アメリ - 映画情報
- 公開:2001/04/25
- 監督:ジャン=ピエール・ジュネ
- 出演者:オドレイ・トトゥ, マチュー・カソヴィッツ, リュファス
- 製作国:フランス
- 上映時間:2時間2分
MOVIE REVIEWS
アメリという映画をご存じでしょうか。2001年に公開されたフランス映画です。
僕が大学生の時に一度観たことがあったのですが、確かあの時はアメリがすごく人気で色々な所で取り上げられていました。
それならとりあえず観てみようと思って観たのはいいけれど、ほとんど意味がわからずに終わった印象だったのを覚えています。
それで今回。少し時間経ったし、自分も成長したであろうという事で再度、挑戦!
すると前に観たときとは全然違った印象を受けた映画だったのです。
絶対に『アメリ』は二回目の方が面白い!
タイトルに書いた通りなのですが、一体なぜなのか。それも含めて、映画『アメリ』のレビューをしていくことにしましょう。
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映画『アメリ』 – あらすじ
公開日:2001年4月25日
ジャンル:コメディ映画, 恋愛映画
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
主演:オドレイ・トトゥ, マチュー・カソヴィッツ, リュファス
父親の勘違いや過保護により学校にも行かずコミュニケーションが下手なまま大きくなったアメリ。22歳になった彼女は一人暮らしを始めカフェで働き始める。ダイアナ妃の死をきっかけに人とのつながりに目覚めた彼女は、一人の気になる男性と出逢うが…
映画名作レビュー戦記シネマネオン!-アメリの巻-
前回までのシネマネオンは…
館見放題
とある映画館でポスター貼りのアルバイトをしていた館見 放題。「親と一緒に観る下ネタっていつになっても恥ずかしいのなんでだろう」と言いながら映画ランキングと興行収入を参考におすすめポスターを入れ替えていたが、その作業中、謎の組織ノーモアーズに襲われ記憶と顔を盗まれてしまう。何も思い出せない館見。彼は自分を取り戻すため、引き込まれるように映画館に入り『アメリ』を観ようとしたのだが…
映画『アメリ』 -内容紹介-
ち、畜生!なんだったんだ。あの赤い顔の男は…。何かを思い出せそうだったのに、映画館から追い出されてしまった。『アメリ』とは一体どんな映画なんだ…。
一言で言えば、“妄想少女の恋物語”だな。ジャン=ピエール・ジュネ監督の2001年の作品さ。
呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン。レビューロボ、シネマネオンだ!
まぁまぁ、落ち着きなさい。君は、オドレイ・トトゥ主演の映画『アメリ』が観たかったんだろう?
そうだ。『アメリ』を観れば何かを思い出せそうな気がするんだけど。
では、『アメリ』上映2時間2分と書かれたその映画アプリのボタンを押してみなさい。期間限定、登録無料。今だけお得。
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アジャラカモクレン、アメリ、テケレッツのパー
うわああーー!『アメリ』の映像が頭のなかに広がっていくぅぅぅぅうう!!
映画『アメリ』 -解説-
フランス映画である『アメリ』のあらすじを詳しく話していこう。
極端な両親の勘違いやらの影響で人と接する事もなく大きくなったアメリは妄想と一人遊びが得意になった。
神経質な元教師の母と冷淡な元軍医の父が両親なんだよな。
そんな彼女も22歳。流石に一人暮らしをし、カフェで働く事になったんだけどそこでも相変わらず人とコミュニケーションが取れないで妄想ばかりしていた。
しかし、そんな彼女を震撼させる出来事が起きる。ダイアナ妃の事故死のニュースだ。
おや?実際にあった事件じゃないか。パパラッチに追いかけられて事故死するやつだよな。確かにあれはかなり衝撃的だった。
えええ!!!とビックリした彼女は持っていたビンのフタを落としてしまい、そのフタがコロコロコロコロ転がっていく。ん?何だこりゃ。フタが転がった先で小さな箱を発見。
子供の宝物と思われるものが入っていたその箱を見て、こりゃー持ち主が探しているに違いないと妄想し、探偵ごっこのつもりで持ち主を探し出す。
へー。妄想って言うより想像力豊かと言ったほうが正しい感じだな。人の気持ちのわかる優しい人なんだね、アメリは。
持ち主がすこぶる喜んだ顔を見たアメリは、人を幸せにする事に夢中になったんだ。この時アメリは初めて世界と調和が取れた気がした。
妄想たくましく、あらゆる手段を使い人々を幸せにするアメリ。世間知らずな事が功を奏し、犯罪スレスレな事をしてでも人々の幸せの為に動いた。どんどん幸せになる人々。
でも、誰もアメリのやっている事に気がついてくれる人はいなかった。
そんな時にアメリはニノという男性に一目惚れをする。あわわ。あわわ。どうしていいかわからないアメリ。人を幸せに出来ても自分を幸せにする方法なんて知らない。
初々しいねぇ。なんか成長過程のピノキオみたい。
アメリはニノの忘れ物を返す事で彼に近づこうとするが。…こんな感じのあらすじ。
へー。なかなかシンプルでわかりやすいストーリーじゃないか。
大学生の時の私はこのあらすじを追うことが出来なかったんだな。ストーリー展開も何も頭に入ってなかったから、面白い、面白くない、わかりやすい、わかりにくいだけで判断していたんだと思う。
え、こんなにわかりやすいストーリー展開なのに?
