シンドラーのリスト - 映画情報
- 公開:1993/12/15
- 監督:スティーヴン・スピルバーグ
- 出演者:リーアム・ニーソン, レイフ・ファインズ, ベン・キングズレー
- 製作国:アメリカ合衆国
- 上映時間:3時間15分
MOVIE REVIEWS
シンドラーのリストという映画をご存じでしょうか?1993年公開のアメリカ映画なのですが、第二次世界大戦中のドイツによるユダヤ人大虐殺を取り扱った歴史映画です。
何よりも驚くべき事は、この映画の監督。
『シンドラーのリスト』の監督はなんとスティーヴン・スピルバーグ。そう。『E.T.』や『ジュラシック・パーク』と同じ監督なのです。
まぁ、後に調べてみると『プライベート・ライアン』も撮っているので、歴史映画や戦争映画を撮っている事が珍しいわけではないのですが、スティーヴン・スピルバーグ監督にそんなイメージがなかったので個人的にはビックリしました。
最近『E.T.』を観て映画初心者クソ野郎の僕はあんな名作をなかなか酷評したと思うのですが、まさか今回観た『シンドラーのリスト』が同じ監督だとは。
それにしてもスティーヴン・スピルバーグ監督って、すげーです。まじで同じ人がここまで違う作品を作れるなんて!
『シンドラーのリスト』を観始めてから、この映画が白黒映画だという事にも度肝を抜かれましたが、ラストに衝撃が待っていることにも度肝を抜かれました。度肝、抜かれっぱなしです。
ということで、映画『シンドラーのリスト』のレビューをしていくことにしましょう。
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映画『シンドラーのリスト』 – ストーリー
公開日:1993年12月15日
ジャンル:伝記映画, ヒューマンドラマ映画, 歴史映画
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:リーアム・ニーソン, レイフ・ファインズ, ベン・キングズレー
第二次世界大戦時に軍需産業に目をつけたオスカー・シンドラー。はじめはユダヤ人を低賃金労働者としてしか見ていなかったが、彼の工場は虐殺され続けているユダヤ人にとって全く別の意味を持ち始めた。金儲けにしか目がなかったシンドラーの心境に変化が生じ、自分が出来る事に目覚め始める。一人雇ったら一人の生命を救う事が出来る。彼は大金をはたいてナチスから労働力を買うという名目でユダヤ人のリストの作成を決意するのである…
もし、あなたにフランス料理屋で『シンドラーのリスト』ってどんな映画?あらすじは?と聞かれたなら…
この映画は一言で言えば、ナチスのユダヤ人大量虐殺から1100人以上の人間を救い出した実話の物語なんだ。…ただし、美談ではない。というのがポイント。
たとえばガンジーとか、マザーテレサみたいな自己犠牲の慈悲の心に満ちた話を聞くと、あぁガンジーやマザーテレサは芯から出来た人間だというイメージがあるじゃん?聖人君子的な。いや、宗教的な意味ではなくね。なんていうか、完璧超人?人類の理想の形?生まれながらにして?みたいな。
彼らは多くの人を救ったし、その話を聞くことで、これからも多くの人の心を救っていくと思う。その点でいうと今回のオスカー・シンドラーもね、ナチスの大量虐殺からユダヤ人を1100人以上も救ったわけで同じような話に思うじゃん?
でも、オスカー・シンドラーが他と違うのは、最初は金儲けして女遊びしまくる普通の実業家だったって所なんだ。なんというのかな。ガンジーがバット持ってぶん殴ってきたらアレ?って思うじゃん?マザーテレサが、マシンガンぶっ放してたらアレレ?って思うじゃん?
