- 公開:1978/06/28
- 監督:ウォーレン・ベイティ
- 出演者:ウォーレン・ベイティ, ジェームズ・メイソン, ジュリー・クリスティ
- 製作国:アメリカ合衆国
- 上映時間:1時間41分
天国から来たチャンピオンという映画をご存じでしょうか?1978年にウォーレン・ベイティ主演、ウォーレン・ベイティとバック・ヘンリーが監督として発表したファンタジー映画です。
一度死んだ人が実は死ぬ運命ではなく生き返るっていう設定は今ではあまり珍しくなくなりましたが、この映画がその走り。
ところで、日本人的な感覚で言うとチャンピオンと聞くとボクシングが思い浮かぶと思いますが、この映画はアメフトを扱ったものです。
まぁ、最初はボクシングを題材にして、モハメド・アリを主演にしようとしていたらしいんですけどね、それがダメになったのでアメフトを扱って、映画監督が主役をやる事になったらしいです。
つまり、映画『天国から来たチャンピオン』はアメフト選手が一度死んで、生き返ってもう一度アメフトの選手を目指すっていう大雑把に説明するとそんなストーリーですが、レビューしていくことにしましょう。
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映画『天国から来たチャンピオン』 – ストーリー
公開日:1978年06月28日
ジャンル:コメディ映画, ファンタジー映画, 恋愛映画
監督:ウォーレン・ベイティ, バック・ヘンリー
出演:ウォーレン・ベイティ, ジェームズ・メイソン, ジュリー・クリスティ
ネタバレ注意『天国から来たチャンピオン』のあらすじまとめ
ジョー・ペンドルトンは膝の怪我から復帰し、アメフトチーム、ロサンゼルス・ラムズの控えとしてがんばっていた。彼の好調を評価した首脳陣は優勝のかかった試合、スーパーボウルに彼を使うことを決意する。
彼のトレーナーであるマックスは彼の誕生日にケーキを持ちこみ、彼へのサプライズとしてクォーターバックで出場が決定した事を告げる。ウキウキのジョー。しかし、念願のスーパーボウルでのプレイを目の前に自転車と自動車の接触事故でジョーは死んでしまう。
ジョーが気がつくとそこは全体がモヤに包まれた空間。人々は次々と白い飛行機のようなものに乗り込んでいた。ジョーはわけもわからず近くにいた天使に話しかける。
そしてここが天国への中継地点であるべき場所へ向かう途中なのだという。しかし、ジョーは自分が死んだことを納得できず駄々をこねていると、先ほどの天使より少しえらそうなジョーダンというおじいさんが歩み寄ってきた。
天使はジョーダンに事情を説明したが、詳しく調べてみるとジョーは天使の手違いでここに来るまでにはまだ寿命が50年残っていた。即刻自分の身体に戻すようにジョーは懇願したが、残念ながらジョーの身体はすでに火葬されてしまった。
そこでジョーダンは別の体に生まれ変わることを提案する。しかし、ジョーの要求はスーパーボウルに出られるぐらいの丈夫な体であったためなかなか要望どおりの体に出会えない。
だめもとでジョーダンは大富豪レオ・ファーンズワースの体を提案してみたが、ジョーは乗り気ではない。しかし、ファーンズワースに公害問題で抗議しにきていたベティ・ローガンという女性に一目ぼれし、彼女を救うべく、しばらくの間という条件付でファーンズワースの体を借りることになった。
ファーンズワースという人物はかなりのサディストで人格に問題があったらしく、妻と秘書に殺されたのであったが、ジョーが乗り移ったことでファーンズワースが生き返ったことに二人は腰を抜かす。
その後、何度も二人はファーンズワースの殺害を企てるがその計画は何度も失敗をする。一方、ファーンズワースになったジョーはもともとファーンズワースがやっていた仕事を必死で勉強し、ベティの要求をかなえる案を会議で発表し、公害問題解決の為に、多くの反対を押し切り建設予定だった工場を破棄することを決定した。
この出来事は勇気のある行動だとベティには映ったらしく、ベティは徐々にファーンズワースに惹かれていった。
ジョーはベティとのことがあるため、新しい候補者を探してきた天使に、もうこのままでいい事情が変わったといい、ファーンズワースのまま生きていくことを決意する。
ジョーはマックスを呼び出し、自分がジョーであることを信じさせ、ロサンゼルス・ラムズを買収した。そして身体を鍛えなおし、ラムズのクォーターバックとして使ってもらえないかテストしてもらった。
