ターミネーターという映画をご覧になったことはありますか?1984年、アーノルド・シュワルツェネッガー主演のこの映画は、実は『タイタニック』や『アバター』の監督と同じ人、ジェームズ・キャメロン監督が撮っているのです。知ってましたか?
僕はそれを知ってぶったまげました。
調べてみると当時、ジェームズ・キャメロン監督はまだ駆け出し中で、監督デビュー作である『殺人魚フライングキラー』はプロデューサーから監督を途中降板させられるなどのエピソードまであったりしました。
そんなジェームズ・キャメロン監督の人生をがらりと変えたのがこの『ターミネーター』なんですよね。
あまり大きな声じゃ言えませんが、映画のレビューサイトを運営しているにもかかわらず『ターミネーター』を観たことなかったんですよ。
最近『タイタニック』を観て、映画を調べたときに、「え!?この監督が『ターミネーター』撮ってるの!?」とびっくりしたことをきっかけに観てみることにしたのです。
そして再生ボタンを押して二度目のビックリ。
思ってたんと違う!!シュワちゃん悪役やないか!…という事で今さらながら新鮮な気持ちで映画『ターミネーター』のレビューをしていきたいと思います…
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映画『ターミネーター』 – ストーリー
公開日:1984年10月26日
ジャンル:アクション映画, SF映画
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー, リンダ・ハミルトン, マイケル・ビーン
ネタバレ注意『ターミネーター』のあらすじまとめ
ディスコ大好きな普通の女性サラ・コナーが住む街で妙な殺人事件が発生する。「サラ・コナー」という名前の女性が次々と殺されていくのだ。どうやら犯人は電話帳でサラ・コナーという名前を探し、順に片っ端から殺しているらしい。テレビのニュースでその事件を知ったサラは自分の身の危険を感じ、警察に連絡する。しかし、警察への電話がつながらない。
そのうち誰かにつけられていることに気が付いたサラは人の多いディスコに逃げ込む。そこで同居人のジンジャーに電話したのだが、ちょうど犯人がジンジャーを殺害したところだった。留守番電話の声によりサラの居場所を知った犯人は目標であるサラを殺しにディスコへ向かう。
犯人はサラを発見すると赤外線式のピストルでサラの額をロックオン。サラが撃ち抜かれる寸前にサラを付け回していた男が犯人をショットガンで滅多打ちにする。
確かに何発もの銃撃を食らったはずの犯人だったが、普通に立ち上がり、再びサラの命を狙う。打っても打っても追いかけてくる犯人。自分を助けてくれた男カイルと一緒に逃げる。
カイルの話を聞くと、どうやら犯人は自分を殺しに来たターミネーター(サイバーダインシステムモデル101型)と呼ばれる未来のサイボーグ(人造人間)らしい。そしてカイルは自分を助けに来た未来の軍曹だという。
全く話のわからないサラだが、ターミネーターはそんな事お構いなくサラの命を狙ってくる。何度も何度もしつこく命を狙うターミネーターから必死に助けてくれるカイル。
未来ではサイボーグが人類に代わり世界を支配している。思考力を持つようになったサイボーグ軍スカイネットは人類の存在を脅威と感じはじめ、人類の駆除を始めた。最悪の未来。そんなスカイネットたちに反旗を翻したのがジョン・コーナー。それがサラの息子だというのだ。
ジョンの存在によって人類の絶滅に失敗したサイボーグたちはタイムマシーンを作り、ジョンの生みの母であるサラの存在自体を消してしまおうと一体のターミネーターを現代に送った。それが今の状況である。
カイルはジョンの元で働いており、ターミネーターが現代に送られた事を知ったジョンはカイルを現代に送り、再びターミネーターがタイムスリップ出来ないようにタイムマシーンを破壊した。カイルは未来に帰れない事を承知で現代のサラを助けに来たのだ。
警察に保護されたサラとカイルだったが、警察はカイルのいう事を全く信じない。何百人という警備網を誇りに思い、サラの身の安全を保障した。そこへターミネーターがやってきた。一瞬にして警察の部隊は全滅し、カイルとサラはなんとか逃げ出す。
極限に追い詰められた状況にいる二人は、徐々に惹かれあう。元々、未来では伝説の女性として崇められているサラに恋心を持っていたカイルはサラに告白しサラもそれを受け止める。
束の間の愛の時間もターミネーターの襲撃によって終わってしまう。必死で逃げるサラとカーター。身をひそめている間に作った爆弾を武器に戦うがターミネーターは何度も立ち上がる。
そしてついにタンクローリーに爆薬を仕掛けガス爆発を引き起こしてターミネーターを丸焼きにした。何とか生き延びた二人はお互いを求めあい抱き合う。
…が、その背後には機械丸出しのターミネーターがサラの命を奪うために再び立ち上がっていたのだった。はたしてサラとカイルは無事ターミネーターから逃れることが出来るのであろうか。
『ターミネーター』のおすすめポイント
主役が悪役の『ターミネーター』
何かの映画と何かの映画を勘違いしていることってありませんか?
