キック・アスという映画をご存じでしょうか?アメリカンコミックを映画化した、いわゆるヒーロー物の映画なのですが、それでも普通のヒーロー物とは一線を画する存在です。
こんなに面白い映画は久しぶりに見た気がします。腹抱えて笑いました。
スーパーマン、バットマン、スパイダーマン、Xメン、はたまた映画じゃないけどウルトラマンや仮面ライダーなどなど世界中にヒーローはいるけれど、彼らに共通しているのは人間離れしたスーパーな能力。
それが映画『キック・アス』になると…
スポンサードリンク
キック・アス – あらすじ
公開日:2010年03月26日
ジャンル:アクション映画, コメディ映画, 犯罪映画
監督:マシュー・ヴォーン
出演:アーロン・ジョンソン, ニコラス・ケイジ, クロエ・グレース・モレッツ
映画名作レビュー戦記シネマネオン!-キック・アスの巻-
館見放題
とある映画館でポスター貼りのアルバイトをしていた館見 放題(たちみ ゆきみつ)。「ヒーロー万歳!」と言いながら映画ランキングと興行収入を参考におすすめポスターを入れ替えていたが、その作業中、謎の組織ノーモアーズに襲われ記憶と顔を盗まれてしまう。何も思い出せない館見。彼は自分を取り戻すため、引き込まれるように映画館に入り『キック・アス』を観ようとしたのだが…
キック・アス -内容紹介-
キック・アス -解説-
批評を終えて
名言・心をざわつかせた言葉
唯一の超能力は女子から見えないこと。
なぜ誰もヒーローにならない?
大勢がヒーローに憧れてる。1人ぐらい挑戦しても。パリス・ヒルトンに憧れて真似してる女性は多いぞ。
ヒーローが存在するのはコミックの中だけ。悪者も架空の存在なら問題ないけど――実在する。
コミックは間違ってる。ヒーローを生むのは事故や宇宙線じゃない。楽天性と純真さの完璧な配合があればいい。
お前らの暴力をみんな黙って見てる。それが許せないんだ。僕は死んでも構わない。かかって来いよ。
ショーは終わりよ、クソブタども。
パパの望みは最後までやり遂げること。その望みをかなえる。
動画視聴で実況・解説!
- 0:01:25頃
初っ端からブラックジョーク(笑)実際に人がビルから飛び降りたらこんな冷静なリアクション出来ないよな。たとえそれがヒーローの格好をした変人だったとしても。 - 0:02:00頃
あら。この学校、すれ違う人、ほぼ女性じゃないか!なんというハーレム学園! - 0:03:30頃
あ!黒いMacBookだ。 - 0:04:55頃
母が死ぬのがあっけな過ぎる!!ダウントン・アビーのエリザベス・マクガヴァンやないか!贅沢な使い方だなぁ。 - 0:10:25頃
リコリスってお菓子、日本にはあまり馴染みがないよなぁ。近所のどこ探してもハリボーのシュネッケンどこにも売ってないもんな。売ってたら買い置きするレベルなんだけどなぁ。誰かが世界一不味いとか言っちゃうから…。 - 0:11:20頃
スーツまではカッコイイのにマスクが超絶ダセぇ(笑) - 0:12:35頃
突然のニコラス・ケイジに笑ってしまったけど、さらに突然の衝撃映像にビビる。いきなり子供を拳銃で打つとか。 - 0:13:35頃
外国の女の子とパフェってなんでこんなに似合うんだろう。すげー可愛くみえる不思議。言ってる事物騒だけど。 - 0:15:20頃
ビルとビルの間をジャンプするのビビって辞めちゃったけど、そもそもこんなにダッシュ出来る事がすげーよ。憧れのチカラってのは偉大だなぁ。 - 0:17:20頃
えーっ!! - 0:17:40頃
えーーっ!!!主人公のへ不幸の畳み掛けがすごいよ! - 0:21:50頃
バタフライナイフの扱いが、全然子供の女の子のソレじゃないよ!ギャップにやられる。 - 0:23:55頃
うーむ、このブラックジョークは笑えない人多いだろうなぁ…。実際にあった事件だからな。 - 0:39:10頃
シリアスムードからのこの陽気なBGMのタイミングが絶妙過ぎて草生えるwww映像的にはかなりグロテスクなのにBGMが陽気だからなんか笑ってしまう。 - 0:43:15頃
あ。キックアスが履いてるブーツ、ティンバーランドだ。よくあのブーツで走れるな。 - 0:46:05頃
あー!24のジョージだ。ザンダー・バークレーは本当に汚職をしそうな怪しい刑事役が似合うな。 - 0:47:15頃
容赦なくバイオレンスだな…。そういうシーンには決まって陽気な音楽がかかってる。 - 0:50:30頃
このアメコミのクオリティーすげー。 - 1:02:45頃
この車のフロントから2人が踊っているのを撮ったシーンがなぜかゴールデン・エッグスを連想させた。 - 1:07:30頃
ビッグ・ダディ強えぇ!!無双状態じゃないか!偽バットマンみたいだと思ってたのに、実力も本物だった。 - 1:15:45頃
あれ?主人公に死亡フラグが…。 - 1:26:30頃
きたー!!待ってました!ここから激アツ!ヒット・ガール無双! - 1:30:55頃
まさかあのシーンに父親の優しさが含まれていたとは…。ニコラス・ケイジにシビれる。 - 1:38:50頃
何か秘策がある眼差しかと思ったら正面突破か!!あれは決意の目だったんだなぁ。強過ぎるぜ、ヒット・ガール! - 1:43:15頃
主人公の一番の見せ場なのに、なぜかフォルムがダサい(笑) - 1:47:00頃
違った!!まだ主人公の見せ場が残っていた!!今回はフォルムもカッコイイ!!