そこがね、今回のオスカー・シンドラーの話がただの美談ではないという所なんだ。多くの人を救ったという話でありながら、最初っからそれをしようと思っていたわけではないっていうね。最初は非常に俗物的な人間だったのに、徐々に目覚めていく感じね。
ま、イメージだけを漠然と話してもわからないと思うから、あらすじをさらっと説明すると、オスカー・シンドラーは第二次世界大戦中に、軍需産業に目をつける。
つまり戦争を利用して金儲けをしようと考えるんだね。彼はドイツ人でナチ党員。当時のナチと言えば、ユダヤ人を蔑視し、虐殺を始める一歩手前の状態。
ただ、シンドラーはそんな事はどうでもよくてね、潰れた工場を買い取って、軍人用のホーロー鍋の経営を始めたわけ。その経理に計算の得意なユダヤ人を雇って、さらには低賃金で働いてくれるユダヤ人を従業員としてね。
まぁ、言ってみればちょっと前のユニクロみたいな。高い金払っても不真面目な日本人を雇うより、低賃金で真面目に働いてくれる中国人の方が儲かるっていうね。
そんな感じで、シンドラーの目論見は見事当たり、莫大な財産を築くわけ。本当にカバンひとつでやってきて、ユダヤ人を利用してカバンにパンパンの札束を押し込んでいるみたいなね。
そんな中で戦争は激しくなってきて、いよいよナチスによるユダヤ人虐殺が始まる。ホロコースト政策だね。
軍人達は理由もなくユダヤ人を殺害してね、もう悲惨なわけ。歴史からユダヤ人を消そうっていう政策なわけだから、強制労働をさせて使えなくなったら毒殺、銃殺、人体実験。
シンドラーとしては、せっかく手に入れた安価で働いてくれる熟練工員が突然殺されちゃったりして、何してくれてんだ!状態。
あれだよ?シンドラーはドイツ人でナチ党員なの。ナチスは完全にユダヤ人虐殺の流れなのに、自分の工場で働いているやつを殺されると困る。
だから、大量の賄賂を渡したりして様々な方面に顔が利くようになったシンドラーは、ナチスに特別扱いしてもらって自分の工場で働いているユダヤ人は殺さずにいてもらった。
これがね、まぁ、シンドラーの意図していなかった感じではあるんだけど、ユダヤ人にとっては天国的な場所を発見したようになる。シンドラー様の工場で雇ってもらえば意味もなく殺される事もない。
シンドラーは最初そういう風に考えられているのがイヤで、自分の身も危険になるからやめてくれーって感じだったんだけど、徐々に心境に変化が生じる。
結果的に大量のお金を払って労働力として毒ガスで殺される予定だったユダヤ人を買って、自分の工場に連れてくるっていうのがまぁ、大筋の話。
1100人以上も救い、今では“シンドラーのユダヤ人”の子孫は6000人以上を数えるのだそうだ。
オスカー・シンドラー役のリーアム・ニーソンって俳優さんは、僕は過去に『
96時間』って映画で観たことがあってね。
その映画の中で最強すぎる父親を演じてたからそのイメージが強く残っているんだけど、この作品でも中々に最強な精神を見せるわけ。ユダヤ人が目の前で殺されても軍人たちと一緒に笑ったり、毎回酒を飲んでいるシーンばっかりなんだけど決して酔っている姿を見せなかったり。
鼻がスーッと通ったジェントルマンがさ、色んなお偉いさん方と対等に話をしたり、まぁなんというか感情や権力に流されない人間なわけ。
ユダヤ人を使う事もビジネスとして割り切っているし、ナチがやる事も戦争なのだから仕方がない。そしてその戦争を利用して金儲けをしているんだって事を自分で認識してね。
