- 公開:2011/10/08
- 監督:佐々部清
- 出演者:宮﨑あおい, 堺雅人, 吹越満
- 製作国:日本
- 上映時間:2時間1分
『ツレがうつになりまして。』という映画をご存知でしょうか。原作はコミックエッセーなのですが、2009年にテレビドラマ化され、2011年には映画化された作品です。
エッセイなので、実際に漫画家の身の回りに起きたことを書かれていると思われるのですが、うつになったのはサラリーマンの旦那さんで、漫画家の奥さんがそれを支えているんですね。
映画では、サラリーマンが堺雅人、奥さんが宮﨑あおいが演じているのですが、この奥さんが魅力的で素晴らしい。
こんなに理解力のある奥さんが、あの時いたのなら…。
ということで『ツレがうつになりまして。』のレビューをしていきたいと思います。
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映画『ツレがうつになりまして。』について
この映画を観て共感出来たのは、それはきっと僕がうつ病の体験者だからなのでしょうか。なんか泣いた。すごく泣いた。堺雅人がうつ病になってしまったサラリーマンの役をやっていたのだけれど、その一言一言がその当時僕が思っていたことを重なりました。
まぁ、僕の場合、うつ病にかかった時には奥さんはいなかったのだけれど。この映画の見所はとにかくうつ病患者の考え方とそれに対する奥さんの対応についてでしょう。
奥さん役の宮﨑あおい、とにかくこの映画を観たら大好きになると思います。こんなに理解のある奥さん、世の中にいるのか!ってぐらい素晴らしい理解者でした。
うつについて
僕にはそういう人がいなかったのです…。
いや、正しくはいたのだけれど、常にそばにいてくれて何も言わずに見守ってくれる人がいなかったんですね。とにかく僕の周りには頑張れ、頑張れとうるさい人ばかり。頑張っているんだよ。僕なりに。
少々自慢話みたいになってしまうけれど、僕は何でも出来たんです。いろんな場所で活躍しました。どんなことでもそれなりに上手くいってしまう。上手くやるようにしてたんです。
本来の性格が目立ちたがり屋という所もあるのだけれど、とにかく出来ない事がイヤで何でもこなせるように頑張ったんです。
そしたら、それを妬む人が出てきた。
だから職を変えました。
その場所でも上手くやりました。
また妬む人が出てきた。
その繰り返し。
どこに行ってもそれなりに結果を残してきたのだけれど、どこに行っても妬まれました。そしたらどうやって頑張ったらいいかわからなくなったのです。
何もやる気がおきなくなってしまいました。
どこに行ってもマジメだねと言われました。そりゃ、人間、第一印象が大事ですやん。最初はとにかく頑張りますよ。そしたら上の方には気に入られるけれど、同じ立場の人にはあまり好かれない。出る釘は打たれるというやつです。
それからはもう何もできなくなりました。どこにいていいのかわからなくなったのです。
みんなと同じように出来なかった。消えたくなりました。何もかもどうしたらいいかわからなくなったのです。
それでうつになりました。
病院に行って診断してもらって薬貰って飲んで通って、入院して、人と話して、人に嫌われて。
5年ぐらいずっとそんな感じの生活でした。
そんな事をこの映画を観たら思い出しました。
映画『ツレがうつになりまして。』のまとめ
この映画はうつ病に対する理解を深めてくれます。別にその当時の人達が理解がなかったわけではありません。でも僕がしてほしかった対応と違った対応だったから、かなり悩んだのです。
うつは多分、偏見があると思うのです。
でもそんなこと言っていたら他力本願。別に人に変わって欲しいとは思わないけれど、自分は変わりたい。全員が理解してくれなくてもたった一人理解者がいるだけでも救われる。
そんな事を考えながら観ていました。
うん。
何が言いたいかわからなくなったけれど、僕はこの映画を観て泣きました。ポロンポロン涙が出てきました。そんな『ツレがうつになりまして。』でした。
ではでは。
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