ガタカ_アンドリュー・ニコル
ガタカ - 映画情報
  • 公開:1997/10/24
  • 監督:アンドリュー・ニコル
  • 出演者:イーサン・ホーク, ユマ・サーマン, ジュード・ロウ
  • 製作国:アメリカ合衆国
  • 上映時間:1時間46分
MOVIE REVIEWS

ガタカ』という映画をご存知でしょうか。おすすめ映画に必ずと言っていいほど名前が挙がるこの映画。

実は観るのはこれで二回目です。

だいぶ昔に観た時は「なんだこのラスト…。クソ映画じゃん」という残念なイメージしかなかったのに、今になってもう一度観返してみると涙が止まらなくなって困りました。

一体この変化はなんなんだ…。

結末がわかっているからこそ、感情移入してしまうという事もあるのかもしれません。

そのへんも含めて映画『ガタカ』のレビューをしていきたいと思います。

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映画『ガタカ』 – あらすじ

ガタカ
4.4

公開日:1997年10月24日
ジャンル:ヒューマンドラマ映画, SF映画, スリラー映画
監督:アンドリュー・ニコル
出演:イーサン・ホーク, ユマ・サーマン, ジュード・ロウ

遺伝子操作によって意図的に優れた能力を持つ「適正者」を産むようになった遠くない未来。両親のカーセックスによる自然妊娠で生まれた「不適正者」のヴィンセントは体も弱く心臓に病気を抱えていた。そんなヴィンセントが描いた夢は「適正者」のみに許された宇宙飛行士。夢を忘れられない彼は家を飛び出し違法と知りながら「適正者」の生体IDを手に入れる。他人に成り代わりタイタン探査船の宇宙飛行士に選ばれた彼だったが、出発寸前に彼の正体が危ぶまれる殺人事件が起きてしまう…