キック・アス – オチ・エンディング・ラストの感想・考察
ここから先はネタバレを含む場合がございます。まだこの作品を観ていないあなたはこのままページを閉じるか、覚悟の上でお読みください。
by シネマネオン
ここから
まずは映画の核心に触れたあらすじっていうのを昔まとめていましたので、ここに引用したいと思います。
デイヴは特に何の特技もなければ頭も良くない。スポーツも出来ないし、コレと言って特徴もない。ただ存在しているだけの学生。そんな彼の唯一の特徴といえば、スーパーヒーローに憧れていること。
彼はふと疑問に思う。
なぜ誰もスーパーヒーローにならないんだろう。ヒーローなんてコミックの中にしかいないんだ。だったら悪者もそうか。いや、彼らは架空の存在じゃなく実在する。
そう思いながら彼はネットショッピングでヒーロータイツを購入した。そのタイツに身を包み、ヒーロー活動を始めた彼だったが、何のスーパーパワーも持っていないため、すぐに暴漢に腹を刺され、さらに車に轢かれてしまった。
病院から戻ってきたデイヴは全身に金属を埋め込まれ、末端神経が麻痺した以外は何事もなく回復した。スーツのことを隠すためタイツを脱いで裸で病院に運ばれたため、学校ではゲイの疑惑が浮上していた。しかし、そのおかげで学校で気になっていた女子、ケイティと接近することが出来た。
デイヴは懲りずにヒーロータイツに身をまとい、ヒーロー活動を続ける。あるとき、3人組に襲われていた男を救う出来事があった。決して強くはなかったが、痛みを感じなくなった彼は何度も立ち上がり、3人組に立ち向かっていった。その姿はその戦いを見ていた一般人によって動画を撮られており、その彼に向かってデイヴは自分のことをキックアスと名乗った。キックアスの動画は瞬く間にYouTubeで大人気になった。
さらにデイヴはMy Spaceでキックアスのアカウントをつくり、ホームページのようなものを作って活動を広げていく。
その後、ケイティが麻薬の売人によって悩んでいることを知り、キックアスに連絡するように助言する。キックアスとなってその麻薬の売人の元に向かったデイヴだったが、大人数に囲まれ、すぐにピンチに陥ってしまう。そんな時だった。突然一人の少女が自分と同じようにヒーローコスチュームに身を包み、一瞬にして麻薬の売人たちを殺していった。彼女は自分のことをヒットガールと呼び、その父、ビッグダディと呼ぶバッドマンのような姿をした男まで現れる。
彼女らは現場から金を持ち去り、颯爽と去っていった。デイヴは本物のヒーローに出逢ったことにより自信をなくした。後日、ヒットガールとビッグダディは再びデイヴの前に現れ、何か困ったことがあれば呼んでくれと言い去っていった。
ヒットガールとビッグダディはその後も黙々と悪者たちをつぶしていく。ビッグダディは自分を陥れ、自分の妻を自殺に追い込んだ、フランク・ダミーコ率いる悪の組織を壊滅させるため、自分の娘のミンディに戦闘技術を叩き込み、ヒットガールとして育て上げた。そして、フランク・ダミーコの部下たちを次々と潰していっているのだ。
一方、フランク・ダミーコは自分の部下たちが消されていくのはキック・アスの仕業だと勘違いする。キック・アスの命を狙ってあれこれやるが、街はキック・アスのコスプレをしたやつだらけ。
そこで、フランク・ダミーコの息子のクリスは父の仕事を手伝うため、アイディアを出す。クリス自身がレッド・ミストというヒーローになり本物のキック・アスとコンタクトを取り、おびき出そうというのだ。
そうとも知らないデイヴはレッド・ミストの誘いに乗り、レッド・ミストに会う。そして、二人で悪者を倒そうとレッド・ミストの言う通り、悪の組織が待っているという場所に向かう。しかし、その場所に悪の組織はおらず、すでに火の海になっていた。ビッグダディとヒットガールたちが先回りをし、敵を倒していた。
自分の計画とは違うことに驚いたレッド・ミストだったが、隠しカメラで撮影していた映像により、ビッグダディとヒットガールの仕業だとわかった。再び計画を練り、レッド・ミストはキック・アスを利用し、ビッグダディとヒットガールを呼び出すことにした。
突然の襲撃により不覚にもヒットガールはレッド・ミストに打たれてしまい、ビッグダディとキック・アスもフランク・ダミーコにとらわれてしまう。
