イントゥ・ザ・ワイルドという映画をご存じでしょうか?2007年の洋画なのですが、原作は青年が放浪の末にアラスカで死体で発見されたというノンフィクション作品です。
しかも監督は、マドンナの元旦那であり俳優のショーン・ペン。この映画はアカデミー賞に2つノミネートされました。
この映画を観ると自然に太刀打ちできない人間の脆さと、それでも自然に立ち向かおうとする人間の強さのようなものが自分の心の中で一気にドバーッと流れてきてなんとも言えない気持ちになりました。
観終わった後の何か虚脱感がハンパなかった映画なのです。
という事で、映画『イントゥ・ザ・ワイルド』のレビューをしていくことにしましょう。
スポンサードリンク
映画『イントゥ・ザ・ワイルド』 – ストーリー
公開日:2007年09月21日
ジャンル:冒険映画, 伝記映画, ヒューマンドラマ映画
監督:ショーン・ペン
出演:エミール・ハーシュ, ヴィンス・ヴォーン, キャサリン・キーナー
ネタバレ注意『イントゥ・ザ・ワイルド』のあらすじまとめ
裕福な家庭に生まれ、何不自由なく育ったクリス・マッキャンドレスは優秀な成績で大学を卒業する。
卒業後、クリスの両親はクリスがハーバードのロースクールに進むものとばかり思っていたが、クリスは突然姿を消した。学資預金をすべて慈善団体に寄付してしまい、乗っていた車を乗り捨て、身分証も焼き捨ててあった。
彼はアレグザンダー・スーパートランプと自分の名前を新しく変え、アラスカで独り生活するために旅を続ける。物にありふれた社会や、ケンカばかりの両親にうんざりしたのだ。
旅を続けるうちにいろいろな人と出会い、さまざまなことを感じることもあったが、クリスの目的は何も変わらなかった。とにかくアラスカへ。
アラスカに着いたクリスはバスを見つけ、そこを住処とする。
しかし、自然は人間に対し、脅威を与える。
食べるもののたくわえがなくなり、飢えに困ったクリスは本を頼りに食べられる植物を探した。しかし、毒のある植物を誤って食べてしまい、嘔吐や食中毒に悩まされる。
徐々に体が弱っていくクリス。
彼は弱りゆく意識の中で、幸せとは何なのかを知る。
『イントゥ・ザ・ワイルド』の名言
人生において必要なのは―――実際の強さより強いと感じる心だ。
自分の頭と手しか頼れない
自由とその素朴な美しさは無視するにはすばらしすぎる…
幸福が現実となるのは、それを誰かと分ちあったときだ。
『イントゥ・ザ・ワイルド』のおすすめポイント
・とにかく映像が美しい。
・ところどころに心を打つ言葉がちらほらと見える。
なぜ彼はこだわりを捨てられなかったのか?
この映画は実話だそうです。大学卒業まで何不自由のない暮らしをしていたはずの彼でしたが、急にすべてを捨て旅に出ました。なぜ彼はこだわりを捨てられなかったのか?それだけがこの映画を観た後に何度も頭をよぎりました。
悪く言ってしまえば、自意識過剰の男が旅に出て餓死するだけの話なんだけれど、それだけじゃ済まされないようなものが映像を通してこっちに訴えてくる。
なんだろうなぁ。
2時間半近くある映画だったが、飽きることなく一気に観ることが出来た。
妹の考察もあるけど、主人公が感じてた戸惑いというのは結構大きいものだったのではないかと感じる。自信過剰とは一言で片付けてはいけない何かが彼を動かしていたんだろう。
まぁ、映画を観て人それぞれ感じることは違うと思うけども、僕はこの主人公に感情移入が出来たので比較的いい映画に思えました。
最後に死んでしまうのは残念でしたが、現実の世界で起きたことだから仕方がない。彼が旅の途中のどこかで、こだわりを捨てることが出来たら、死ぬこともなかっただろうに。それだけの人には出逢って来たと思ったんだけど、残念です。
アラスカで彼が感じたことを持ち帰って、家族とシェア出来ていたら、すばらしい家族になっていただろうにと感じました。
映画『イントゥ・ザ・ワイルド』 – まとめ
以上、あまりまとまっていない気がしますが、イントゥ・ザ・ワイルドを観た感想です。
この映画は深い何かを感じさせてくれる映画でした。家族とうまくいっていない人が見てみたらいいんじゃないかな。
たくさんの言葉の中に何か感じるものがきっとあるはずです。そしてとにかく映像美がすごい!それだけでも観る価値があります。
ではでは、『イントゥ・ザ・ワイルド』でした。
イントゥ・ザ・ワイルド - 感想・評価
公開日:2007年09月21日
ジャンル:冒険映画, 伝記映画, ヒューマンドラマ映画
監督:ショーン・ペン
出演:エミール・ハーシュ, ヴィンス・ヴォーン, キャサリン・キーナー
イントゥ・ザ・ワイルド
-
ストーリー - 80%
80%
-
キャラクター - 75%
75%
-
演出 - 70%
70%
-
映像 - 85%
85%
-
音楽 - 70%
70%
映画レビューまとめ
主人公の行動に共感できるかどうかで結構見方が変わってくる映画。