もし、あなたに居酒屋で『ガタカ』ってどんな映画?あらすじとか評判は?と聞かれたなら…

野口明人
野口明人
この映画は一言で言えば、“夢を叶えようとする人間の力強さを描いた映画”なんだ。人間、誰でも一度は夢を持った事があると思う。それが大きい小さいは別として、あれがやってみたい。あんなふうになりたい。みたいな願望ってあると思うんだ。
ちぐのさん
ちぐのさん
それを叶える為に頑張るってのがある種ひとつの人生の目的だとは思うんだけど、みんながみんなそう上手く行くもんじゃない。ある時は自分に向いていないんだと自分で納得したり、あなたは向いていないのよと親に言われたり、君には出来ないんじゃないか?と友達や職場の人に諭されたり…。色んな理由、きっかけ、タイミングで夢を持つことは愚かなことなんだと諦めてしまう。
野口明人
野口明人
もし、そんな夢が遺伝子レベルで否定されていたなら…。それが今回の映画の題材なんだよね。この世界では遺伝子操作で人間の不安定要素を取り除いた子供を産むことが可能になった。もちろん自然妊娠で産む事も可能なのだけれど、生まれた瞬間からその子の寿命はどのくらいで将来どの病気にかかって、どんな性格になるのか、どのような疾患を持つのかなど、すべてわかってしまうんだね。
ちぐのさん
ちぐのさん
結果的に、遺伝子操作をした子供の方が知能的にも体力的にも外見的にも優れているようになり、社会は彼らを「適正者」と呼んだ。そして自然妊娠で生まれた子を「不適正者」と呼んだ。差別は科学の領域で行われるようになったわけだ。
野口明人
野口明人
そう遠くもない未来という前書きがあるけど、この映画は1997年の映画。すでに現実でも遺伝子操作で出産ってのが行われるようになったのだから、そんな差別が空想の世界だと笑ってもいられないかもしれないよね。
ちぐのさん
ちぐのさん
んで、この映画の主人公、ヴィンセントは両親がカーセックスをした事で生まれたいわゆる「不適正者」だった。両親は、ヴィンセントの誕生を愛の結晶として遺伝学者よりも神に託した。その結果、寿命30年、心臓疾患の可能性99%の子として生まれた。
野口明人
野口明人
何かをやり遂げると母親は予感していたがヴィンセントが「不適正者」であることに世間は冷たかった。学校も入学拒否。友達も出来ないヴィンセント。両親は当然のように決意する。次は普通の方法で子供を作ろうと。こうして遺伝子操作をした弟アントンが生まれた。
ちぐのさん
ちぐのさん
兄ヴィンセント。弟アントン。明らかに成長の度合いが違う。体力面でも知力面でもアントンの圧勝だった。父と母の愛情もアントンに偏るようになる。…切ないね。完全にA.I.を思い出したよ。
野口明人
野口明人
ヴィンセントには夢があった。宇宙飛行士になりたいという夢が。しかし、宇宙飛行士の条件は「適正者」であることっていうなんとも世知辛い世の中。ヴィンセントは遺伝子レベルで夢を否定されているわけだ。しかしどうしても諦められない。宇宙が好きだから。宇宙には何があるか知りたいから。
ちぐのさん
ちぐのさん
大人になってもその夢が諦められず、少しでも宇宙に近づこうと、ヴィンセントは家を飛び出し、宇宙局「ガタカ」の掃除員になった。宇宙飛行士になる事が無理でもここなら宇宙船が空に飛び立つ姿を間近で見ることが出来る。ヴィンセントは掃除をしながら時折、宇宙飛行士たちがやっている事の真似をしたり、ムダだとわかっていても部屋でのトレーニングは欠かさずに続けていた。見つめた先にはいつも自分が乗れるはずのない宇宙船。
野口明人
野口明人
そんなヴィンセントに転機が訪れる。とある筋からDNAブローカーの存在を知ったのだ。「適正者」としての身分を譲りたいという人を「不適正者」に紹介する人間。DNAブローカーはあまり乗り気ではなかったが、ヴィンセントはこのチャンスを逃すわけにはいかない。覚悟はあるのかという問いにもちろんと答える。
ちぐのさん
ちぐのさん
ヴィンセントが紹介されたのは、ジェロームという元水泳選手の「適正者」。彼は車椅子に乗っていた。金メダル候補の選手だったが事故で足の自由を失ってしまった。海外での出来事だった為、記録には残っていない。彼の足はもう動かないが、それを世間は知らない。ヴィンセントはジェロームから指紋や血液などの生体IDを買い取った。違法な生体偽装をしジェロームとして宇宙局「ガタカ」の局員になる。
野口明人
野口明人
誰もジェロームが「不適正者」などと疑うものはいない。ジェロームは完璧で、エリート。ヴィンセントは度々の生体認証を偽装で切り抜け、心臓疾患を患いつつも苦しい訓練も必死の努力に努力を重ね、エリートとしてのジェロームを演じた。そしてついに探索船タイタンの乗組員の席を手に入れたのだった。
ちぐのさん
ちぐのさん
…が、宇宙船の出発もあと少しの所で事件が起きてしまう。ヴィンセントの上司が何者かによって殺されてしまったのだ。警察が捜査のためにガタカに立ち入り、事件現場を洗う。そしてそこにはヴィンセントのまつげが発見されてしまう。正体の発覚を恐れながら必死でジェロームを演じる彼は一体どうなってしまうのか…
野口明人
野口明人
…っていうのがこの映画の“導入的”なあらすじ。そこからヴィンセントとジェロームの友情があったり、ヴィンセントと同僚の恋愛があったり、上司とヴィンセント、警察とヴィンセントのやり取りがあったりするわけだね。
ちぐのさん
ちぐのさん
遺伝子レベルで夢を否定され、劣等生として体力的にも知力的にもマイナスの状態で生まれながらも、違法行為とは言え夢をかなえる為にどんな努力も厭わないヴィンセントの姿と、恵まれた適正者として生まれ、金メダルを取ることだけを期待され、そのプレッシャーに負けてしまったジェロームの対比もさることながら、友情がもうね、目頭が熱くなるんだよね。
野口明人
野口明人
ダメな人間と言われている人が頑張る姿とかさ、人がプレッシャーに負けて挫折する姿とかさ、もうなんかジーンとしちゃう。そしてその両極端の人間の友情とか。わかりやすいけど、ジーンとしちゃうよ。もうそういう歳なんだろうね。
ちぐのさん
ちぐのさん
だからこそラストがね。まぁ、ネタバレになっちゃうから話せないんだけど、この映画のラストは賛否両論なのね。最初にこの映画を観た時は僕も、え!?なんで!?なんなんこの映画!!ってラストの如何で評価が悪くなったんだけど、時間が経ってからもう一度観てみたらさ、本編がすごーく沁みてね、それがあってのラストだったらありなのかなぁ…。なんだったら、このラストだからこそいいのかなぁ…なんか観え方が変わったんだ。
野口明人
野口明人
それと、まぁこの映画の良いところはさ、ヴィンセントがラストに言うセリフでさ「地球には居場所がないと思ってたのに、去るのがつらかった」ってのがあるんだけど、社会的には確かに「不適正者」に冷たい世界なのかもしれないけど、ヴィンセントの努力の姿勢はそんな社会に生きている「適正者」の心さえ動かしたって所にあると思うんだ。ジェロームや最後の医者の人もそうだけど、ガタカの局長も実はそう考えていたって事に、一回目は気がつかなかったんだな。
ちぐのさん
ちぐのさん
僕らは上手く行かない事があると、すぐに「才能」とか「社会」とか“自分じゃどうすることも出来ないような物事”のせいにするけど、そうじゃないんだ。強い思いさえあれば、才能だって超えられるし、社会だって動かせるんだ!ってのを夢見させてくれる映画だったなぁ。まぁ、現実がそうなのかはこれから一生懸命生きてみないとわからないけどさ、映画の中だけでもそういう世界があるんだって見せてくれたら希望が持てるじゃないか。
野口明人
野口明人
ということで、興味が湧いたらAmazonのレビューみたり、Wikipediaで調べたりしてみてよ。この映画、オカルト的な人気を持つ映画だからってわけでもないんだけど、レビューの数も半端なくて、それを読むだけでも一日過ごせちゃうくらいだね。