そして、ビッグダディとキック・アスは公開処刑をされ、映像が流れている中でボコボコにされる。その途中、防弾チョッキを着ていて助かったヒットガールが助けにきたが、ビッグダディに放たれた火はビッグダディの全身を焼き払ってしまい、ビッグダディは死んだ。
ビッグダディの仇をとるため、ヒットガールは立ち上がる。その姿を見たキック・アスであるデイヴも自分のふがいなさを嘆き、一緒に立ち上がることを決意する。
ちょっとブラック・ジョーク過ぎる所もあるけれど、声を出して笑えるぐらい面白い場面が多いです。
何も特技のない主人公がヒーローになりたいという気持ちだけで本物のヒーローになっていくところがカッコイイ。
この映画、本当に笑った。僕が知っているヒーロー物とはまったく違ったへんなダサいヒーローだったけど、それがいいギャップを生み出していていい味を出している。
それにしても、キック・アス自体は何の特技もないヒーローだけど、ヒットガールが本当にすごい。アクションはなんのその、10歳ぐらいの女の子があっちへこっちへ飛び回り、敵を蹴散らしていく。ナイフや銃を使い、大人数の敵もものともせず倒していく。
ヒット・ガール役のクロエ・グレース・モレッツは、そのほとんどをスタントを使わずに自分自身で練習してやっているというのだから、本当にすごい。それに可愛いんだよね。現在は18歳になって美人さんになったけど、世界で最も美しい顔に何度もランキングしてるほど。
それに吹き替えと字幕と両方見ましたが、吹き替えのほうは僕の好きな声優の沢城みゆきがやっていたのも嬉しかったです。
あと、この映画の見所といえば、音楽でしょうか。コメディって音楽ひとつでこんなに完成されるんだなって言うぐらい、チョイスが素敵な具合。ブラック・ジョークの部分も実際音楽がなければ笑えなかったと思うけど、音楽によっていい感じに演出されていて笑いを引き出しています。
最後にバズーカーで吹っ飛んでいったところは爆笑ものです。映画は作り物だって理解して笑うことが重要だと思いますが。
人間をレンジでチンしている所とか、プレス機で人間をプレスしている所とかグロくて、道徳がどうのこうのって言い始めると議論は尽きないと思うけど。
映画は作り物。それを観て何を学ぶかが重要だと思うのです。だからこそのR15指定。その判断が出来るようになってから観るべき映画。…ま、これはクロエ・グレース・モレッツの受け売りなんですが。
ダサいんだけどカッコイイ。そういう映画がキック・アス。
ラストのシーンなんて、本当にヒーローものっぽい。そういうシーンを入れるところもにくいよね。チェックしてもらえばすぐにココだっ!ってわかるほどベタですが。
それとBGMで使われたFlying Homeって曲が名曲。でもこの曲が入っているサウンドトラックはイギリス国内のiTunesとAmazonだけでしか取り扱ってないらしい。
歌の入りのやつは普通に売っているんだけどね…。
アーティスト:Various Artists
リリース:2010年01月01日
レーベル:ユニバーサル ミュージック
時間:51分
続編があるみたいなので、機会があれば見たいと思います。あんまり評判は良くないみたいだけれど。
キック・アスのような映画・似てる作品・おすすめ
レビューまとめ
本当にこの映画には魅了されたな。観ていて笑いつつ、アクションでハラハラして、ダサいながらもかっこよく見えてしまうキック・アスというヒーロー。そしてヒット・ガールのカッコ可愛い感じ。
観るべき箇所がたくさんある映画でした。そしてニコラス・ケイジが全体をキリッと締めてくれている。存在感デカイなぁ。
まだ観たことがなければぜひ観てみてください。2時間とちょっと長い映画にはなりますが、きっと後悔しない映画になると思います。
ではでは、『キック・アス』でした。
あ、ちなみにGnarls BarkleyのCrazyはサントラに未収録です。キック・アスとレッド・ミストが車に乗ってノリノリだった時の曲です。
キック・アス - 感想・評価
公開日:2010年03月26日
ジャンル:アクション映画, コメディ映画, 犯罪映画
監督:マシュー・ヴォーン
出演:アーロン・ジョンソン, ニコラス・ケイジ, クロエ・グレース・モレッツ