めまいという映画をご存じでしょうか。1958年公開のアメリカのサスペンス映画なのですが、監督はあのアルフレッド・ヒッチコックです。
この映画は監督自身の評価(失敗作)と世間の評価(トップクラスの傑作)がかけ離れている珍しい映画です。
しかし、そんな事を知ったのはこの映画を観た後の事で『めまい』という映画に対してほとんど前情報無しで観始めました。
唯一知っている情報と言えば、この映画が高所恐怖症を扱った映画だということ。
僕自身が高所恐怖症であり、ヒッチコックはそれをどのように映画として表現するのかを楽しみにしていたのですが、それはそれは度肝を抜く結果になりました。
この映画ほど、最後の最後まで面白い映画はそうそうないのではないでしょうか…。
それでは映画『めまい』のレビューをしていくことにしましょう。
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めまい – あらすじ
公開日:1958年05月09日
ジャンル:ミステリー映画, 恋愛映画, スリラー映画
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ジェームズ・ステュアート, キム・ノヴァク, バーバラ・ベル・ゲデス
犯人を追っている途中で足を踏み外し、高い所から落ちそうになってしまった主人公。それを助けようとした同僚は足を滑らせ命を落としてしまった。その時初めて自分が高所恐怖症である事を知った主人公は、刑事を辞職した。そこへ旧友から自分の妻が何かに取り憑かれてしまったようなので調査して欲しいと依頼が来る。妻を尾行するうちに彼女に恋をしてしまった主人公だったが…
映画名作レビュー戦記シネマネオン!-めまいの巻-
前回までのシネマネオンは…
館見放題
とある映画館でポスター貼りのアルバイトをしていた館見 放題(たちみ ゆきみつ)。「偉そうに語るのに最後は丸投げするやつ!」と言いながら映画ランキングと興行収入を参考におすすめポスターを入れ替えていたが、その作業中、謎の組織ノーモアーズに襲われ記憶と顔を盗まれてしまう。何も思い出せない館見。彼は自分を取り戻すため、引き込まれるように映画館に入り『めまい』を観ようとしたのだが…
めまい -内容紹介-
ち、畜生!なんだったんだ。あの赤い顔の男は…。何かを思い出せそうだったのに、映画館から追い出されてしまった。『めまい』とは一体どんな映画なんだ…。
一言で言えば、“ロマンティックミステリー”だな。アルフレッド・ヒッチコック監督のアメリカ時代中期から後期にかけて生み出された傑作さ。
呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン。レビューロボ、シネマネオンだ!
だから誰やねん!誰もオマエの事なんて呼んでないぞ!
まぁまぁ、落ち着きなさい。今の君の体ではきっと映画館から追い出されてしまうだろう。アレに非常に似てるからね。アレに。
アレとはなんだ!僕は自分が誰だか思い出せないんだ。
君は『めまい』を観たかったんだろう?
そうだった。『めまい』を観れば何かを思い出せそうなんだ。
では、私と合体しなさい。期間限定レンタルロボ貸出中、今だけ非常にお得だよ。
ええい。やってみればわかる。君の持っているそのスマホのアプリのボタンを押せ!
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アジャラカモクレン、めまいグルグル、テケレッツのパー
うわああーー!『めまい』の映像が頭のなかに広がっていくぅぅぅぅうう!!
めまい -解説-
なぁ、アルフレッド・ヒッチコックっていうとどんな人のイメージ?
いやー、ぶっちゃけちゃうとほとんど作品を観たことがないんだ。映画監督の巨匠っていうのは知っているんだけど。
でも、お前以前にこのサイトでサイコって映画の記事書いてるっしょ?
え?あ!あれってアルフレッド・ヒッチコックの作品なの?
そうそう。あの女性が叫んでいるパッケージがすごく印象的なホラー映画の教科書と呼ばれている『サイコ』は今回の『めまい』の後に生まれた作品だ。
そーなのか。それならヒッチコックはホラー映画の監督なのかな?サイコは白黒映画だからこそ生まれてくる恐怖感があった独特な作品だよね。
ホラーというか、アルフレッド・ヒッチコックはサスペンス映画の神様って呼ばれているな。
ほほー。サスペンスか。確かに『サイコ』のどんでん返しは見事だったし、面白かったー。ってか、それなら今回も白黒映画?