…そんな事を『ガタカ』についてガダルカナル島の地図でも眺めながら居酒屋で話すと思います。

『ガタカ』の名言・心をざわつかせた言葉

無関心を装うなら見てはだめ。

遺伝子による差別はもちろん違法だが法にはたいした力がない。

僕たちの体力差がこの時初めて逆転したのだ。あらゆる不可能が消えた。

今や差別は科学の領域だ。

優れた遺伝子は成功する確立が高いが保証はない。運命までは操れないのだ。

人の不幸が幸運を招く。

これは銀だ。金メダルを取るべく生まれた。優れた能力がありながら2位どまり。その俺をどう演じる?

本を読んで頭の中で旅を。

くじけずに頑張ればいつか成功する。

僕も心臓に爆弾を抱えてる。そしてもう長くはない。すでに寿命を過ぎてる。何が不可能か君にはわかるはずだ。欠点を探すのに必死で気がつかなかったろ。こんな言葉は慰めにならないだろうが、可能なんだ。

僕に何ができるか決めつけるな。僕は誰からの救いも求めていない。

体を貸す代わりに夢をもらった。

地球には居場所がないと思ってたのに、去るのがつらかった。命は宇宙の塵の中から生まれたという。僕は故郷へ帰るのかもしれない。

『ガタカ』で心に残ったシーン・実況

  • 0:05:40頃
    ただ教授に返答しているだけなのに、すげー悪い顔だな(笑)
  • 0:06:30頃
    うおお!!24 -TWENTY FOUR -のファンなら、このシーンでオヤ?となるに違いない。
  • 0:17:40頃
    遺伝子レベルで弟に負けている兄が勝つというシンプルな演出だけど、なんかジーンとした。
  • 0:22:20頃
    なんか切ない…。こんなに努力しているのに。
  • 0:26:30頃
    本当に嬉しそうに笑うなぁ。
  • 0:40:25頃
    グラスの中に煙を溜める。これやってみたい。
  • 0:55:00頃
    風にさらわれた…。かっこいいな。
  • 1:02:00頃
    道路を渡る。いつも普通の事のように思っていたけど、目が使えないと、こんなにも危険な行動なのだと思い知らされる演出。当たり前を当たり前だと思ってしまっては行けないんだな。
  • 1:14:00頃
    この海で囲まれた部屋、素敵だな。宇宙と海って一緒に使われる事多いよね。
  • 1:15:00頃
    海で体を石を使って洗うシーン。体に染み付いてしまった習慣と恐怖心。心が痛くなる。
  • 1:21:00頃
    階段を登る姿にジーンと来る。
  • 1:23:45頃
    彼が本物だと分かった時の彼女の表情が印象的。バレないように冷静に。しかし驚きは隠しきれないような。
  • 1:25:00頃
    二人のジェロームと呼び合うシーンに、なんか知らんが涙出てきた。
  • 1:29:20頃
    ここのシーン、好きだ。なんど見てもいつも忘れる。そうだった…となって感動の波が押し寄せてくる。
  • 1:34:00頃
    弟を助けながら夜空を見上げるシーン、見事過ぎる。
  • 1:35:25頃
    さっきのセリフがここに効いてくるとは。
  • 1:39:30頃
    やっぱり、ジョージ・メイソンはいいやつだった。
  • 1:41:00頃
    結末を知っている2回目の方が、このラストなぜかすごい泣けた…。1回目は「え?なんで?」と思っただけなのに。

『ガタカ』は↓こんな作品や世界観が好きなあなたにおすすめ。この映画を観ている時にパッと思い浮かんだ映画・小説・漫画・アニメ・テレビドラマ、または音楽など

ふたつのスピカ
4.7

作者:柳沼行
出版社:メディアファクトリー
掲載誌:コミックフラッパー
発表期間:2001年10月号 – 2009年09月号
巻数:全16巻

一九八四年
4.4

著者:ジョージ・オーウェル
翻訳:高橋和久
出版:早川書房
ページ数:512ページ

オススメ大好きちぐのさん
オススメ大好きちぐのさん
宇宙飛行士になりたい人間の物語は無数にありますが僕が思いついたのはこれ。『宇宙兄弟』もメジャーだけど、『ガタカ』のような本来宇宙飛行士には向いていないとされている人がそれでも宇宙飛行士になりたくて努力するという点で『ふたつのスピカ』を挙げておきます。あとは、遺伝子操作が支配する世界という世界観からイメージして、ジョージ・オーウェルの『一九八四年』が浮かびました。内容は全然違うけど、世界観。

