでもどれだけファンがこの作品を好きかわかると思うなぁ。ジャケットもいいんだよね。このポスターとかあったら部屋に飾りたいもんね。ヴィレヴァンとかに売ってねぇかな…

…そんな事を『バッファロー’66』についてホットココアでも飲みながら居酒屋で話すと思います。

『バッファロー’66』の名言

生きられない。ダメだ。

言っとくわ。あなたは世界で一番優しい人よ。ハンサムよ。

何があったと思う?女の子と出会った。俺を愛してる。美人で気立てのいい子だ。だからロッカーの中身はお前にやれない。

『バッファロー’66』のおすすめポイント

・独特な雰囲気を持つ映画。繰り返し観ることでその雰囲気がたまらなくなってくる。

・ラストがハッピーエンドなのも繰り返し見る上で重要な要素だと思う。

まとめ

コアな所を攻めているんだけど、細部では王道を外さない。それがちゃんと出来ている映画なので、これだけ愛される映画になったのではないかと僕は思うのですが、どうでしょう?

実際、この映画を観たらあなたはどう感じるでしょう。それがちょっと楽しみです。

なんか普通だけど普通じゃない映画が観たい。そういう気分なら迷わずこの映画を観てみてください。ハズレはしないと思いますから。

あ、あと、どうでもいいことですが、一番最初に観た時はヒロインの女性が僕には土屋アンナに見えて仕方がありませんでした。

ええ。今じゃ土屋アンナを見るとクリスティーナ・リッチに見えるという逆転現象が起きてますけどね。

いやー、癖になる。うん。この魅力はヤバイ。そして本当にラストを何度観てもハッピーになれるわ。この開放感、爽快感、癖になる。

気が付けば、ヴィンセント・ギャロよりもクリスティーナ・リッチにメロメロになっておりました。

ではでは『バッファロー’66』でした。

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バッファロー'66 - 感想・評価

バッファロー’66
4.1

公開日:1998年06月26日
ジャンル:コメディ映画, ヒューマンドラマ映画, 恋愛映画
監督:ヴィンセント・ギャロ
主演:ヴィンセント・ギャロ, クリスティーナ・リッチ, アンジェリカ・ヒューストン

バッファロー'66
  • ストーリー - 70%
    70%
  • キャラクター - 90%
    90%
  • 演出 - 80%
    80%
  • 映像 - 85%
    85%
  • 音楽 - 80%
    80%
81%

映画レビューまとめ

雰囲気も良し。音楽も良し。キャラクターも良し。ストーリーが若干王道すぎるかもしれないけれど、繰り返し観たくなる良作。

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4 (1 vote)
バッファロー'66_ヴィンセント・ギャロ
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