へー、サイコより前の作品なのにカラー映画なのか。
サイコはあえての白黒だったからね。めまいが公開された1958年って時代的にはカラー映画が主流だったよ。
この映画の魅力は、そうだな。二転三転するストーリーと独特なカメラワークかな。
二転三転?サスペンスだったらそれが普通なんじゃないの?
確かに、これをサスペンス映画だと知っていたらそれほど驚かなかったかもしれない。しかし私はこの映画を何の前情報も無しに観て、最初に感じた感想は「ミステリー寄りのラブロマンス映画なんだなぁ〜」だったのだ。
そう。知人の奥さんに恋してしまう元刑事みたいな。ミステリーはそれを魅力に魅せる為の単なるお飾りだと思っていた。
つまりだな、観ている途中まで、これがサスペンスだなんて全然思えなかったんだ。
主人公ジョン・ファーガソンは元刑事。犯人を追走中に足を踏み外し、屋根上から落ちそうになってしまう。それを助けようとした同僚は屋根上から真っ逆さまに落ちて死亡。それ以来、めまいに襲われ、高い所に登れなくなってしまったんだ。
そう。それでジョンは刑事を引退した。
主人公が元刑事って、もうミステリーの定番じゃないか。
確かにそうなんだが、話はそこから展開していく。ジョンが刑事を辞めた事を聞いた旧友のエルスターはジョンにある依頼をする。
自分の奥さんが何かに取り憑かれてしまったように人が変わったり、出歩いたりする。しかもその事を覚えていないと言うんだ。だから尾行して彼女がどこに行っているのか、変なことをしないかを見張ってくれないか?という依頼だった。
あれ?途端にホラーというかサイコパス要素が含まれたやん。こりゃー完全にサスペンスの流れじゃない?
ところがだ。この奥さんがえらい美人でね、尾行している間に徐々にジョンは好きになってしまう。
ぶっちゃけここまではちょっと眠たくなるほどのんびり進んでいたから、やっと加速してきたかと思うぐらいだった。
奥さんが何かに取り憑かれて、海に身を投げだして、それを助けたのをきっかけにこのジョンと奥さんの距離はグッと近づく。ここで私はこれはミステリーを装ったラブロマンス映画なんだと気がつく。
なるほど。旧友の奥さんとの禁断の恋ってわけですな。
そう。こりゃー完全にやられたーとか思ってね。話もそれから恋愛映画的に進んでいくから、何の疑いもなく二人の恋愛模様を見守っていた。
このまま依頼主である旧友とドロドロの恋愛劇を繰り広げるのだろうと思っていた所、奥さんが死んでしまう。
何かに取り憑かれたというのはただのミステリアスな女性を飾るための要素だと思っていたのだけれど、悲劇を生み出すスイッチだったのだと気がつく。
その悲劇っていうのは、奥さんが教会の鐘の所から投身自殺をするんだけれど、その現場に居合わせていながらも、高所恐怖症でめまいが起きてしまい、奥さんの事を追いかけられなかったという所。
あー、投身自殺って事は高い所に登るもんな。最初の設定が効いてくるって事か。
話がここで終われば、シェイクスピア的な悲劇の映画だったのだけれど、まだまだこの映画は二転三転する。
うん。それがアルフレッド・ヒッチコックがサスペンス映画の神様と言われる所以かもしれない。視聴者がストーリーに追いついた頃に再び引き離していく。この映画は、あーこの映画はこういう感じなのね?と気がついた時に「残念でしたー!そうじゃありませんでしたー!」とヒッチコックにビンタされるんだ。
しかもそのビンタが映画の最後の最後まで続くもんだから、この映画はたまらない。
愛していた旧友の奥さんを目の前で亡くしたジョンは気が狂れてしまう。うつ病と診断され精神病院に入院。
ふむ。それからあれか?そのジョンを救い出してくれる新しい女性の登場的な?
奥さんの亡霊を探し、気の抜けた顔で街中をブラブラと歩くジョン。そこへ奥さんと瓜二つの女性を見かける。
ほらキター!それでその女性との恋愛が始まるんだろ?昔そういう漫画読んだことあるぞ。
確かに。その女性と恋愛が始まって、なんだかんだでジョンは病気から立ち直るっていうストーリーを私は想像していた。しかしそうではない。またもヒッチコックからビンタだ。
そこから先を言ってしまってはこの映画のネタバレになっちゃうからね。後は自分で観てくれ。
なんじゃいそりゃー!!一番良いところじゃないか!
