トップガンという映画をご存じでしょうか?1986年公開のアクション映画で主演はトム・クルーズです。
トップガンと言えば、そもそもがアメリカ海軍戦闘機兵器学校の通称なのですが、この映画はトム・クルーズが海軍飛行士を演じて、トップスターの仲間入りした作品なのです。
またトム・クルーズだけでなく、メグ・ライアンや、ティム・ロビンス、アンソニー・エドワーズなど、今では大スターになっている人たちの出世作としても有名です。
人には好きな俳優さんというのが少なからずいると思います。僕で言えばロビン・ウィリアムズとジム・キャリーが文句なしに大好きです。
実は映画を観るにあたってキャスト縛りで観ることがしばしばありまして、作品が偏ってしまって友達と映画の話をする時に会話が続かないことが多いのです。
もしあなたに「トム・クルーズが好き!」と言われても、トム・クルーズの作品をひとつも観たことがないので話についていけない…。
なんて事になる前に、有名な俳優さんの有名作品、出世作などはさらっておこうと思って今回は『トップガン』を選びました。
ということで、映画『トップガン』のレビューをしていくことにしましょう。
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映画『トップガン』 – ストーリー
公開日:1986年05月16日
ジャンル: アクション映画, ヒューマンドラマ映画
監督:トニー・スコット
出演:トム・クルーズ, ティム・ロビンス, ケリー・マクギリス
謎の死を遂げた戦闘機乗りの息子マーベリックは父をも凌ぐ天才的な腕を持っていたが、勘を頼りにする無鉄砲でワンマンな乗りこなしにチームプレイを重視する上官は手を焼いていた。彼とは対照的で陽気な親友グースとパートナーを組み、エリートが集まる航空戦訓練学校、トップガンに派遣された二人はアイスマンと呼ばれるほど冷酷で強靭なライバルなどと共に日夜技術を磨いていた。しかしひとつの事故がマーベリックの自信を無残に砕き、空を飛べなくなってしまう。周囲の励ましで、なんとか卒業式に出たマーベリックだったが、緊急出撃を余儀なくされ自信が無いまま空を飛ぶことになり…。
もし、あなたにハンバーガー屋で『トップガン』ってどんな映画?あらすじとか評判は?と聞かれたなら…
この映画は一言で言えば、“天才戦闘機乗りの挫折と復活”なんだ。
非常にわかりやすい青春映画だと思うけど、1986年の映画だと思えない程映像がすごい!音がすごい!そしてトム・クルーズの目がすごい!
1986年。80年代と聞いて思い出すのがウルトラマン80(1980年〜)。
あの特撮の中にも飛行機がびゅんびゅん飛んで、ミサイルを撃ったり、怪獣に攻撃され撃墜される飛行機の映像があるんだけど、今見るとやはりちょっと古さを感じる映像なのは間違いない。
二つの作品に6年も間が開いているし、TVシリーズと映画を比較するのもお門違いなのだろうけど、ウルトラマン80が悪いのではない。
トップガンがすごい!という事を言いたい。
実際の海軍の協力を得て撮った空母や艦載機、模型を野外で飛ばして本物の空の下で爆破をするなどのこだわりから生まれてくるリアルさ。
どれが模型でどれが本物かなんて素人の僕には全くわからなかったし、全部がマジで飛んでいるんだろうなーすげーな…と思っていたぐらいだ。
観終わった後に模型だったり色々を駆使して撮られた事を知った。
ヘッドホンで聴いてたんだけどさ、すぐさまサントラが欲しくなる程。
音楽はもちろんイイんだけどさ、ジェット機の音とかその他の効果音がもうね、すさまじいんだよ。ヘッドホン推奨映画だね、うん。
そしてね、そしてね、やっぱり最後はなんてたって“目”だ。
この作品は戦闘機乗りの映画だから飛行機に乗っている時はさ、酸素マスクとヘルメットをつけてて、こっちに見えているものなんて目元ぐらいしかないんだよ。
でもね、その目だけで感情が伝わってくる。喜怒哀楽だけじゃなく色々なものがね。