中には軍人でも人を殺しすぎて精神がイカれちゃう人もいるのに、シンドラーは自分の立ち位置を理解して、凛として立っているんだね。
そんな彼が戦争の終わりをラジオで聞き、ドイツが負けた事を知って、工場にユダヤ人と軍人全員を入れて演説する所があるんだけど、そこでかなり聴き応えのある演説をするんだよね。
私に感謝するものも中にはいるだろうが、自らに感謝しろと。そして彼に感謝しろと、秘書を指す。私は強制労役で利益を得た犯罪者だ。君らは自由。私は追われる身だと。
軍人に向かって、君らはこの場にいるユダヤ人全ての処刑をしろと命令を受けているだろう。やりたいなら今だ。今なら簡単に出来る。
しかしこのままここを立ち去る事も出来る。殺人者ではなく人間として家族の元に帰るという事も。
っていう演説。まずここで一つ目の感情の波が襲ってくる。うおーーー、シンドラー熱いぜー!!っていう波が。
んで、演説を終えた後に、ユダヤ人に囲まれて、その場を去るっていうシーンでね、そこで初めてシンドラーは泣き崩れるんだよね。
私にはもっと沢山の生命を救えたと。今まで完璧に精神を律していたシンドラーが、崩れ落ちる。
そのギャップに感情の波の第二波がきてね、もう僕、号泣。全俺が泣いた。今までゴミ以下のように扱われていた人間の生命をシンドラーははっきりと人間一人の生命だぞと言い切る。
この映画の中ではさ、観ているこっちですら感覚がおかしくなるぐらい人間が死ぬ。殺される事が当然のように、死体があるのが当然のように。虫を潰すようにユダヤ人が殺されていく。
誰が死んでも違いはないぐらいの勢いで映画が流れていく。
シンドラー自身も最初は労働力として考えていたわけで安く雇えるならどんなユダヤ人でも変わらないぐらいに考えていたと思う。
でも、ある時から、個人に固執するようになるんだよね。数字に固執するようになる。
人一人の生命の重さをシンドラーはぶつけてくる。シンドラーのリストに書かれた人間は助かる。その人数は何人だ?だいたい800人ですと答えた秘書に対して、だいたいとはなんだ。具体的な数字は?とこちらもハッとする。
自分の工場に送るはずだった労働者たちを軍人が間違ってアウシュヴィッツの収容所に送ってしまった時も、代わりに労働力として別のユダヤ人を送ると言われても断固として、彼らじゃなきゃダメなんだと言い張る。
口では立場上、自分が育て上げた熟練工員で、技術を教え込む手間が省けるからだと言ってはいたが、彼にとってはもうユダヤ人を労働力ではなく一人一人の生命として捉えていたのだろうね。
そして、最後にユダヤ人の方々から感謝の証として、指輪をプレゼントされ、“1つの生命を救う者が世界を救える”と言われた時も、自分にはもっと救うこと出来た。
あなたはここにいる1100人を救ってくれたと言われても、この車を売れば10人救えた。この胸のバッジを売れば2人は救えた。なんて自分はバカだったんだと、自分の行いを振り返る。
たとえ一人でもいい。一人救えた。人間一人だぞ。…と、その言葉が3時間の映画で麻痺してしまった僕らの感覚を刺激する。
こんな感じでね、オスカー・シンドラーはこの映画の中で悪と善の部分をちゃんと描かれているんだよね。金儲けをし、酒や女遊びをするシンドラーと、人の命を救おうとするシンドラーと。
そしてそのきっかけとなる出来事がまぁ、あってだね、この映画のパッケージにもなっている赤い服を着た女の子なわけなんだが、実はこの映画の大半は白黒映画なの。モノクロ映画っての?