とにかくストーリーが二転三転四転五転とする映画だ。推測を見事に裏切ってくる。最後の最後まで。
で、結局この映画のジャンルはなんなの?ラブなの?ミステリーなの?サスペンスなの?
うーん…。サスペンス…かな?ずっと宙ぶらりんにされている感じだし、ラストもいい感じに宙ぶらりん。
なんかはっきりしないなぁ…。とりあえずラストがグッドエンディングなのかバッドエンディングなのかだけ教えてくれ。
それはあれだ。バッドエンディングだ。
バッドかぁ…。苦手なんだよなぁ。後味の悪いやつ。
それだけの理由でこの映画を観ないのはもったいないぞ。
そう?ストーリーが二転三転するだけの映画なんでしょ?
この映画はまず、何よりも音楽が素晴らしい。
音楽?でもこの映画って1950年代の映画だからあんまり録音状態が良くないんじゃないの?
君、それはあまりにも暴論というものだよ。録音環境は確かに現代の方が整っているかもしれないが、今の時代でもアナログ・レコードを好んで聴く人がいるじゃないか。
まぁ、確かにそうか。良い録音が必ずしも好まれる音楽とはならないな。
確かにこの映画の音はあまり良い音質ではないかもしれない。でもその音楽や効果音はこの映画の雰囲気にピッタリだ。それに音に騙されるって事もある事だし。
あー、人間って音から捉えるイメージってあるよね。同じ映像観ていても、明るい音楽と暗い音楽では伝わってくるものが違うっていうか。
それを上手く使って視聴者を没入させ、展開を裏切っていく。最初の30分ぐらいを乗り越えれば後はもうジェットコースターのようにラストまでたどり着いてしまったって印象だな。
それだけではない。この映画はカメラワークが独特なんだ。
なんて言ったらいいかな。今じゃそれほど珍しくない手法なのかもしれないけれど、何かしらの映画でどこかで観たような独特な撮り方が各所に散りばめられている。CGもない時代に。
詳しくはわからないけどね。スタンリー・キューブリックの「時計じかけのオレンジ」とかヴィンセント・ギャロの『バッファロー’66』の映画で似たような構図を観た気がするよ。
キューブリックがヒッチコックのファンだったのは結構有名な話だしな。
それにヒッチコックのカメラワークは独特っていうだけじゃなく、その演出が必要だからこそのカメラワークって所が面白い。
うん。カメラワークをただ奇抜にするってだけなら、誰でも出来ると思うんだ。へんちくりんに撮ればいいわけだからね。
でもサイコの白黒映画がそうだったように、彼のカメラワークはちゃんとした意味がある。
あー、サイコをわざと白黒映画にしたのは、カラー映画では陰惨すぎてしまうシーンを白黒にする事によってなんちゃら…っていうのを聞いた事があるよ。
まぁ、言ってみれば「CG技術すごいだろ!?どうだ!!」っていう無駄に技術を披露するのではなく、ちゃんとここはこういう意図があるからCGにしてますよ、ここは意図があって本物で表現してますよーと使い分けているような感じだね。
ほほー。そうなると今回のめまいの独特なカメラワークはちゃんと意味があると?
うん。自分的にはそう感じたね。特に印象的だったのは独特な事をやっているんだけど、それによって人間の狂気の部分を表現したシーンでジョンが奥さんの投身自殺を見てしまった後で夢にうなされるって所(1:27:35頃)。
へー。ちょっと注目して観てみることにしよう。
ストーリーが良く、音楽も良い。そしてカメラワークも良いとなったら、もうコレは傑作というしかない。
でも、アルフレッド・ヒッチコックは失敗作って言ってるんだろ?