そのテストに合格し、みんなからの信頼を集めた矢先、ジョーの前にジョーダンが現れる。
決まりは決まりなのだ。そう彼が告げたが、ベティのことを愛しているんだ。愛はどうなる?と答えるジョー。愛よりも決まりの方が大事なのだ。君は最初、しばらくの間という約束でファーンズワースの身体に入った。もう時間なんだよ。そうジョーダンが言うと、ジョーが口答えをする間もなく、ジョーの命をずっと狙っていた秘書に撃たれてしまった。
ジョーはジョーダンとともに新しい身体を捜すことになったが、ちょうどその時やっていた、スーパーボウルの試合でラムズのクォーターバック、トムが試合中に大怪我を負う様子を目にした。
ジョーはトムの命が尽きてしまうことを理解し、次の体は彼の体なのだとトムに生まれ変わる決意をした。そしてジョーの活躍によってラムズは優勝し、その行動をテレビで見ていたマックスは今度はトムに乗り移ったんだなと理解し、ジョーの元へ向かう。
ジョーと抱き合うマックス。しかし、その時ジョーダンが目の前に現れ、君はトムとして生きていくことが決定した。今までの記憶は全て消え、私とのことやマックスとのことは全て忘れる。と大事なことを言い残して消えてしまった。
ベティのことも忘れてしまったジョー。そんな彼の元へ、マックスを追いかけてきたベティが現れ、トムとして生まれ変わったジョーとベティは初めて出会うことになる…。
かなりヘタクソですがこんな感じのあらすじです。正直、Wikipediaを見たほうがわかりやすいかもしれません。ですが、Wikipediaのほうはネタバレ多すぎて読んだ後に映画が楽しめなくなるかもしれませんので、ネタバレをなるべく控えた感じであらすじを書きました。
『天国から来たチャンピオン』の名言
「ほとんどの人は何かを恐れているわ」「わかるかな。ひとつだけ怖い。君を失う事だ」
『天国から来たチャンピオン』のおすすめポイント
ストーリーが秀逸です。古い映画ですが、観ていて飽きませんでした。
所々笑えて、所々感動できる。そういうバランスのいい映画だと思います。
『天国から来たチャンピオン』は面白い!と素直に言える映画だが…
1時間40分ほどの作品ですが、本当に面白く途中で飽きることはないと思います。生まれ変わりって言うのをテーマにした作品はいくつかありますが、基本的に今回の作品は縛りがありません。
人に生まれ変わったことを伝えてもいい系の生まれ変わりです。だからなんだって感じなんですが、ストーリーが上手く出来ていて、ひとつひとつの言葉やシチュエーションがかみ合ってラストまで進みます。
ただ、まぁ、僕は感動して泣くまではいかなかったなぁ。面白かったけど、最後のシーンにはちょこっと納得が行かない感じで終わりました。
マックスっていうトレーナーのおじさんがちょっとかわいそうでね。そのかわいそうさ加減に泣きそうになったけど。
とりあえず、よく出来たラブストーリーの映画なのでよかったら見てみてくださいませ。
映画『天国から来たチャンピオン』 – まとめ
とりあえず言えることはこの映画は面白いです。ただ、ラストでマックスが可愛そう過ぎて、ハッピーエンドとはいえない感じでそこだけが残念でした。
見ている最中はいい映画だなぁって感じていたんで、面白いのは確かなんですけどね。
まぁ、全員にオススメできる映画かって言われたら難しいですが、泣ける人もいるんだろうなとわかる映画でした。
とりあえず、何が悪いって、邦題が天国からきたチャンピオンっていうタイトルなのが悪い。それほどチャンピオンにフォーカス当てられてないやん!って感じでした。
原題は『Heaven Can Wait』なんですよ。「天国は待ってくれる」ですよ。それを知っていたらボクシング映画だなんて思わなかったのに。しかもジャケットもボクサーっぽいのだからもう仕方がない。
はい。
そんな感じで、アメフトを扱った映画『天国から来たチャンピオン』でした。
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天国から来たチャンピオン - 感想・評価
公開日:1978年06月28日
ジャンル:コメディ映画, ファンタジー映画, 恋愛映画
監督:ウォーレン・ベイティ, バック・ヘンリー
出演:ウォーレン・ベイティ, ジェームズ・メイソン, ジュリー・クリスティ