クヒオ大佐を観たことがあるでしょうか?2012年に『桐島、部活やめるってよ』で最優秀監督賞を受賞した吉田大八監督が、その3年前の2009年に監督をした映画です。
主演の堺雅人が、実在した人物「クヒオ大佐」というアメリカ軍人を名乗る結婚詐欺師を演じる映画なのですが、正直、いま一歩な映画だったと思います。ちょっと中途半端だったというか。
あらすじだけを読むとすこぶる面白そうだったのですが、僕としてはちょっと残念な感想でした。
堺雅人が出ているとそれだけで面白いと思っていた幻想が崩れた映画『クヒオ大佐』のレビューをしていこうと思います。
スポンサードリンク
映画『クヒオ大佐』について
クヒオ大佐は、あの手この手で巧みに女性を騙してお金をとっていくという感じの詐欺師ではありません。どちらかというと虚言癖がある日本人が素朴な女性をだましていくという感じです。
幼いころに哀しい経験のせいでこうなったみたいなシーンがあるっちゃあるんですが、それならそれでそっちの方向をごり押ししてほしかったけれど、そうでもなく、微妙なんです。
もちろん最後のどんでん返しで、実は結婚詐欺師を装った本当のアメリカ軍人だったとかそういうのならそれまた面白かったんでしょうが、そうでもありません。ただ淡々と映画の時間が過ぎていきます。
映画『クヒオ大佐』 – あらすじ
この映画の中では3人の被害者となる女性が出てきますが、一人は弁当屋の社長。これはすでにクヒオ大佐にメロメロです。なので、実際は2人の女性をこれから落としにかかります。一人は自然博物館で働く女性。もう一人はNo.1ホステス。
博物館の方の女性はうまくいくんですが、No.1ホステスの方は逆に手玉に取られてお金を巻き上げられそうになります。こうなるとこのクヒオ大佐というのは若干ドジな結婚詐欺師で愛されそうな気もするんですが、そういう風に捉えられるシーンはこの一つだけ。
もっと完璧な詐欺師か、ドジな詐欺師かに絞ればよかったんですけどね。
映画『クヒオ大佐』まとめ
実在して、1億ものお金を騙し取ったというクヒオ大佐。映画化するうえでは難しかったんですかね。もうちょっと脚色を加えてもよかったのでは。
うーん。
微妙。
そんな映画でした。堺雅人が好きなので観てはみたのですが、これはハズレかな。弁当屋社長の弟役の新井浩文はかっこよかったけど、もうちょっとクッキリした役をしてほしかったな。
はい。
そんな感じです。決してつまらなくはないけど、記憶には残らない映画だと思います。
あ、でも最後に一つだけ特筆しておくと、アンジャッシュ児嶋の気持ち悪さだけは輝いてました。ものすごく気持ち悪いです。
ではでは。『クヒオ大佐』でした。