例えば僕は、ロボコップとターミネーターをごっちゃにしていたみたいで、今回観てみるまで、ターミネーターって正義の味方だと思っていました。
シュワちゃんが「ウィーン、ガシャン、ウィーン、ガシャン」っていう効果音を言いながらゆっくり歩いてピストル撃って市民を守る映像を想像してたんです。でもね、そもそもターミネーターって全然ウィーンガシャンウィーンガシャンって言わないんですよ。
普通の人間。全然ロボロボしていない。むっちゃ全力で追いかけてくるんです。
テレビに出演するシュワちゃんって、満面の笑みで出演することがしばしばで、まさかこんな殺戮マシーンの役だとは思ってもみませんでした。人の思い込みってこえぇ。
ほかの例で言えば、ジェイソンがチェーンソーを持っているイメージみたいなもんがあったりしませんか?
でも、実はチェーンソーを持っているのは悪魔のいけにえという映画に出てくるレザーフェイスというキャラなんです。似たような映画が重なって間違ったイメージを持ち続けるってことやっぱりありますよね。
ロボコップって言うと、ロボの警察ですから、正義の味方っぽい。そしてそのロボコップはロボでターミネーターもロボっぽい。だからイメージが重なってターミネーターは正義の味方みたいなイメージを持っちゃってたんでしょうね、僕は。
…ただ、観終わった後に調べてみると名作と言われているターミネーター2ではシュワちゃんは正義の味方として出てくるみたいなので、もしかしたらその映画をちょこっとどこかで観た事があったのかもしれません。確認のためにも次はターミネーター2を観てみようと思います。
昔の名作と言われているものは何よりも「タイミング」が良い
昔の映画は今と違ってCGもあんまり発展していないので、いまみたいなGCありきのド派手でスリリングな映像を魅せることは出来ません。しかし、それだからこそ、その他の演出が光ってくるのであって、CGなどでごまかさずに映像のタイミングや角度、瞬間や音楽で存分にスリリングにしています。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でも、演出がすばらしいっていう感想書いたんですが、この時代の作品って本当にハラハラさせるタイミングをどんぴしゃりで突いてきますよね。
もうね、終始、ターミネーターに追われているハラハラ感が僕を魅了して、映像から目を離させなかったですよ。うん。面白いなターミネーター。
そしてクッソ怖かったです。あんなのが未来に本当に存在してしまうのなら、科学技術の進歩もちょっと考え物だなと思いました。
映画『ターミネーター』 – まとめ
この作品、ひそかに僕の大好きなタイムリープを絡んである作品です。観終わった後にあぁなるほどな!って思える収束の仕方をしつつ、道中スリリングなアクションを見せてくれるので完成度結構高いです。
時間軸を上手く使った作品に名作が多いのは、広げた風呂敷をどうやってしまうかをみせやすいからでしょうね。所々にある伏線が最後に効いてきたよい作品でした。
まだ観ていなかったら1980年代のちょっと古い映像ですが、今はBlu-rayも出てて高画質で楽しめますので一度観てみてくださいまし。
ではでは、そんな感じで『ターミネーター』レビューでした。
…あ、必要ないシーンでサラのおっぱいが普通に見えたのは昔ならではな感じがしました。むんむん。
ターミネーター - 感想・評価
公開日:1984年10月26日
ジャンル:アクション映画, SF映画
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー, リンダ・ハミルトン, マイケル・ビーン