『ガタカ』のような映画が好きなあなたに、ぜひ次に観て欲しい映画はズバリ…

アンドリューNDR114
4.6

公開日:1999年12月17日
ジャンル:コメディ映画, ヒューマンドラマ映画, SF映画
監督:クリス・コロンバス
出演:ロビン・ウィリアムズ, エンベス・デイヴィッツ, サム・ニール

野口明人
野口明人
うーむ。。。無理だとされているものを諦めずに頑張るという観点から主人公が人間ではありませんが、『アンドリューNDR114』をおすすめしておきます。『ガタカ』のようなものではありませんが、“限界とは何か”を考えさせられる映画です。

『ガタカ』まとめ

最近、前に観た映画を見直しているんですが、確かこの映画はすごく評価が悪かった気がします。

“オカルト的なファンを持つ映画”という感じでハードルが上がっていたというのもあると思いますが、若かった時にはわからなかった“優しさ”のようなものと、歳をとるにつれて感じてくる自分への不甲斐なさなども相まって、一度目には感じなかった感情が溢れてきて気がつけば泣いてました。

この映画は人気があるのもあって、賛否両論ですが、両方の意見がどちらもしっくり来て、あぁ、たしかに一度目に観た時はこう感じたなぁ。二度目に観た時はこう感じたなぁ。と状況を置き換えてレビューなどを読めるようになりました。

それも成長という事にしましょう。昔つまらなかった映画が面白く思えるのは、自分の信念なんてものは置いておいて、自分にとって良い事でしょうし。

そして、本当に最近良く感じるのは、「わからない=つまらない映画」というレビューをしてきてしまった自分の未熟さです。

わからない。共感できない。それだけで映画が駄作かと言うとそうでもなく、わかるようになり、共感できるような経験をしたことがあったりすると途端にその映画の中に入り込めるようになる。

結局は映画って受動態で観る形態でありながら、いかにその世界と一体になれるかだと思うんですよね。追体験みたいな。現実世界で体験してみたい事、体験出来ない事をあたかも体験したかのように感じられる。

『ガタカ』のような世界ももしかしたら近い未来に現れるかもしれない。遺伝子操作で色々と不安要素を排除した方が幸せだと考える者、自然である事を素晴らしいとする者。きっと論争のようなものが起きるのでしょうけど、どちらの意見もきっと正しい。

でもまぁ、遺伝子で操作してもしてなくても、やっぱり人間は一人ひとり違うのであって、それぞれが得意不得意があって、自分にはこれが向いている。自分にはこれが向いていない。など考えるのは一緒なのでしょう。

その時に他人がどう見えても、他人がどう言っても、好きなのだから仕方がない、自分には不向きだと思われても、どうしてもこの道に進みたい。その為なら自分の可能性だってひっくり返してやる!っていう人間の無限さを感じさせてくれる映画でした。

僕もまだまだ色々な事が出来るはず。自分で限界を決めず、人に否定されても、やりたい事をやって笑顔で最期を迎えるような人生にしたいと思います。あぁ。勇気をもらえる映画だった。

ではでは『ガタカ』でした。

…あ、ジェローム役のジュード・ロウは、うーん、どこかで観たことあるんだよなぁ…って思っていたんですが、A.I.に出てきたジゴロのロボット役だったんですね。あれは良い役だったけど、今回も負けてない素晴らしい演技だったなぁ…。這いつくばって階段登るシーンにジーン…。

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ガタカ - 感想・評価

ガタカ
4.4

公開日:1997年10月24日
ジャンル:ヒューマンドラマ映画, SF映画, スリラー映画
監督:アンドリュー・ニコル
出演:イーサン・ホーク, ユマ・サーマン, ジュード・ロウ

ガタカ
  • ストーリー - 91%
    91%
  • キャラクター - 96%
    96%
  • 演出 - 87%
    87%
  • 映像 - 81%
    81%
  • 音楽 - 88%
    88%
89%

映画レビューまとめ

音楽も良く映像は基本的にスゴく美しいです。ただたまーにちゃっちい所があるのが気になっちゃうかなぁ、と。でもまぁ1997年の作品だとは思えないぐらい綺麗です。ストーリーも時間軸が一方通行ではない割に理解しやすく、あらら!?という所もあるので飽きずに観られると思います。そして一番特化しているのはとにかく登場人物のキャラの良さ。みんながみんな良い所があって、惹き込まれます。

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