- 公開:2012/09/15
- 監督:内田けんじ
- 出演者:堺雅人, 香川照之, 広末涼子
- 製作国:日本
- 上映時間:2時間8分
鍵泥棒のメソッドを観たことがあるでしょうか?内田けんじ監督の2012年の映画なのですが、これを観たらきっと「内田けんじ」という監督の名前を一生心に刻むことでしょう。
鍵泥棒のメソッドで監督だけでなく、脚本も務めている内田けんじ。
こんなに完璧な演出・脚本の邦画初めて観ました!!モンスターズ・インクを観た時の衝撃と似ている気がします。
勝手に堺雅人週間と銘打って堺雅人が出ている映画を観ているわけですが、Twitterで教えてもらった作品をTSUTAYAで借りてきました。その一つがこの映画『鍵泥棒のメソッド』だったのですが…。
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映画『鍵泥棒のメソッド』 – あらすじ
自殺を試みた売れない役者(堺雅人)とプロの人殺し(香川照之)が入れ替わるという話。
まぁ入れ替わると言っても、マンガやアニメであるような頭の中身がすべて入れ替わってしまうというものではなく、二人が同じお風呂屋さんにいた時にプロの殺し屋が石鹸でこけてしまい、強く頭を打って救急車で運ばれるのだが、その時に自殺を試みた役者がその人のロッカーのカギと自分のロッカーのカギを入れ替えて、持ち物をすり替えるというもの。
強く頭を打ったショックで記憶喪失になってしまった殺し屋は、入れ替わった持ち物から役者の身分証などを自分のものだと思い、そのまま生活します。もちろん、当の役者の方は記憶はそのままなので時々記憶を取り戻していないか様子を見てくる。
まぁ、その時は殺し屋だったなんて全く知らないわけですが、いろいろと話が進んでいくうちに、鍵を盗んだ人が殺し屋だという事がわかり、殺し屋の仕事をしなければならなくなる。
そういう入れ替わりです。
映画『鍵泥棒のメソッド』について
この映画の見所は堺雅人もそうなんですが、なんといっても香川照之でしょう。もうね、彼は天才ですわ。『ゆれる』の時も香川照之の演技がすんばらしすぎたわけですが、今回もすごいです。
殺し屋と記憶を失った人の使い分けがもうね。たまらん。
そして広末涼子と恋愛をする流れになるんですが、この二人がなんとも癖のある感じでね。すべてをきちっきちっとしていく性格で恋愛においてぎこちないんですね。その雰囲気がもう初々しくて心清らかになります。
かわいいよ。広末涼子。彼女はどの作品に出てもどんなキャラを演じても素敵な女性に映りますな。
演技としての見所もさることながら、この映画の最大の見所は何と言っても演出です。
それはまるでよく出来た推理小説を読んでいるような、そうだな、伊坂幸太郎とか村上春樹の世界の終わりとハードボイルドワンダーランドみたいな、伏線すべてがあとあと効いてくるみたいな。そういう演出の仕方なのです。
出てくる流れ、会話、それらすべてが無駄にならない作り方です。
さらに言えば、モンスターズ・インクの遊び心に僕は感心した記憶があるんですが、この映画にも共通していました。まぁ、中身を話してしまうとネタバレになってしまって楽しめないと思うので、詳しくは言いません。ぜひ観て確かめてください。
映画『鍵泥棒のメソッド』まとめ
最後の最後まで素敵な映画だなって思える映画です。
やっぱり、堺雅人と香川照之のコンビはいいわ。素敵すぎる。そして心に深く刻まれた「内田けんじ監督」の名前。彼の作品をもっと観ていこうかな。
でも、まだまだ教えてもらった映画があるので、堺雅人週間はもうちょっとだけ続きます。
はい。そんな感じで『鍵泥棒のメソッド』でした。
…それにしても、この映画の堺雅人が僕にはどうしても、ラーメンズの小林賢太郎に見えてしかたがありませんでした。そして、広末涼子の姉役の小山田サユリがかわいかったです。
ではでは。
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