確かに。それを個人的に考えてみたんだが、あれじゃないかな。ジョンのアシスタント的立ち位置だった女性の存在意義が薄かった所にあるんじゃないかなと思う。
うん。ミッジってい名前の女性が出てくるんだけども、途中から完全に空気だった。
途中までそのミッジって女性が結構魅力的に表現されていたんだけどね。どっちかって言うと私は奥さんよりミッジの方が好きだったんだけどね。
ま、これをミステリー映画とするのなら、伏線回収として彼女は完全に蚊帳の外だったという事だよ。結構なキャラを持っていたのに。
ふーむ。ぶっちゃけ今回の映画の説明もミッジなしで出来ちゃったみたいだしな。
まぁ、私はヒッチコック本人ではないし、ヒッチコックの大ファンというわけでもないから、それらの考察はファンの方々に任せる事にしよう。
アジャラカモクレン、レビューラビュー、テケレッツのパー
批評を終えて
偉そうに語るのに最後は丸投げするやつ!…ん?あれ?ここは?あ、ポスターの前か。
あー、今回は『めまい』推しなんだな。このポスター貼って、次の試写会の会場に行く前に、ささっと限定20杯の燻製ラーメン食べに行かなくちゃ!あー。腹が減ってきたなぁ。急がなくっちゃ!!
それにしても、この「映画名作レビュー戦記シネマネオン!」とかいう知らない映画の前売り券を支配人にもらったけど、どうしよう…。一緒に見に行ってくれる人なんていないしなぁ〜。
名言・心をざわつかせた言葉
「また会えるかな」「会ったわ」
2人連れには行き先があるものよ。
「何を考えてる」「樹齢2000年の間に生まれて死んだ人々の事」「樹の名はセコイアメスギ枯れる事はない」「嫌いだわ」「なぜ」「私は死ぬから」
着てあげるわよ。私を好きになってくれるなら。
動画視聴で実況・解説!
- 0:05:05頃
ええーえーえっ!?助けようとした方が!?…初っ端からコレは強烈だ。
- 0:11:55頃
高所恐怖症のこの気持ちよく分かるわぁ…。
- 0:24:15頃
この頃の映画って、BGMの音楽が全体的におどろおどろしくて好きだわ。
- 0:31:35頃
ん?こいつ刑事辞めたんじゃなかったの?警察手帳提示してない?辞めても警察手帳は返さなくてもいいのか。
- 0:38:35頃
なんかこの構図良いな。本屋の前で男性を女性が見上げて会話している感じ。なんでもないシーンだと思うけど、頭に残るな。
- 0:39:50頃
出てけと言った男が1分後には待てと言っている。ミッジさん、やり手!
- 0:53:40頃
女性ってこうも簡単に髪の毛をカタツムリみたいに出来るもんなの?
- 0:56:00頃
ミッジさん、タイミングよすぎ!
- 1:02:55頃
え!?このおっさんそうなの!?…なかなか面白くなってきやがったぜ!
- 1:08:20頃
あー!!くそう、やっぱりこの展開か!!
- 1:16:40頃
馬で笑う。それは無理やりすぎるだろ。
- 1:18:20頃
なんかこのおっさんが三國連太郎に見えてきた。
- 1:19:30頃
うわ…。うわっ!まさかの展開。え、これどうなっちゃうの。ここから話が広がるの?おっちゃん、ちょっとかわいそすぎる…。高所恐怖症がここまで引っ張るとは。
- 1:26:00頃
この映像に狂気を感じる。急に怖くなってきた。単なる初老のラブロマンスかと思っていたのに。こわー。
- 1:27:35頃
この監督すげーな。人がどういう事で恐怖を感じるのかをこの1分30秒ぐらいにギュッと詰め込んできた。
- 1:40:00頃
実際に自分の身に起きたら、まず部屋には入れない…。そして食事にも行かない。
- 1:41:30頃
ま、まじかー!!騙されたっ!!…でもなんで!?