この映画はある意味ではわかりづらい部類だと思うんだ。
現実世界に非現実表現を交えた映像の撮り方をしているからな。
んー。いまいちわかりづらいけど、あれかな。妄想している部分まで表現されているって事?ファンタジーチックな現実みたいな。
まぁ、簡単に言えばそうかな。それがコメディータッチってことなんだけど、コメディーの服を着た王道ストーリー、ヒューマンドラマな映画が『アメリ』だ。
コメディーの服を着た王道ストーリー。なんかわかりやすそうでわかりにく表現。
今回、映画を見直すに当たって、字幕と吹き替えを立て続けに両方観てみた。大学生の自分はいったい、この映画の何を観ていたのだろう…。って思ったからね。
あー、それ僕もたまにやるわ。字幕って読むスピードを映画の流れに合わせないといけないから、意訳的っていうか、情報がカットされている部分あるよな。吹き替えの方が情報が多くて状況とかわかりやすい。
まずは字幕から。フランス映画なだけにフランス語が飛び交う。喋りが早すぎて、何を言っているかわからない。ま、元々フランス語喋れないからわからないけど。音すら聞き取れない。
英語でも僕はほとんどそうだけど。何言っているかはわからないから字幕だよりだよ。
…が!そのリズムが楽しい雰囲気を生み出す。その映画の持っている雰囲気そのものを楽しむには字幕のほうがいいかもしれない。
へー。フランス語って独特な音だもんな。「ックワ」みたいな破裂音とか「トン」とか「モン」とか語尾に「ン」が多いイメージ。
そして吹き替え。アメリ役は林原めぐみがやってる。
閣下がやってるのか!エヴァンゲリオンの綾波レイとか、スレイヤーズのリナ・インバースとか、女らんまの声優さんだよな。子供の頃に観てたアニメのヒロインはほとんど林原めぐみだったわ。むっちゃ好きな声だわ。
もう大御所だね。字幕を観てからの吹き替えだったから、最初はアメリの声に違和感あるな~、なんて思っていたんだけど、すぐに慣れる。
違和感かー。まぁ確かにアメリ役のオドレイ・トトゥと林原めぐみの声は全然違うもんな。
そして幾分、吹き替えのほうがこの映画は理解しやすいかも…なんて思ってきた。それは映画が持っている雰囲気をなるべく壊さずに、コメディー色を強調して吹き替えしてくれているから。
あれらしいよ。アニメの吹き替えのように外国映画の吹き替えをしちゃうと演技が負けちゃうんだって。だから外国映画の時はアニメの3割り増しぐらい大げさに表現するんだってさ。昔、声優さんがなんかのラジオで言ってた。
あれだね。つまらないな…って思った映画でも時を経て改めて見直してみると180度意見が変わることもあるんだね。この映画がこんなにも面白いとは思わなかった。
あー、最近はそれをすごく実感するわ。昔、むっちゃ面白いって思ってた映画があれ?って思ったり、全然おもしろくないと思っていた映画にひどく感動したり。観た時の自分の環境によって変わるよね。
売れない小説家がすげーいいキャラなんだよなぁ。ガラスの爺さんも好きだったけど、やっぱり売れない小説家がかっこよかった。
一回目に観た時は主人公しか目が行っていなかったけど、二回目は脇役とかにまで目が行き届くって事もよくあるね。
とっても優しい空気感が流れる、不思議な感覚に包まれた幸せな映画だった。
ちょっち恥ずかしい表現もあるので、休日に一人で観たほうがいいのかもしれない。
濡れ場かな?親と一緒に観ると気まずい空気が流れるのって、映画あるあるだよな。日曜洋画劇場とか家でみんなで観ているときにそういうの度々あったわ。親と一緒に観る下ネタっていつになっても恥ずかしいのなんでだろう。
アジャラカモクレン、レビューラビュー、テケレッツのパー
映画『アメリ』の批評を終えて
親と一緒に観る下ネタっていつになっても恥ずかしいのなんでだろう…ん?あれ?ここは?あ、ポスターの前か。
あー、今回は『アメリ』推しなんだな。このポスター貼って、次の試写会の会場に行く前に、ささっと限定20個の手作りこんにゃく買いに行かなくちゃ!あー。腹が減ってきたなぁ。急がなくっちゃ!!
