『トゥルー・グリット』スティーヴン・スピルバーグの西部劇

トゥルー・グリットという映画を知っているでしょうか?製作総指揮をスティーヴン・スピルバーグがとったという映画です。監督はジョエル・コーエンとイーサン・コーエンというコーエン兄弟。

製作総指揮と監督だったら、どっちが偉いのだろう?なんて考えて調べてみると、実はスティーヴン・スピルバーグは監督としてよりも製作総指揮としての作品のほうが圧倒的に多いのだそう。

製作総指揮は、明確な仕事は決まっていないらしく、まぁ、何かしらに関わったと考えたほうが良さそうです。

ただ、この『トゥルー・グリット』という映画は、今じゃ珍しい西部劇映画。1969年に上映された「勇気ある追跡」という映画のリメイクらしい。

その西部劇映画で歴代二位の北米興行収入を叩き出したというのだから、とりあえず見るしかない。

ということで映画『トゥルー・グリット』のレビューをしていきたいと思います。

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映画『トゥルー・グリット』 – あらすじ

トゥルー・グリット
4.1

公開日:2010年12月22日
ジャンル:ヒューマンドラマ映画, 西部劇映画
監督:ジョエル・コーエン, イーサン・コーエン
出演:ジェフ・ブリッジス, マット・デイモン, ヘイリー・スタインフェルド

父親を殺された娘が、かたきを打つために凄腕だが悪名高い保安官を自分で雇って復讐をするという映画。

この主人公役の女性、ヘイリー・スタインフェルドは14歳でこの作品がデビュー作のようです。しかし、貫禄すら感じる演技力。保安官を雇う交渉の場面などしょっぱなから迫力ある演技を魅せてくれました。

デビュー作と言えば、グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちでデビューし、アカデミー脚本賞を受賞したマット・デイモンも出ているのです。

また悪名高い保安官を演じたジェフ・ブリッジスもこりゃまた渋くてかっこいいんですよ。

そんな三人が中心になって話が進んでいく映画なのですが、第一声は「うーん…。」でした。

正直、雰囲気はよかったんです。雰囲気はよかったんだけど、なんとなく物足りなかった。なんだろう。西部劇ってこんな感じなのかな。元の映画を観たことがないから比較は出来ないけれど、山場があまりありません。

普通なら復讐劇ということで、父のかたきを見つけるまでが大変で、そのかたきとの一騎打ちという所に山場を持っていくのだと思うのですが、案外あっけなくかたきを見つけてしまうし、案外あっけなくかたきを打ててしまう

それよりもこの作品は別の所に視点を当てているようで、僕としてはその別の部分にあまり共感を持てなかったんですね。そして微妙にアンハッピーエンドのラスト。リアルと言えばリアルなんだけど、すごくドライな映画。

なんだろう。この不完全燃焼感。

そういう感想を持ってしまったのです。

映画『トゥルー・グリット』 – まとめ

そう。西部劇といえばなんとなく水戸黄門的な勧善懲悪ストーリーを考えてしまいがちなのですが、この映画はそう単純でもないのです。

かたき討ちはどこかで代償を払わねばならぬというメッセージ性を含んだラスト。それが不完全燃焼を生み出しているんでしょう。

綺麗なラストが好きな僕としては、ちょっと受け入れられない。まぁ、これはかなり個人的な意見だけども。

そんな感じの映画でした。

前評判が良かったから、期待しすぎたかな。今までとはちょっと違った映画という印象でした。

原作を読んだら面白くなりそうな気はするので、本を読んでみてから、もう一度チャレンジしてみようと思いました。

ではでは『トゥルー・グリット』のレビューでした。


トゥルー・グリット - 感想・評価

トゥルー・グリット
4.1

公開日:2010年12月22日
ジャンル:ヒューマンドラマ映画, 西部劇映画
監督:ジョエル・コーエン, イーサン・コーエン
出演:ジェフ・ブリッジス, マット・デイモン, ヘイリー・スタインフェルド

トゥルー・グリット
  • ストーリー - 60%
    60%
  • キャラクター - 70%
    70%
  • 演出 - 65%
    65%
  • 映像 - 55%
    55%
  • 音楽 - 60%
    60%
62%

映画レビューまとめ

昔の映画をリメイクした西部劇映画。現代風な西部劇と言っていいのか、少しドライな印象を受ける。こういう雰囲気が好きな人にはピシャッとハマる映画になるでしょう…

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