トイ・ストーリーという映画をご存じでしょうか。…と言ったら怒られる程有名なこの映画のスタートは1995年。
世界初の長編フルCGアニメーション映画として発表された『トイ・ストーリー』は興行収入3億7000万ドル以上を叩き出し、1999年、2010年と続編が作られて総て大ヒットしております。
…でもね。実はここに至るまでにすごい苦労したんですよ。
その制作会社であるピクサー・アニメーション・スタジオは元はジョージ・ルーカス設立したルーカスフィルムの一部門として1979年に始まったコンピューターアニメーション部門が前身です。
その後1986年にAppleの創設者、スティーブ・ジョブズが買収し「ピクサー」と名付けて独立会社としました。
ただ、この時は、CG制作用のコンピューターを売る会社としてジョブズは考えていたんですね。そしてその成績はあまり良くなかった。
んで、自社の製品の良さを宣伝するために社員のジョン・ラセターさんがCGアニメーションで短編映画を作る事を提案する。ちなみにこの人が『トイ・ストーリー』の監督になります。
ただ、短編映画ってそれ一本では劇場公開出来ず興行収入をあまり生み出せません。他の企業のCMをCGで制作したりしましたが、毎年100万ドルの赤字。
その後なんやかんやあって、ピクサーとディズニーが契約し、1995年のトイ・ストーリーが生まれるのです。
よかったね、ピクサー!
…と、冒頭から長々説明していきましたが、そんな映画『トイ・ストーリー』のレビューをしていくことにしましょう。
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トイ・ストーリーについて
公開日:1995年11月22日
ジャンル:アニメ映画, 冒険映画, コメディ映画
監督:ジョン・ラセター
出演:トム・ハンクス, ティム・アレン, ドン・リックルズ
まず、この映画が初のフルCGアニメーションだったってことに驚きました。
今じゃCGとか普通にあるから忘れていましたが、そうか。この作品が走りだったのかと。
映像を観ても、え?これ実写じゃん!と思えるぐらいリアルで自然です。背景なんて特にそう思ってしまう。
CGの技術ってすごいな。そしてピクサーってすごいなって思いました。
ディズニーと契約したからヒットしたと思われがちでしょうが、もともとのポテンシャルが高かったんでしょうね。コンピューターグラフィックスのね。
時々CGって、なんとなく奇妙な不気味な感じがしてしまうものもあるけれど、トイ・ストーリーにはそういう所はほとんどありません。
そういえば、この映画に関しては上映された1996年に映画館で観たことがあったのを思い出しました。
今回改めて観てみて、『トイ・ストーリー』は何度見ても面白い作品なんだなって思いました。完成度が高い。
飽きない話。何度見てもラストが見事だなって思える。複線の回収具合は素晴らしいの一言です。
それと、この映画に関しては吹き替え陣の仕事も素晴らしいです。
吹き替えと字幕が選べるわけだけど、どっちで観ても見劣りはしません。
僕は基本的には海外の映画は字幕で観なきゃ楽しめないタイプなんだけども、この映画は別でした。
唐沢寿明、所ジョージのコンビは本当にイイ味を出しています。
ウッディはイケメンでむちゃくちゃかっこいいです。
バズ・ライトイヤーはかっこいいのだがどこか抜けている感じが所ジョージの声にぴったり合っていて素晴らしいです。
ちなみに字幕版のウッディはトム・ハンクスが担当している、これもイケメン。
しかも、ピクサーって流石だなぁって思ったのは吹き替えにすると、アニメーションの中の文字や、エンディング曲から何まですべて日本語になる。声だけを吹き替えするだけでなく、ちゃんと日本人向けに変換されるところに頭が下がった。
まとめ
この映画は子供だけではなく、大人もぜひぜひ見るべき映画だと思う。おもちゃを大切にしたくなるはずですよ。
あーぁ。ウッディのフィギュアが欲しくなってきてしまった。むちゃくちゃリアルなフィギュアだぁ。
ではでは、今日はこんな感じで『トイ・ストーリー』のレビューでした。
トイ・ストーリー - 感想・評価
公開日:1995年11月22日
ジャンル:アニメ映画, 冒険映画, コメディ映画
監督:ジョン・ラセター
出演:トム・ハンクス, ティム・アレン, ドン・リックルズ