それにしても、この「映画名作レビュー戦記シネマネオン!」とかいう知らない映画の前売り券を支配人にもらったけど、どうしよう…。一緒に見に行ってくれる人なんていないしなぁ?。
映画『アメリ』の名言・心をざわつかせた言葉
彼が喜んでくれたら、自分の世界から飛び出そう。
人それぞれに心を癒す方法がある。
人生って不思議だな。昔は時間が永遠にあったのに気がつけば50歳。思い出がこんな小さな古ぼけた箱の中に…。
会いに行ってやろう。自分が“宝箱”に入る前に。
人生は何とシンプルで優しいことだろう。
ひとめ惚れにもレシピがあるのよ。材料は顔見知りの二人。互いの好意をからめてよく混ぜる。一丁あがり。
愛のない女は太陽のない花。すぐに枯れるわ。
評論家とは作家というハゲタカから棘で身を守るサボテンさ。
チャンスとは自転車レースだ。待ち時間は長くたちまち終わる。チャンスがきたら思い切って飛び込まねば。
小説も失敗。人生も失敗。好きな言葉だ。失敗。運命の暗示だよ。失敗につぐ失敗。永遠に書いては消し、人生は果てしなく書き直す未完の小説だ。
うちの家訓なの。諺を知る者に悪人はいない。
可愛いアメリや。お前の骨はガラスじゃない。人生にぶつかっても大丈夫だ。
動画視聴で『アメリ』を実況・解説!
- 0:08:30頃
隣人に復讐する幼少期アメリが可愛い。…というかここまでの幼少期アメリを語るシーンだけでも充分面白い。そして哀しい。
- 0:12:50頃
「嫌いなのは昔のアメリカ映画で脇見運転するところ」とアメリがこっちに囁く横顔がタマラナイ。そして、脇見運転のシーン、わかるわー。
- 0:20:25頃
「ありがとう」と言いながら全く笑っていないアメリの顔。なぜか知らんが吸い込まれる。
- 0:35:00頃
ワインを一気飲みするアメリの口の形が頭に焼き付いて離れない。何かに似てるんだよなぁ…。
- 0:41:45頃
ニノを追いかけるアメリの足の運び方がやたらかわいい。足だけにフォーカスしたカメラワーク、いいね!
- 0:55:10頃
アメリが酒瓶をシェイクする時の目が何度観てもツボる。
- 1:02:00頃
二人のやり取りが本当に楽しそう。「お前は魔法使いだ」というおじいちゃんの発言が温かい。コリニョン、コリニョン…。
- 1:06:00頃
スプーンなどが揺れる演出に草生える。
- 1:38:30頃
ガッカリするアメリの演出がまさに“ガッカリ”を表現していた。
- 1:50:00頃
あれ…。おかしいな。なんか切ない。アメリの涙にちょっと切ない。
- 1:50:30頃
壁越しに頬をあてるとか、耳をすませば並にキュンキュンした!
映画『アメリ』のような映画・似てる作品・おすすめ
公開日:2004年10月27日
ジャンル:ヒューマンドラマ映画, ミステリー映画, 恋愛映画
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
主演:オドレイ・トトゥ, ギャスパー・ウリエル, マリオン・コティヤール
2004年の映画『ロング・エンゲージメント』か!全然『アメリ』と雰囲気が違う映画じゃんか。
主演のオドレイ・トトゥと監督のジャン=ピエール・ジュネが再びタッグを組んだ作品。雰囲気は全然違うけど、アメリが好きになった人ってオドレイ・トトゥの別の作品が観たいって思わない?
映画レビューまとめ
ども。シネマネオンの中の人、野口明人です。
まぁ、なんだかんだ言って、同じ映画を時間を空けて数回観てみるのも面白いですね。自分の変化みたいなものに気づかされます。そういう点でもこの映画を理解できるまで数回観てみてよかったと思いました。
それと観る度に心を打つ言葉が違ってくるのも面白いです。色々と名言めいた物が沢山散りばめられているのですが、前回なんとも思わずにさらっと聞き流していた事が妙に心を動かしたり、新しい演出に気がついたり。何度も繰り返し観られる良い映画ですね。
フランス映画と言えばコレだ!という映画がみたいのであればコレをおすすめします。アメリカ映画や邦画にはない独特な雰囲気を持つクセになる作品です。
ではでは。『アメリ』でした。
…最後にチャリを二人乗りしている時のオドレイ・トトゥが可愛くて仕方がない。ヤバイ。ローマの休日のような耳をすませばのような…。本当に心を開けて良かったね。とウンウン頷きながらエンディングロールを観ていました。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!
野口明人
あ、最後に『アメリ』のレビュー点数です↓
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アメリ - 感想・評価
公開日:2001年4月25日
ジャンル:コメディ映画, 恋愛映画
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
主演:オドレイ・トトゥ, マチュー・カソヴィッツ, リュファス
アメリ
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ストーリー - 83%
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キャラクター - 87%
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演出 - 91%
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映像 - 81%
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音楽 - 84%
85%
映画レビューまとめ
フランス映画と言えばこれだ!と思えるぐらい、中々素晴らしい出来。…という事が大学生の僕にはわからなかったらしい。つまらないと思ってしまった映画でも、時間が経てば自分が成長し、新しい発見が出来るかもしれないから映画というのは面白い。オドレイ・トトゥがむっちゃかわいいです。
User Review
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