監督のスティーブン・スピルバーグ的には、「戦争を記録したフィルムはモノクロだからその方が説得力があるだろう」って事らしいんだけど、それが残酷的でもあり、残酷的なものでも耐えられるようなオブラートにもなっている。
白黒映画だからこそ、残酷過ぎる虐殺シーンを観れたってのもあるだろうし、白黒さが、残虐さを増したってのもあると思うし。
でもただの白黒映画ってわけじゃなく、たまに色付けるわけ。例えば赤い服を着た女の子や、赤いロウソクの炎。
それがまぁ、重要な意味合いを持つかどうかは別として、すげー印象に残るんだよね。んで、その赤い服を着た女の子を見て、オスカー・シンドラーは心理的影響を受けるわけだ。Wikipediaいわく。
まぁ、あれだよ。この映画は意図した白黒映画だよって事と、人の白と黒の部分を描き出しているよって事かな。白だけじゃなく、黒の部分も描き出しているから、そのギャップに最後持っていかれるんだよなぁ〜。これがガンジーとかの聖人伝説とは一線を画している所だと思う。
あと、この映画を観たオスカー・シンドラーの元妻のエミリエ・シンドラーは、「ユダヤ人をあくまで労働力としかみなかった夫を美化している」ってコメントしたらしい。
この映画を観た後に色々と調べたら、オスカー・シンドラーは現実的にはそんな立派な人間じゃなかったっていう意見が多かったけど、実際大事なのはさ、どういう考えであれ、人の生命を救ったって所だよね。
そしてそれをさ、映画を通して知った僕らはさ、何かしらを感じ取って後の人生に活かしていくわけじゃん。
ユダヤ人の迫害もさ、そもそもがキリストの磔刑に関わった神殺しだとか、ペストを持ち込んだ人種だとか、実際にそれが事実かどうかわからない事が原因でユダヤ人に対して反感を抱いたわけ。
このシンドラーのリストもさ、事実はオスカー・シンドラーがどういう人間だかは知らんけど、この映画を観て、僕の心にプラスに働く情報だったのなら、いいかなって思うよ。
出来事を伝説化してたとしても、それを受け取った人間がプラスの行動に出るのであればいいよね。
聖書とか論語とか古い書物にかかれている事もきっとそういうことだと思うんだ。
事実が別だったとしても、その話を通して人々が学ぶ事が出来るなら、若干伝説化、美化された方が受け取りやすいだろうし。もちろん、鵜呑みにしすぎて悪に走るってこともあるだろうから、気をつけないといけないとは思うけど。
この映画を観終わった後、ユダヤ人の大虐殺だとか、ホロコーストだとか、ナチスだとか色々と調べたくなる事沢山で、そういう衝動に駆らせる事が出来る作品としても重要な映画だと思う。
スティーヴン・スピルバーグはさ、プライベート・ライアンでもそうだったけど、戦争の残酷さを描写するの本当に上手いよね…。
うん。なんとなく知っている。戦争が残酷なのは知ってる。でも知っているのと、こうやって目の前で映像化されて見せられるのとではやっぱり心に訴えてくる衝撃の強さが違うもの。
ダメゼッタイ。戦争、絶対ダメ。そして、人間はここまで残酷になってしまう生き物。だからこそ絶対暴力ダメ。いじめダメ。もう、慈愛で満ちてくれよ世界。暴力で訴えても悲しいだけだよ。世界、平和になってくれよほんと。
なんかあれだね。僕は昔見たドラマの言葉を思い出した。人々のHeartが繋がって輪っかになって地球が出来てるってやつ。
heartheartheartheartheart…「earth」っての。
どんな形でもいい。こういうオスカー・シンドラーみたいに最初は金儲けをしようとしただけだったでもいい。
どういう形であれ、人が人の事を考えられるようになって、人が人の生命を大事に出来るようになって、みんながみんなを幸せに出来るようになったらいいよね。
戦後100年までにそれが叶えられたらいいのだけど、きっとまた戦争が起きてしまうんだろうなぁ…。
同じ時代のナチスのユダヤ人大虐殺を取り扱ったものだし。ただ、あっちは恋愛要素と父子の愛が強かったし、全く同じジャンルってわけじゃないから難しい所もあるけど、どちらも戦時中のナチスの残虐さをひしひしと感じ取れる作品だよ。
映画を観終わった後にこの映画の舞台になった「クラクフ・ゲットー」とか、「ホロコースト」の事、「絶滅収容所」などなどを調べてみると多分心のざわざわが連鎖すると思う。
ユダヤ人の迫害は第二次世界大戦に始まった事ではないのだけど、その歴史を追ってくだけでも学校で学ぶ何十倍もの衝撃が待っているはず。
…そんな事を『シンドラーのリスト』についてコニャックでも飲みながらフランス料理屋で話すと思います。シンドラーがずっと飲んでたから気になってしょうがない。
『シンドラーのリスト』の名言
「今まではいつも欠けているものがあった。それで何に手を出しても失敗した。何かが欠けてた。欠けてると気づいても手に入らない。作れないものだ。だがそれが“成功”と“失敗”を分けるんだ」「運?」「戦争さ」
戦争は常に人間の最悪の部分を引き出す。
自制心は力。パワーだ。
犯罪者を死刑に処すと気分がスッキリする。自分で殺せば更に気分がいい。それは“力”じゃない。それは“正義”で“力”とは別のものだ。力とは、人を殺す正当な理由がある時に殺さない事だ。
使い物になる砲弾を君は本当に作りたいのかね?