- 1:43:30頃
まじかよ…。悲しい事実だ。
- 2:02:00頃
この映画、最後の最後まで面白いな。
- 2:08:10頃
いやーーーー!!!!わかっていた。わかってはいたけど、このエンディングは心が痛い…。
めまい – オチ・エンディング・ラストの感想・考察
ここから先はネタバレを含む場合がございます。まだこの作品を観ていないあなたはこのままページを閉じるか、覚悟の上でお読みください。
by シネマネオン
いやー、この映画、ぶっちゃけジャンルなんてどうでもいいだろ!?ってヒッチコックに言われているような気がするぐらい、色々な面を持っている映画だった。
特にただのミステリーかと思っていた所にラブロマンスが放り込まれ、その展開を理解した頃にジョンが狂い始め、怒涛のスリラー映画と化した所なんて圧巻だ。
まさにサスペンド。視聴者を宙ぶらりんの不安な状態にしてくる。サスペンスの神様と言われるだけある。
主人公のジョン、世間的にはスコティと呼んだほうがいいのか。そのスコティが、愛するマデリンを失い、瓜二つのジュディを発見するぐらいから、スリラーが始まっている。
なんとも言えない不安。幸せそうに見えるシーンなのにどこかおかしい。スコティがジュディにマデリン化を強要する言い訳を「僕のため」としか語らない所もスコティの狂気の強さを表現していると思う。
騙している方が徐々に苦しめられていく。しかもその騙していたトリックでさえ、途中でピョンと軽く暴露してしまうのだから、この映画はミステリーを超えた面白さを持つのだ。
人の狂気。この結末がどういう所で終着するのか。期待して期待して観てみると、あっけなさすぎるジュディの死。そして鳴り響く鐘を耳に残して視聴者は幕を迎える。
…人、怖い!!
このマデリンと同じ死を迎えてしまったラストシーンに不満を持つ人も少なからずいるみたいだけれど、僕はかなり好きだった。とにかく映像と音が頭にこびりつくバッドエンドだ。
最後まで観てはじめて、これは恋愛映画だったのかもしれないと再び思い直してくる。なんという悲劇だ。好き同士だったのに。そしてちょっとした後に、すごいミステリー映画を観たぞ!とそのトリックに賛美をあげたくなる。
スリラーで感じた不安がその2つの感動で徐々に緩和されていく。なんとも言えないカタルシス。バッドエンディングなのに、後味は悪くない。
それにしても今回の首謀者だったエルスターの存在感のなさ。そしてミッジの空気感。一番狂気じみていたのは二人をそのように扱ったアルフレッド・ヒッチコックその人なのかもしれない。
ちなみにネタバレ的な所で言えば、カメオ出演が大好きな事で有名なアルフレッド・ヒッチコックは、今作では00:12:00〜00:12:05の5秒間だけトランペットケースを持った通行人として登場しているよ!
めまいのような映画・似てる作品・おすすめ
公開日:1948年08月28日
ジャンル:犯罪映画, ヒューマンドラマ映画, ミステリー映画
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ジェームズ・スチュワート, ジョン・ドール, ファーリー・グレンジャー
似てる作品が思い浮かばなかったので、今作の主人公を演じたジェームズ・スチュワートとアルフレッド・ヒッチコックの作品から映画『ロープ』を。ヒッチコックはジェームズ・スチュワートがお気に入りだったようで合計4本の映画に主演させています。
レビューまとめ
アルフレッド・ヒッチコックの作品はやっぱり面白いですね。まだまだ勉強不足で彼の作品は全然観ていないんですが、積みDVDしている作品が沢山あるので、これからも彼の作品を観ていきたいと思います。
幸いなことに、イギリス時代と言われている前期の作品は公開から70年経っている作品が多く、パブリックドメインになっているので無料だったり安く手に入る作品が多いことです。
ちょっと最近は映画から離れている所があったんですが、最後の最後まで面白い作品に出逢えて良かった。映画ってやっぱり面白い。
もう一度サイコ観てみようかな。
それとも『裏窓』か『鳥』か。はたまた『北北西に進路を取れ』か。
彼のファンは多く、マニアックな方も多いので最高傑作と検索しても、作品がマチマチなのがまた面白い。
ではでは、そんなわけで『めまい』でした。
あぁ、ミッジ役のバーバラ・ベル・ゲデス、本当にタイプだわぁ。僕の好きな声優さんである藤田淑子が声を当てているテレビ版というのを是非見てみたいものだ。もう一度やってくれないかな…。
めまい - 感想・評価
公開日:1958年05月09日
ジャンル:ミステリー映画, 恋愛映画, スリラー映画
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ジェームズ・ステュアート, キム・ノヴァク, バーバラ・ベル・ゲデス
めまい
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ストーリー - 95%
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キャラクター - 86%
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演出 - 97%
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映像 - 91%
-
音楽 - 90%
92%
映画レビューまとめ
最後の最後まで面白い映画でした。ここまで自分の思い込んでいた展開を裏切られるとは…。ストーリーも演出も映像も、そして音楽までも良し。これは是非、観ていただきたい映画です。