オリバー・ツイストという映画をご存じでしょうか。2005年に公開されたロマン・ポランスキー監督の映画です。
原作のチャールズ・ディケンズの小説『オリバー・ツイスト』は様々な困難に負けずに成長していく孤児を描き、何度も映像化されている作品です。
ちなみにロマン・ポランスキー監督と言えば、『チャイナタウン』や『戦場のピアニスト』で有名ですが、実は結構過酷な人生を送っており、オリバーのように不幸の連続なのです。
少年時代の第二次世界大戦中はユダヤ人ゲットーに押し込められ、母親はアウシュビッツでドイツ人に虐殺されてしまいます。
大人になり結婚した奥さんは、カルト教団の人違い殺人によって殺されてしまいます。
これは映画ではなく、現実の話なのです。
そんなロマン・ポランスキー監督の映画『オリバー・ツイスト』とはどんな映画になっているのでしょうか。
ということで、映画『オリバー・ツイスト』のレビューをしていくことにしましょう。
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オリバー・ツイストについて
公開日:0000年00月00日
ジャンル:犯罪映画, ヒューマンドラマ映画
監督:ロマン・ポランスキー
出演:バーニー・クラーク, ベン・キングズレー, ジェレミー・スイフト
この映画の印象は19世紀のイギリスの嫌な部分を映し出している映画です。
観ていてなんともいたたまれない気持ちになりました。孤児への偏見がひどいひどい。
こういう時代もあったのだと、差別に関しての文献や映像に触れるたびに思います。
もちろん、現代でも差別などがなくなったわけではないのでしょうが…。
それにしても、この映画の評価はおそらく綺麗に分かれるかと思います。
いい映画を観たという人と、イマイチすっきりしない映画だったという人と。
確かに不幸で貧乏な少年が最後は善良な裕福な人に引き取られるというハッピーエンドのような終わり方をしているので、いい映画を観たという感覚もわかります。
しかし一方で、この映画は何か大事なものを失ったような喪失感を主人公に感じさせつつ終わる映画なので、それを観てイマイチすっきりしない映画だったという感覚にも陥るのです。
これは、まぁディケンズの小説が大衆文学というよりも純文学に近いものなので、それを忠実に再現しようとしたロマン・ポランスキー監督のなせる技でしょう。
ようは、観る人の観点によってまるっきり違った内容になる映画。
もちろん、小説を映画化するにあたって尺の問題で省いた場面もあるんでしょうが、僕は原作をまだ読んだことがないので何とも言えません。
…ただね、僕の意見としてはどうなのかと言うと、観ていてイマイチすっきりしない映画だったなぁという感想です。
謎のままで終わってしまった所が多かったのです。
一緒にいた子供たちのその後が一番気になりました。でもそこは描かれていないまま終わっちゃった。どうなっちゃったんでしょ?
いいやつらだっただけに、感情移入していたやつらだけに気になって仕方がありません。ナンシーだけがかわいそうでした。すこぶるいいやつだったのに。
これは、もう原作を読めということかしら?
映画『オリバー・ツイスト』 – まとめ
ということで、面白くなかったわけではないんですが、イマイチ心にひっかかるものが少なかった映画でした。
まだ僕の感覚がこの映画を観るまでに達していないのでしょう。もう少し時間が経ってから観たらまた違った感想になるかもしれません。
そんな感じの映画『オリバー・ツイスト』でした。
ではでは。
オリバー・ツイスト - 感想・評価
公開日:0000年00月00日
ジャンル:犯罪映画, ヒューマンドラマ映画
監督:ロマン・ポランスキー
出演:バーニー・クラーク, ベン・キングズレー, ジェレミー・スイフト
オリバー・ツイスト
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ストーリー - 65%
65%
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キャラクター - 80%
80%
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演出 - 70%
70%
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映像 - 50%
50%
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音楽 - 60%
60%
映画レビューまとめ
チャールズ・ディケンズ原作の映画。すこぶるつまらないというわけでもないんですが、なんとなく心残りのする映画でした。