トム・クルーズは綺麗な青い目をしているんだけど、その目が色々な事を伝えてくるわけ。
それに飛行機から降りている日常パートでも、この目っていうのがすごい特徴的に使われていてね。
普通の映画ならセリフで説明するような所も、目線や目配せで意味を伝えてくるんだよ。アイコンタクトってやつだろーな。
それがまさにパイロットの映画っていう“らしさ”なムードを作り上げてくれていると思うんだ。
…と、まぁあらすじも語る前にこんなゴタゴタ言ってしまってもわかりづらいと思うから、どんなストーリーなのかをちょろっと紹介するね。
インド洋上空。ミグと呼ばれる国籍不明の敵機に遭遇したマーベリック/グース組とクーガー/マーリン組が操縦する二機の戦闘機。
国際問題になるため自発的なミサイル攻撃は出来ない。
敵機ミグはクーガーとマーリンの操縦する戦闘機の後ろにピッタリと付き、レーダーでロックオン。
いつでもお前の命は奪えると言うがごとく挑発してくる。
彼らを救おうとマーベリックとグースは指揮官にミサイルの発射許可を仰ぐが相手が撃つまでダメだと返される。
マーベリックは敵の戦闘機すれすれに飛行し、中指をつきたて、グースはポラロイドカメラで敵機を撮影するなど挑発し、それに呆れた敵機は何事もなかったかのように上空へ飛び去っていった。
帰還命令が出たマーベリックはニコニコと母艦の方へ旋回していったが、敵のロックオンに冷静さを失ってしまったクーガーは硬直し帰投してこない。
燃料も少なく窮地に陥ったクーガーを救うため、指揮官の命令を無視しマーベリックはクーガーの戦闘機の側へと向かう。
無線で彼に優しく語りかけ、母艦へ誘導するマーベリック。
あわや墜落するかもしれない状態でなんとか着陸出来たクーガーだったが、完全に自信をなくしパイロットを辞めると上官に報告する。
この事件により、繰り上がり的に国のエリート達が集まる訓練学校、トップガンに送られる事になったマーベリックとグース。
そこにはアイスマンと呼ばれるライバルや国内ナンバーワンの戦闘機乗りであるヴァイパーが教官として存在し、トップ中のトップ、トップガンとして卒業を夢見て訓練する超エリート達が日夜訓練をするのだった。
教官のひとりであるシャーロットに一目惚れをしてしまったマーベリック。
生徒と教官との関係でありながら、言い寄り続け、はじめはシャーロットもマーベリックが遭遇した謎の敵機ミグの情報を聞きたいが為に近づいていたが二人はやがて恋仲の関係になる。
仲間のアイスマンたちには腕はすごいが性格がワルすぎると揶揄されながらも、すべてが上手く行き始めていたマーベリック。
そんな彼の自信はひとつの事故で粉々に砕ける事になる…。
…と、ネタバレしたくないからこんな感じで。要は自信を失い、見事に復活するっていう青春映画なんだよね。
どういう事故だとか、そういう事はあらすじにすでに書いてある紹介文とかもあるんだけどさ、実際に観て知った方が面白い系の映画だと思うからここでは言わないことにするね。
この映画はね、導入も素晴らしいんだよね。
一気にグッと世界観に引き込まれる。クーガーがパイロットを辞めるまでの話だけでもドキドキした。
まぁ、状況はよくわかってなかったけどね。ミグってなんだよとか。なんでポラロイドで写真撮ってるんだよとか。一体これはどんな状況なんだよとか。
よくわかってなかったけど、戦闘機が墜落しそうだってのだけはわかったからそれだけでもドキドキがすごくてね。
んで、心を落ち着かせている間に場面転換して、トム・クルーズの日常パートがね、もうすげーかっこいいのなんのって。
ところどころあれ?飲酒運転じゃね?とかヘルメットかぶらなくていいのかとか今の時代で考えると、苦情来そうなシーンもあるけど時代が時代だからね。
若干、恋愛要素は要らないんじゃないか?って観ながら思ったりもしたけど、最後まで観るとね、やっぱり必要だったのかもなーと納得も出来たし。
ただラブシーンは舌使いが影で見えてきてすご~く変な気分になるね(笑)
家族と一緒に観てたら気まずい雰囲気が流れること間違い無し!
