アバターという映画をご存じでしょうか?2009年の映画ですが、ターミネーターの監督で知られるジェームズ・キャメロン監督の作品です。
アカデミー賞では、美術賞、撮影賞、視覚効果賞と3つを受賞している通り、映像美がすごくて、3D眼鏡をかけて映画館で観たときは感動しました。
ただ、最近じゃあまり珍しくなくなって来たけど、映画館で3Dゴーグルをかけて映画を観るなんて、それはもうすでに映画ではなく、アトラクションやん…なんて偏見を持っていた為、実はこの『アバター』に対してもあまりいいイメージを持っていなかったのです。
しかもそれが3時間近い長編映画だというのだから、なおさら腰が重い。
それでもそんな偏見を覆すほどの魅力が映画『アバター』にはあったのですが、その辺も含めてレビューしてくことにしましょう。
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映画『アバター』 – ストーリー
公開日:2009年12月10日
ジャンル:アクション映画, 冒険映画, ファンタジー映画
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:サム・ワーシントン, ゾーイ・サルダナ, シガニー・ウィーバー
ネタバレ注意『アバター』のあらすじまとめ
元海軍であった主人公のジェイク・サリーは、軍役で下半身不随となり車いす生活を送っていた。
ジェイクの兄は、大きなプロジエクトに携わる科学者であった。そのプロジェクトとは、地球よりはるか先にあるパンドラという星で地球にとって有用となりえる鉱物を手に入れること。
しかし兄は、宇宙へと旅立つ一週間前に、強盗にあい命を奪われてしまう。
兄が携わっていたプロジェクトには、アバターの存在が必要であった。
アバターとは、地球人とパンドラに住む原住民ナヴィのDNAをあわせた原住民そっくりの体のことで、その体を人間が遠隔操作し、ナヴィと交流を深めることによって信頼を得て、平和的な解決で鉱物を手に入れるというのが、人類の目的であった。
すべてのアバターは、一体につき、特定の一人と適合されるように作られており、それを操ることのできる一人として選任されていたのが、兄であった。
そのため、代理として兄と限りなく近いDNAを持ったジェイクが、パンドラを目指し宇宙へと旅立つこととなる。
5年9か月と22日の冷凍睡眠を経て、地球からパンドラの地へと辿り着いたジェイクは、ナヴィの研究を行いアバター計画の責任者であるグレイス・オーガスティン博士の下で、アバターの操作員として任務に就くこととなる。
仮の体ではあるものの、久々に自身の足で自由に動き回れたことにジェイクはとても喜びを感じていた。
初めての探索では危険な動物たちに狙われ命を奪われそうになったが、間一髪、ナヴィの森に住むネイティリという娘に命を助けられる。
探索任務に慣れ始めてきた頃、ジェイクは傭兵部隊のクオリッチ大佐に、「グレイス博士の下で働きながら、自分にも情報を流してほしい」と声をかけられる。
計画に携わったばかりの新人であるジェイクには分からなかったが、同じプロジェクトに携わる人間たちには、
・『グレイス博士率いる平和的にナヴィの森について研究をしたい科学者たち』派
・『元兵士クオリッチ大佐率いる、鉱物を手に入れるためなら、どんな手段さえも選ばないと考える者たち』派
という二つの派閥があった。
しかし、パンドラには、危険な動物たちや人間たちを拒み攻撃をしてくるナヴィの姿があり、人間の力では彼らに歯が立たない。そのため、クオリッチ大佐もグレイス博士たちの計画で任務を行っていた。
ナヴィとの信頼関係を築くために、ネイティリから自然に対する愛情や考えかた、さまざまなことを学び交流を深めていくジェイク。
森のさまざまを教わる中で次第に、ナヴィの生活にのめり込み、ネイティリへ惹かれていく。
やがて、ジェイクは人間とナヴィの間で葛藤をし、人間たちの強引な考えに反発していくこととなる。
もともとの計画である鉱物を手に入れる、という目的がおろそかになっていることに気づき始めたクオリッチ大佐たちは、ナヴィの住む森を破壊し、強引なやり方で侵略を目論む…。
『アバター』のおすすめポイント
・なんと言っても映像美。十数年前から構想を練り、技術の進歩を待っていたと言うんだから、それなりに見る側も期待は大ですよね…。その期待は裏切られませんでした。
『アバター』の上映時間、約3時間!?なんか見る前から不安になるよな、なんて思ってた
映画館で公開されていた当時は、この長すぎる上映時間に「長さを感じないくらい面白かった」か「長すぎてつらかった」の意見で結構二分していたような気がしています。
ただ、3D映像での劇場公開で大きく取り上げられてたことなんかもあって興味はあったんですね。
結論から言うと、僕は「長さを感じないくらい面白かった」わけですよ。実写とフルCGの融合。CG映像での自然の美しさ、迫力なんかは圧巻でありました。
ストーリーについても、後半の展開へ向けてしっかりと伏線が張られていました。
兄を失い、戦争で足も動かなくなってしまった。そんな不運の底にいるジェイクは映画の冒頭ではどことなく陰があり、孤独で、周囲の人間たちとも一線を置いているようなところがあった。
アバターとリンクすることで、アバターの意識であるうちは自由な足を手に入れているジェイクですが、現実に戻るとまた車いすの生活に戻る。しかしそれでも原住民の娘ネイティリと共に行動をしていく中で、失った自信なんかを取り戻していくんです。
人間としての生活、ナヴィとしての生活、その狭間で揺れるジェイクの葛藤についても実に丁寧に描かれおり、なんの疑問もなく最後まで見続けることができました。
映画『アバター』 – まとめ
ジェームズ・キャメロン監督作品であるからして、さすがの一作。映像美もすごいけれども、ストーリーもとにかくすごい。対立構造で観やすく、その中で揺れる人間の個々の葛藤が共感を呼びます。さらには人間の成長まで見られる。
3時間にギュッといろいろなものが詰まった映画です。
そして改めて、ジェームズ・キャメロン監督の過去作品なんかも見てみようかしら。なんて思いました。彼の作品を見た際には、つらつらと感想を載せますので、またの機会に。
家のDVDやBlu-rayで観ても面白い作品なので、ぜひ見てみてくださいませ。3時間なんてあっという間に過ぎますよ。
ではでは、『アバター』のレビューでした。
アバター - 感想・評価
公開日:2009年12月10日
ジャンル:アクション映画, 冒険映画, ファンタジー映画
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:サム・ワーシントン, ゾーイ・サルダナ, シガニー・ウィーバー