- 公開:2012/11/10
- 監督:三池崇史
- 出演者:伊藤英明, 二階堂ふみ, 染谷将太
- 製作国:日本
- 上映時間:2時間8分
悪の教典という映画をご存じでしょうか。2012年に公開されたバイオレンス・ホラー映画です。
監督はバイオレンス映画の巨匠、三池崇史監督。この監督、クエンティン・タランティーノ監督などに影響を与えたと言われている人なんですよね。
ちなみに貴志祐介の小説が原作ですが、その小説は第1回山田風太郎賞を受賞しています。直木三十五賞や吉川英治文学新人賞にも候補として名前があがりました。
話題性抜群ですね。
そしてその内容と言えば、サイコキラーの教師が、問題ばかり抱える私立高校で銃をぶっ放して生徒たちを皆殺しにしていくというもの…。
な、なんて物騒な内容なんだ。
僕は映画館で悪の教典を観たのですが、元々はワンピースでも観ようかなって思って映画館行ったんです。
ただ、悪の教典がもうそろそろ終わりそうだしこっち観ておこうかなって気が変わって観たのが運の月でした。
素直にワンピース観ておけばよかった…。
ということで、映画『悪の教典』のレビューをしていくことにしましょう。
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映画『悪の教典』について
見なきゃよかった。これが僕が映画を見終えたときに思った第一の感想です。
…いや、いい意味で。別にこの映画がクッソつまらなかったわけではないのです。正直面白かったです。大島優子が「私はこの映画が大っ嫌いです」と言っていましたが、つまらなくはないのです。
でも、かなり落ちます。人が簡単に死にます。意味も分からず殺されます。
たとえば、バトルロワイヤルなら大義名分があったはずです。最低なクラスを刷新するために殺し合いをしてもらいます。ってな感じで。
しかし、この映画に関してはほとんどそういうものがありません。いや、大義名分があるからと言って簡単に人が死んじゃいけないんですけどね。でもこの映画に関しては何も悪い事をしていないクラスメートが次々と殺されていきます。
クラス全員惨殺です。昨日まで爽やかなクラスだった教室が、殺戮の現場に変わります。もう意味が分からないです。
そこらへんが大島優子がこの映画を受け入れられない理由なんだと思いますが、まぁ、フィクションという世界でもコレはないです。再三言いますけど、面白いんですよ?でも、ないんです。この殺し方はあまりに人道にはずれています。
その狂った人格を映画で表現した感じが面白いんでしょうが、ただね、蛇足な部分も少なからずあります。殺戮の世界観を出そうとしているのはわかるんですが、ちょっとファニーな感じでもあるんですね。徹底してないんです。うーん。説明が難しい。
主人公が殺戮に使った道具は猟銃なんですが、その猟銃がしゃべりだしたりね。いらん描写が結構あったんですよ。それがなかったらもっと怖い感じが表現できたと思うんですけどね。
…いや、逆にサイコ感が増したとも言えるのでしょうがね。
それと殺戮の場面のBGMがとにかくヤバい。狂った感を演出したのかもしれないですけど、パーティーナイト!みたいな音楽の下、殺されていくのは観ていて胸糞悪い物がありました。胸糞悪いだけで、恐怖感をあおっているわけではないんです。
そして音がうるさい。音でビビらしてやろう感がハンパなかったのです。
映画『悪の教典』まとめ
…と、不満な点ばっかり上げていますが、何度も言っているとおり面白い映画なんです。多分それはストーリー的な部分がしっかりしているから。別に複線がうまいわけでもないし、複線バレバレな感じは否めなかったですが、でも面白い。
しかも、この映画続編があるっぽい感じで終わります。
多分、観ます。
なんなんでしょうね。この映画の魅力。それがうまく伝えられたらいいんですけど、うまく言えないので次回作も観ます。まぁ、もう少しで上映期間終わりそうですが興味があったら覚悟を決めて観てみてほしいです。
それだけの価値はあります。ただ、かなり落ちます。それと伊藤英明の英語の発音は終始気になります(笑)
海猿の伊藤英明を知っている人から言わせてもらえば、コレが同一人物!?ってぐらいビックリする作品だそうなので、その比較を楽しむのもいいかもしれないです。
あんまりまとまっていないですが、今日はこんな感じの感想でした。
ではでは『悪の教典』レビューでした。
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