あとは一応、戦争上の話だからさ、ミサイルで敵機を爆破しておいて、やった〜!って手放しで喜ぶのも冷静に考えれば結構残酷な話ではあるんだけど、もっと冷静に考えれば自分の命がかかっているわけだから、そのぐらい喜ぶのも仕方ないよなと。
レビューにマイナスな評価付ける人の意見はだいたいそれだったんだけどね。人殺しで喜ぶ最低な映画とかなんとかで。
映画だし観る人が観たらここはおかしい!って思う所もあるとは思うんだ。ミリタリー好きな人とかね。
でもそういうの全く知らない僕が純粋に映画として、誰かが作った作品として観て、映像美、サウンド、演技で結構ハイクオリティで面白い映画だと思ったね。
ま、興味が湧いたら調べたりしてみてよ。Amazonのレビューなんて300件以上ついているけどすげー評価高い人は内容で評価してて、すげー評価低い人は吹き替えがヤバイとか戦争反対的な感じのレビューだから、総じて考えると内容はいいんじゃないかな。
うん。まぁ、これが良いか悪いかは観てから自分で決めればいいよ。
僕はトム・クルーズが好きになったね。あと、ところどころ伏線を回収してくれる感じも良かったなぁ。
…そんな事を『トップガン』についてアボカドでもかじりながらハンバーガー屋で話すと思います。
『トップガン』の名言・心をざわつかせた言葉
いいな。コンバット訓練に2番の席はない。
くり返すわ。あなたのとった行動は正解よ。もう1つ言えなかった事が…。あなたは天才的なパイロットよ。そう言うと皆に知れてしまうわ。あなたに恋した事を。
腕はいいが、態度が悪い。敵も危険だが君はもっと危険だ。
あなたは親友だった。彼はあなたがいなくても飛ぶわ。くじけずに飛ぶわ。
私はヘタな慰めはしない。自分で判断するのがパイロットだ。できるはずだ。飛んだら命を懸ける。それがパイロットだ。
『トップガン』は↓こんな作品や世界観が好きなあなたにおすすめ。この映画を観ている時にパッと思い浮かんだ映画・小説・漫画・アニメ・テレビドラマ、または音楽など
公開日:1983年10月21日
ジャンル:冒険映画, 伝記映画, ヒューマンドラマ映画
監督:フィリップ・カウフマン
出演:サム・シェパード, スコット・グレン, エド・ハリス
似てる似てないはあくまでも個人的な意見ですし、『ライトスタッフ』はどちらかというと宇宙に行く方をメインにしてますが、飛行機乗りのカッコ良さが伝わってくる映画。
『トップガン』のような映画が好きなあなたに、ぜひ次に観て欲しい映画はズバリ…
公開日:1982年08月13日
ジャンル:ヒューマンドラマ映画, 恋愛映画
監督:テイラー・ハックフォード
出演:リチャード・ギア, デブラ・ウィンガー, デヴィッド・キース
トップガンの元になった映画。こちらは海軍が全然協力してくれてないバージョン。
映画『トップガン』 – まとめ
そーいえば、この映画のエンディングロールで『ショーシャンクの空に』で有名なティム・ロビンスの名前が流れてきて「え?どこに!?」と今日イチの声を張り上げました。
“マーリン”という名前で出てたみたいなのですが、マーリン自体が全く印象に残っていない!
どうしても気になるので、エンディングロール後にもう一度同じ時間かけて映画を観てみましたが、この映画ティム・ロビンスのサンドイッチなんですよ!
クーガーがいなくなる事でマーベリックとグースがトップガンに行くというのが物語の始まりですが、まずこのクーガーと一緒に飛行機に乗っていたのがマーリンだったのです!
そしてラストの緊急出撃の際にグースの代わりにマーベリックと一緒に飛行機に乗っていたのがまたしてもマーリン。
まさかこんな凝った作りになっていたとは…。
エンディングロールで彼の名前に気が付かなければ見落としていた演出でした。
最初にも言いましたが、この作品は今では超有名な俳優さんの若手時代の出世作にもなっているようで、メグ・ライアンが出てきた時には、え?え?あれ?これメグ・ライアンじゃね?と今日二番目にデカい声を張り上げました。
…と、まぁ色々と発見があり、俳優さんに注目して映画を観てみるのも楽しいものだなぁと教えてくれた映画でした。
トム・クルーズのかっこよさと言ったらもう。
以上『トップガン』でした。
友情や愛、父と子、青春、戦闘機などなど見どころ詰め込みすぎて普通はバランスを崩しそうな内容ですが、非常によくまとまった映画だと思います。
観終わった後に自然に口ずさんじゃうサウンドもね。
トップガン - 感想・評価
公開日:1986年05月16日
ジャンル: アクション映画, ヒューマンドラマ映画
監督:トニー・スコット
出演:トム・クルーズ, ティム・ロビンス, ケリー・マクギリス
トップガン
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ストーリー - 65%
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キャラクター - 75%
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演出 - 80%
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映像 - 95%
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音楽 - 95%
82%
映画レビューまとめ
音と映像の融合が成功した映画と紹介したいぐらい音、映像ともに強く印象に残る。ストーリーは結構ありがちな感じだけど、光のあて方とか渋かったりカメラぐるんぐるん回転させて飛行機の臨場感がすごかったり、全く飽きることなく観ることが出来ると思う。そしてとにかくトム・クルーズがかっこいい。目の演技にちゅーもーく。