諸君は命令を受けているだろう。“この収容所の囚人を全員処刑せよ”と。やるなら今だ。全員そろってる。今なら簡単だ。立ち去ってもいい。殺人者でなく人間として家族の元へ。
“1つの生命を救う者が世界を救える”
もっと救い出せた。その努力をしていれば。
『シンドラーのリスト』のおすすめポイント
・戦争の異常さを学ぶ事が出来る。戦争はなぜいけない事なの?という問いに対するひとつの考え方が示されている気がする。
・映画を観た後に、色々と調べたくなるぐらい影響力を持ったすげー映画。
・3時間という比較的長い映画で、モノクロ映画、しかも残虐なシーンの連続という特殊なものでありながら、観終わった後のカタルシスもあるという不思議な映画。観て損はないと思う。
映画『シンドラーのリスト』 – まとめ
さて、奇しくもスティーヴン・スピルバーグの映画を短期間に続けて観るという事になりましたが、あまりにもE.T.のイメージとかけ離れていたので、まじでこいつ天才かよ!なんで一人の人間がこんなに別のものを作れるんだ!という衝撃半端ない感じでした。
過去に『ショーシャンクの空に』と『ミスト』の監督がフランク・ダラボンで一緒なのに、ラストの爽快さと陰鬱さのイメージがあまりにもかけ離れていて衝撃だったって事がありましたが、それ以上の衝撃。
もしかしたら、映画を監督縛りで観るっていう行動自体がナンセンスなのかも。映画を今まであまり観てこなかった僕ですが、映画好きな人って一体どうやって観る映画を選んでいるんだろう。
アニメだったら、結構制作会社で縛ったり、出演声優で縛ったりすると趣向が似てきて同じような好きなジャンルに当たるって事があるんですが。
映画って奥深い。とにかく僕はレビューの多い作品を漁ってみることにします。毎日映画観なきゃ、生きているうちに消化しきれん。頑張ろう。
ではでは、名前だけは知っていたけど、まさかこんな作品だったとは…という『シンドラーのリスト』でした。
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シンドラーのリスト - 感想・評価
公開日:1993年12月15日
ジャンル:伝記映画, ヒューマンドラマ映画, 歴史映画
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:リーアム・ニーソン, レイフ・ファインズ, ベン・キングズレー
シンドラーのリスト
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ストーリー - 90%
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キャラクター - 85%
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演出 - 90%
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映像 - 90%
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音楽 - 95%
90%
映画レビューまとめ
どんな映画が良い映画なのかは人それぞれだと思うけど、映画を観る理由がもし人生を豊かにするものという事だったら、この映画は間違いなく良い映画。ストーリーも、キャラクターも演出も映像も、そして音楽もすべてまとまっている。特に音楽の影響はデカい。