- 公開:1989/06/02
- 監督:ピーター・ウィアー
- 出演者:ロビン・ウィリアムズ, ロバート・ショーン・レナード, イーサン・ホーク
- 製作国:アメリカ合衆国
- 上映時間:2時間8分
いまを生きるという映画をご存じでしょうか?オーストラリア出身のピーター・ウィアーという映画監督の1989年の作品なんですが、とにかく映像美がすごいのです。
ロビン・ウィリアムズが主演を務めた学園ものの映画ですが、ロビン・ウィリアムズ一人に焦点が当てられているわけではなく、様々な生徒の心情を丁寧に取り扱う作品で、場面が色々と切り替わります。
それでいて、最終的にはロビン・ウィリアムズの物語だったのだなとわかる締め方をしているので非常に観やすいのです。素晴らしい。素晴らしいよ、ロビン・ウィリアムズ。こんな先生と出会っていたら人生変わっていただろうな。
えー、この『いまを生きる』でピーター・ウィアー監督はアカデミー監督賞にノミネートされましたが、現在までに実は4度も監督賞にノミネートされて受賞を逃しているのです。英国のアカデミー監督賞は受賞しているんですけどね。
ほかの作品も観たことがある監督だったので、この監督はもっと評価されてもいいと思うのですが、とりあえず映画『いまを生きる』のレビューをしていくことにしましょう。
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映画『いまを生きる』 – あらすじ
公開日:1989年06月02日
ジャンル:コメディ映画, ヒューマンドラマ映画
監督:ピーター・ウィアー
出演:ロビン・ウィリアムズ, ロバート・ショーン・レナード, イーサン・ホーク
舞台は規律の厳しい全寮制の超エリート高校。高校生の仕事は良い大学に入る事。その為に邪魔なものはすべて切り捨てる的な風潮のある学校。生徒たちは望んでそこへ入ったものもいるし、親から言われるがままに入ったものもいる。
高校生と言う多感な時期、そんな息苦しい学校に型破りな先生がやってくる。彼の受け持つ教科は英語(つまりは国語)。主に詩について教えることになるのだが、彼は既存の教科書を破り捨てろと言ったり、机の上に立ち上がって物事を見ろと言ったり、規則などに縛られない自由な発想を子供たちに教える。
そんな先生に生徒たちは最初は戸惑うも、息苦しい規則に嫌気がさしていたこともあり、次第に先生のいう事に惹かれるようになる…
こんな感じのあらすじです。
映画『いまを生きる』はとにかく映像が美しい
まず、この映画の物語は素晴らしいのは言うまでもないことですが、それ以前にこの映画の見所は映像美です。鳥が飛び立つシーンだったりが何気なく織り込まれていますが、まだ成熟していない高校生の巣立ちをなんとなく指示しているようなそんな気がします。
とにかく言葉では言い表せられませんが、この映画は映像が綺麗なのです。それは決してBlu-rayとかそういった画素数的な問題ではなく心の琴線に訴えかけるような映像美です。
そのシーンだけでも編集して何度も観たいぐらい見惚れます。
詩に興味を持つ
恐らく「詩」というジャンルは歌の歌詞は別として文学のジャンルとしての詩は、俳句や短歌などに比べると日本文学的にあまりメジャーじゃない気がしますが、この映画を観るとすごく「詩」に興味を持ちたくなります。
言葉で感情を表現する事の素晴らしさ、自由に言葉で表現出来る美しさみたいなものを、高校生の大人と子供の板挟みのジレンマに重ね合わせて映画にしたところがこの映画の魅力でもあります。
…うーん。
なんとも上手く表現できない。とりあえず、この映画には一貫して「美」というものが感じ取れるんですよ。うん。
大人を完全に敵役にした所にこの映画の魅力がある
この映画は規則の厳しい高校の話なわけですが、規則と言えば「大人」が与えるもの。その「大人」はこの映画の中では完全に敵です。この映画を観た誰もが大人の登場人物を好きにはなれないでしょう。もちろん、主人公の先生は別として。
視聴者から観て完全な「悪」を作り出すことで、物語がくっきりする。
その「くっきり」も、実は作り物ではなく実際に「あー、こういうやつ現実にいるよね」と思わせるリアル感がこの映画に存在している為、より一層物語に引き込まれていく。
つまりはこの映画はひとつの教科書で現実にこういう事が絶対に起きないように子供に触れている大人が観るべき映画なのです。
うん。
是非、高校生の子供を持つ人には観てもらいたい。
映画『いまを生きる』 – まとめ
これはいい映画!
映像もいいし、物語もいいし、俳優の演技もいい。文句ない。
ロビン・ウィリアムズが先生役をやった映画と言えば過去に「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」を観たけども、僕はこっちの先生役の方が好きだな。
それと「ガタカ」に出ていたイーサン・ホークがまだ若くて時代を感じる。一瞬、なんかの映画で観たんだけど、なんだったっけなとわからなかった。
あ、あとどうでもいいことだけど、この映画の原題は「Dead Poets Society」です。これは主人公の先生が学生の時に結成した読詩サークルの名前。一方、「いまを生きる」という邦題は、先生が劇中でいうセリフ「Carpe diem」の日本語訳。
Carpe diemというと僕は昔買ったYeLLOW Generationのアルバムの名前を思い出すんだが、誰も知らないだろうなぁ…。いいアルバムだったなぁ。
はい。そんな感じです。
この映画『いまを生きる』は間違いなくオススメ!
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いまを生きる - 感想・評価
公開日:1989年06月02日
ジャンル:コメディ映画, ヒューマンドラマ映画
監督:ピーター・ウィアー
出演:ロビン・ウィリアムズ, ロバート・ショーン・レナード, イーサン・ホーク